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1999年10月31日 日曜日

 石井と河本のトレードが決まってちょっとブルーなのである。いや,石井にとってはいいトレードなんじゃないかとは思うんだけどさ。代打屋の石井もあれはあれでカッコよかったし。巨人のユニフォームを着た石井をもうちょっと見たかったなー,と。
 さて,問題は河本なんだが,なんとまあ,いつの間にか32歳だって。年齢も気になるし,ケガ明けだし,巨人に移籍してきたピッチャーって,ここ数年ろくなことにならないからなー。川口和久が,まあ成功したほうかな,という程度で。
 いずれにしても,投げるほうはあんまり期待してないから,ほどほどにやってくださいよ。

 昼前には家を出て,水道橋のウィンズに向かう。来ないと解ってる馬の単勝を500円だけ買う。いつも買ってる馬だし,こいつとの付き合いも先が短そうだからなー。これは,挨拶みたいなもんで。

 で,白山通りを歩いて古本祭り会場へ。高千穂遥『異世界の戦士』の元版を発見する。表紙を武部本一郎が描いている。後に文庫化した時は安彦良和になってたはずだが,うーん,武部版はすっかり秘境ロマンのノリになってるなー。700円。高いよ。買わない。
 ハヤカワ文庫版の眉村卓や星新一を5冊ほど買う。一冊100円。
 野田昌宏『キャベツ畑でつかまえて』を発見。昔,かりて読んだ本だけど,けっこうきれいな状態で100円。買っとけ。

 サークルBOXでうしぴー君と待ち合わせ,少女革命ウテナオンリー同人誌即売会『救済の技法』をのぞきに行く。
 損保会館の4階の会議室のような部屋に,濃ゆい人たちが集っている。もう慣れたよ,こんなのには,な。
 かまわず,ずいずいと入っていく。
 同人誌を3冊だけ買う。あぶねえあぶねえ,もうちょっとで片っ端から買っちまうところだったぜ。
 『少女革命ウテナArt of Utena』を買う。原画とかラフ案とかがかなりたくさん載っていて,インタビューページも,これでもかってほど字がびっしり並んでて,読みごたえありそう。これはけっこういい買い物だったかな。家計的には2,500円は大打撃なんだけど。

 天皇賞はスペシャルウィーク。なんスか,それは。

 てきとーにゲームやって,飯食って帰宅。

 あ,これじゃあまさに文字通りの日記だ。ま,いいか。

1999年10月30日 土曜日

 筒井康隆『邪眼鳥』が文庫になったので,読んでみる。
 何が書いてあるのかさっぱり解らねえ。というか,主語があいまいになっていって不意に視点が変わる手法なんかは,けっこう感心しながら読んだのは確かなんだが,ぜんぜん本に集中できない。身体が求めていないものを読んでもダメだねえ。面白いとかつまらないとかの感想さえ出てこないってのは,縁がなかったって事か。ふう,終わった,とか。

 古本まつりがはじまったが,いつもどおり店の中にいると,これといって普段と変わったことなんて起きないもんで,なんとなく,お客さんが多いような気がするなあ,てなものなのだった。いつものことだけど。
 週明けには,出店の方のネタも枯れてきて,たいした収穫は期待できない。明日が狙い目といえば狙い目だが,あの人込みに耐えられるかというと……。

 ブックフェスティバル(古本まつりのイベントの一つなんですよ)の,東京創元社のワゴンで,バラード『永遠へのパスポート』,ニーブン他『魔法の国よ永遠なれ』,ブレイロック『夢の国』をそれぞれ200円で買う。まあまあ,いい買い物だったかな。
 さっそくバラードのをめくってみる。あ,これは面白そう。
 たまにはまじめに読むか,バラード。嫌いじゃないんだけどなあ。すごく好きって訳でもない。

 三省堂神田本店一階で,鈴木いずみのコーナーができてる。ぜんぜん知らなかったんだが,なにやら聞いたことのない出版社から,全8巻の作品集が出ていたらしい。SF短編のところだけでいいから読みたいなあ。しかし。買うと生活が崩壊する。どうしてくれよう。

