中京病院で生体腎移植を受けるまで

 

 

生体腎移植を必要とされる方

 生体腎移植は,慢性腎不全のため血液浄化療法(血液透析やCAPDのこと)を受けていられるか,医師からもうすぐそのような治療が必要と診断された方で,親族に腎の提供の可能性のある方が,その対象となります.なお移植を受けられる方を移植関係者はレシピエントと呼びます.
 まだいつ腎機能が血液浄化療法を必要とするか不明な方は,大人は腎・透析科 露木医師あるいは堀江医師に,小児は小児科 都築医師あるいは山田医師を受診され担当医にご相談下さい.

生体腎移植のドナーとなりうる方

 日本移植学会ではその倫理指針で,生体腎移植のドナーになりうる方を親族に限定しています.親族とは6親等以内の血族(父母,兄弟姉妹,従兄弟,叔父,叔母など)と3親等以内の姻族(配偶者など)を指すものと規定されています.親族に該当しない場合は,移植施設の倫理委員会,更に日本移植学会の倫理委員会の審議を経ることが必要とされています.詳しくは日本移植学会のホーージ内の倫理指針をご参照ください.

 2006年に四国で発生した臓器売買事件後は,親族であることは,戸籍謄本などでドナーとレシピエントの関係を確認し,更に免許証などで本人確認を行うことが求められています.

 ドナーの臓器提供の意志が自発的なものであることは,移植医以外の第3者により確認することになっています.当院では,通常,精神科医等にその確認を依頼する場合があります.

生体腎移植を希望されるのならまず泌尿器科外来へ

 最初は,泌尿器科をドナー候補者と一緒に受診していただくのが一般的です.お話に時間がかかりますので,時間に余裕のある月曜日の絹川医師の紹介患者外来を,紹介医を通してご予約ください.予約の方法は当院の病診連携システムを利用して行っていただきます.

 紹介状のない方,月曜が都合の悪い方,まだ少し質問をしたい段階の方は,交換台(052−691−7151)より泌尿器科外来へ電話の転送を依頼し,泌尿器科の外来看護師にご相談ください.折り返し,ご希望に添える時間をご連絡いたします.

初診とその後

 まず,腎移植が必要な方であることを,紹介状やそれまでの経過表などをもとに家訓させていただきます.ドナーの意思確認は,まず初診医が行い,同時に精神科医の予約を取っていただきます.ドナーとレシピエントの関係と本人確認は,当日,資料がなければその説明をさせていただきますので,後日,資料をお持ちください.問診で,レシピエント,ドナー候補者ともに腎移植の支障となる健康状態の問題がなければ,組織適合性検査を予約します.通常,1週間以内に検査を行い,その数日後に結果の説明ができます.

移植に伴う医学的問題については初診時に医師より説明いたしますが,それ以外の諸事情がある場合は,その問題に適した係をご紹介いたします.通常ケースワーカーや腎移植に精通した看護師などがその任に当たります.

ドナー検査から入院まで

 組織適合性検査で問題なければ,移植手術の希望時期をお聞きします.ドナーの検査は通常,移植予定日の約3ヶ月前から開始します.毎週1回外来にきていただき検査を行います.病院に滞在できる時間により異なりますが,通常,3から4回の外来での検査で結果が出ます.2ヶ月目は,ドナー検査で何か問題が見つかり追加検査を行う場合の予備とお考えください.必要に応じて,レシピエントの方にも外来で検査を受けていただきます.3ヶ月目は移植の月です.血液型が適合する場合(O型からA型,B型からAB型なども不適合には当たりません)は,移植予定日の通常2週間前に入院していただきます.血液型が不適合の場合(A型からB型,A型からO型など)は,移植前の治療が重要ですので,移植日の約4週間前に入院していただきます.

手術,それ以後,成績については別のページをご参照ください.