急変時の対応

 目の前で呼吸停止を確認したら(通常は呼吸停止から数分で心停止、窒息で、呼吸が止まっても心臓は動いていることはある)一次救命処置basic life support , BLS)を行う。

 これは病院の内外にかかわらず、誰でも行うことができる救命救急処置(心肺蘇生法)一般市民が、これに習熟すれば、救命率が上昇するといわれています。

まして、医療従事者ができないのでは困ります。救命率は 蘇生までの時間で決ります(下の図)

だから一刻を争って行わなければなりません

医療行為は医師の指示で行われますが、実際、急変時に医師の指示がないからといって、黙って見ていて、それが許されるでしょうか?

心肺蘇生を必要とする「急変」はめったにあるものではありません。

だからこそ、時々、研修、演習、イメージトレーニングをする必要があるのです。

「急変」時に力を発揮してこそ、医療従事者として誇れるもののはずです

まず 人を呼ぶ(多いに越した事はない) 救急カートを持ってくる、アンビューバックをすぐ出す。

心停止を確認したら 即、心臓マッサージ1分あたり80100のペース)

もし、ものが喉に詰まっていたら吸引など、気道の確保が必要

            

呼吸は アンビューバック(酸素を全開でつなぐ)で行う

いろいろ指示はあるが 心臓マッサージとアンビュー押しは止めない

病院でも、BLSだけで終わることもありますが(蘇生がうまくいって、あるいはあきらめて)

通常、さらに以下の処置がされます。(二次救命処置:Advanced life support  ALS

気管内挿管・必要物品・

挿管チューブ77.58 8.5)、スタイレット(ストッパーまでの長さを調節する)

サイズは医師の指示だが、とりあえず、女性7、男性7.5 スタイレットの長さは先端から23cm

までとなるようにねじを調整、バルーンの破れの確認(本来は医師がやるが急変時そんな余裕はない)

喉頭鏡(マッキントッシュ、ランプ点灯の確認

挿管されたら、スタイレットを抜き10mlの注射器でバルーンを膨らませ、アンビューをつなぐ

伴創膏で固定、バイトブロックは必要だが、急変時は意識がなく、とりあえず絶対に必要というわけではない、特に 歯がなければ、後でゆっくりでも可のはず。

血管の確保

 さまざまな薬が使われます。そのためには血管の確保が必須

心電図モニター

 蘇生の成否は瞳孔、血圧、自発心拍、自発呼吸でわかるが、実際はモニターの波形が重要

尿道バルーンカテーテル

 全体の状態は尿量である程度判断可能。

心室細動では カウンターショックが必要。(非同期とする)

よく使う薬品

ボスミン(1A 1mg)これはたくさん使う、カウンターの前にも、

         ラインが確保されていなければ、気管内投与もある

ソルラクト ラインをとったら指示がなくても ラクテック(ソルラクト) をつなぐ

血ガス

一般採血

挿管されたら、自発呼吸が完全に復活しないときは、人口呼吸器をつなぐ

人工呼吸器の設定:心肺停止からの回復後の条件として(とりあえず)

調節呼吸、 酸素100%、一回換気量(TV)400ml 回数 20回 その後 血ガスをみて変更

注意事項

いずれにしても、「人手」が成否を分けます。人を集めること。

役割を持って動くこと。何が今必要かを考える。(指示があったら すぐ

なくても なにが必要か考えて動く・・イメージトレーニング)

血圧測定ははじめはいらない。駆血帯を巻くならライン確保をすること。

 

救急蘇生では 気道の確保、人工呼吸、循環(心臓マッサージ)が必要ですが、例えば、外で倒れた人の場合、救急車が来るまで、心臓マッサージだけでもすることは、やらないよりはましといわれます。当然、十分な酸素が入らないが、循環が確保され、心臓マッサージで、わずかながら、換気も期待できるからです。

これは 深夜、急変状態となった時でも同じです。

人を呼ぶことは 大切ですが、その場を離れて、心臓マッサージもなにもやらないでいれば、確実に死亡することになります。

ナースコール、大声で呼ぶなどすることです。