 スーパーで99円のククレカレーを買う。
 ま,貧しい……。

 天皇賞はメ,メ,メ,やっぱりやめよ。いや,万一勝ったら悔しいから単勝をちょっとだけ買おう。500円位。

1999年10月29日 金曜日

 日本の古本屋に目録掲載以来,それほど多くはないながらもコンスタントに注文が来ているんだが,なぜ,電話やFAXで問い合わせてきますか,貴方達は?
 メールでお願いしますよ,メールで。
 会員登録をしないと仮注文機能が使えない,というシステムが,敷居を高くしているのだろうか……。
 いやしかし,メールアドレスも載せているんだから,「日本の古本屋」を通さずにメールで注文したらいいではないですか。

 と,まあ,今日はやたらと雑用が多くて,なんとなくイライラの絶えない疲れる一日だったことだ。とっとと寝よう。
 お休みなさい。

1999年10月28日 木曜日 ■SFMを読もう週間その3■

 日本シリーズ第5戦。6-4でダイエーが勝ち,優勝を決めてしまった。
 ああ,もう一度工藤を見たかったよう。

 と,いうわけで,S-Fマガジン12月号掲載の高野史緒「慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において」なのだった。
 13世紀のシリア砂漠の伝説の都市を舞台にした歴史改変SF風味の中編。2月号に載ったなんとかって作品と同じ設定の連作なんだってさ。
 人物が描けていない。
 以上。
 と,いうことで,連載モノとエッセイ特集はパスすることにして,今月のSFMを読もう週間は,これにて終わることにします。
 しかし,あれだなあ。「日米女性作家傑作ノヴェラ競作」と大々的にやってるわりには,かたや,来月出る新刊の前フリ(米),かたや,連作シリーズの第2回(日)じゃなあ。もうちょっとなにか,その。一発が欲しいところだねえ。次号の英米SF受賞作特集までのつなぎの感はいなめないところですかね。

 長いこと気になってるんだけど,なんでSとFの間にハイフンがはさまってますか,S-Fマガジンの表紙のロゴ。本文の中ではしっかりSFマガジンと書いてあったりして,編集後記でもハイフンは省略されている。で,ありながら奥付にはやっぱりS-Fマガジンと書いてあったりして,ほんとうは誰もがハイフンを省略したくてたまらないんだろうなあ,などと余計なことを考えてしまうのであった。
 表紙のロゴや奥付の表記からハイフンを削除すると,こういう場合はやはり誌名変更ってことになるのであろうか。

 明日から神田名物(うそっぽい)古本まつりが始まるのだよなあ。ああ,もうそんな季節ですか。
 土日は,ブックフェスティバルとかいうイベントがあって,すずらん通りにぶわーっとワゴンがならぶ。出版社が不良在庫化した本やら雑誌やらなんやらかんやらを吐き出しにくるのだが,けっこういいものがあったりするので,わたしは毎年ハヤカワと創元のワゴンだけはのぞきに行くことにしているのだ。
 去年は創元のワゴンでポール・アンダースンの『処女惑星』を発見,200円でゲット。読んでないけど。
 ところで,神田古書店街,というが,実は最寄り駅はJRお茶の水駅とか地下鉄神保町駅とかJR水道橋駅である,ということを知らない人は非常に多くて,もっとも,慣れない人が間違えるのも無理はないんだが,JR神田駅からあちこちで道を聞きながら歩いてきて,古書店街についたころにはヘトヘト,って,これはちょっとかわいそうだよなー,てなことを思わないわけではないんだが,ま,初めての場所によく調べもしないで突っ込んでくる人にも,ちょっと問題があるかなあ。

1999年10月27日 水曜日 ■SFMを読もう週間その2■

 S-Fマガジン12月号から,草上仁「長距離通勤」と北野勇作「蛇を飼う」を読む。
 まず草上のほう。
 惑星間をつなぐギャラクシイ急行を使って超長距離通勤者である「おれ」は中継駅で定期を無くしたことに気づく。中継駅は完全無人管理で駅員はすべてロボットである。「おれ」は,駅の医務室で朝を待つことにするのだが,乗客の以内夜間は,駅構内の環境維持システムは完全に停止してしまう。
 「おれ」の夜を徹したサバイバルがどんどんエスカレートしていくのが妙味で,そのあたりの展開は,さすが草上仁,なのだが,解決法とオチは,あらかじめ見えてしまっている。「おれ」が最初から見落としている点に,読者はかなり容易に気づくだろう。なんでそれをやらないの? というもどかしさも楽しみのうちかもしれないが,「おれ」がそこに気づいてからの展開への期待感もコミの楽しさだったりもするわけで。まあ巧くはぐらかされた,というところだが,もうひと山ほしかったなあ。
 余談だが,ハヤカワから出ていた草上の短編集が,軒並み品切れ,目録落ちの憂き目に遭っている。う〜ん。これでいいのかよう。
 北野勇作。
 S-Fマガジンには,たまに,幻想小説としか呼びようがないものが載る。文学でもなく,ミステリーでもない,そんなものは,昔は全部SFだったのだ。SFMは,SFはこれだ,というイデア的な枠組を示しつつ,その実,取り上げる作家・作品の間口は実に広かった。で,SFMはいまだにその流れを細々とながら継承している。これって,いいことだと思うんだけど,どうでしょう。
 「蛇を飼う」も,どこをとってもSFじゃないけど,これでいいんです。
 常人には見えないものが見えてしまったり,ちょっとした超能力(スプーンまげとか)もっているがゆえに,世間から疎外されてしまう少年を主人公にした,(たぶん)正統的な幻想小説の小品。
 蛇と少年の心の繋がりの部分にもう一つ踏み込んでくれれば,という気がしないではないが,あまり具体的にやってしまうと,作品のムードが,別のものになってしまうかもしれず,まあ,これはこんなところか。
 作者については名前しか知らず,作品を読んだのはこれが初めて。もう少し読んでみたいかも。
 さて,読み切りの小説で残っているのは,高野史緒の中編だけだが,「ふと気づくと,アルフォンスは自分が長い歩廊の一隅にいるのを見いだした」という一文にぶち当たって,今日のところは戦意喪失。
 ちょっとちょっとぉ。そうやって,「ふと気づいた」ことにして,作者の都合でキャラクターを動かすのはずるいんじゃないのー(それともなにかの伏線なのか)? いや,どっちにしても,「自分が……見いだした」って言い回し,すっげーいやらしいんですけど? 文章を巧く見せたい人ひとの書き方みたい。ほんとに巧い人はそういう書き方しません。
 しかし,これも明日には片付ける予定。

 日本シリーズ第4戦。
 3回目の完封勝利でダイエーが先に王手。
 中日3敗して全部完封負けっての,恥ずかしすぎるぞう。
 ここまで一方的な展開になるとはねえ。
 ちょっとだけダイエーを応援していたんだけど,こうなっちゃうとなあ。もっとシブいしのぎあいを予想していたし,希望してもいたんだが。
 明日は中日の奮起に期待しよう。

1999年10月26日 水曜日 ■SFMを読もう週間その1■

 まあ,その,書類仕事には,気合入れ,みたいな儀式としての側面もあるかもなあ,なーんていうようなことを思ったりもするのである。
 うちの店は,文学者の自筆物も扱ってるわけなんだが,ン百万とかの文学者の自筆草稿を納品するゾってなことになると,大量の書類の空欄を埋めていくことによって,独特の気分になったりすることはあるんではないかと。そういうものを売るのに,請求書のペラ一枚ってのも,なんか味気ないっつーか。
 もっとも,この規模の取引にわたしごときが書類を作成することってのは,めったに無くて,たいてい店長夫人が担当するわけなんだが,ここら辺の担当の分け方にも,なにかしらの儀式的な気分とでも云うべきものがありそうな気がするわけである。書類なんて,誰が作ったって同じなんですけどね。そうでなくては困るわけだし。
 ちなみに,書籍を売る場合,書類作成はすべて電算処理だが,自筆物の取引の際は,ほとんどが手書きである。やっぱり,手書きと電算では気合のこもり具合が違うってことかにゃー。

 わたくし,S-Fマガジンを毎月買っておるものですが,書評とコラムと新刊情報にざっと目を通すだけで,小説や特集記事はほとんど読みません。こんなことではもったいないなー,けっこう高い雑誌だし。ってなことで,ちょぼちょぼ読んでいくことにいたしました。
 高い高い,と云ったって,880円といえば,昨今では文庫一冊分ってところか。新しめの翻訳SFが読めるアンソロジーだと思えば,そんなに高いとはいえないだろうともいえまい。《異形コレクション》が,一冊800円前後。これと比較しても,そこそこお得な価格であると云ってもいい。ま,作品の数にはずいぶん差があるけど,《異形コレクション》て,読めるものが少なすぎるよな。コストパフォーマンスからいえば,どっこいどっこいってところじゃないのかな。
 で,最新の12月号は,「日米女性作家傑作ノヴェラ競作」高野史緒,キャサリン・アサロと,「エッセイ特集現実とは何か?」,読み切りは草上仁と北野勇作。連載は恩田陸『ロミオとロミオは永遠に』第10回,谷甲州&水樹和佳子『果てなき蒼氓』が最終回。と,そんなところ。
 エッセイの方は後に回すとして,とりあえず「ノヴェラ競作」の米のほう,キャサリン・アサロ「四声のオーロラ」を読むことにした。いきなりエヴェンゲリオンのプラグスーツにそっくりなイヤラシー服装の女子をフィーチャーしたイラストで不安をかき立ててくれる。
 キャサリン・アサロはたぶん,日本初紹介。作品解説の著者の経歴を見ると,バリバリの科学者作家なのだった。んー。
 この中編,11月に新刊として出る,《スコーリア戦史》ってシリーズの番外編つーか前日譚ということだ。新刊案内のページをみると,こんなことが書いてある。

『飛翔せよ,閃光の虚空(そら)へ!』スコーリア戦史
キャサリン・アサロ/中原尚哉訳/880円

銀河宇宙の二大勢力,スコーリア王圏とユーブ帝圏の間で繰り広げられる激しい戦いのさなか,生体合成を受けた美貌の戦士にしてスコーリア王女であるソズは,心惹かれる青年に出会う。しかし彼は宿敵ユーブの世継ぎだったのだ! 華麗なるスペースロマン。

 これは,まるで,あれとかあれとか,ようするにあれとかを連想させる設定だなー。
 『星界の紋章』(あ,結局書いちゃったよ)が売れて,調子に乗ってませんか,ハヤカワ。とかいうような気分になったからといって,だれが彼を責められようか。ますます不安である。
 ともあれ,読んでみた。
 これは,『星界』なんかよりもずっと手が込んでて,オトナテイストのスペオペである。後半のアクションパートがわたしとしてはちょっとタルく感じたが,悪くはない。本編にも期待できるかもしれない。
 舞台になるナイチンゲール市は,夢想者とよばれる芸術家達によってつくられた都市。ある濡れ衣によって底に幽閉された主人公ジャトを,王権宇宙軍情報密使であるところのヒロインのソズが助けに来て,ラブが芽生えて,すったもんだで無事逃げ出して,本編へと続く,という,話としてはわりと他愛もない話。
 芸術的にも数学的にも完ぺきな美しさで構築された都市の描写が巧い。ほとんど無意味としかおもえないオブジェが数学のタームを使って説明されていくのだが,これがなかなかにエキゾチックでちょっと狂気にむしばまれているようでもある魅力的な舞台を作り出すのに貢献している。
 情景としては,たぶん,『都市と星』のダイアスパーのキラキラしたやつを想像すればほぼ間違いないと思う。この都市は,ひょっとしたら,この中編だけの設定で,本編には出てこないのかもしれないが,だとしたら贅沢な話である。
 人物の造形もいい。ラブラブモードへの導入がいささか急ぎ足である観は否めないところだが,興が乗ってきたときのウレシハズカシな展開は,心地よいかも(変態か?)
 しっかし,そのぅ,アメリカ人作家のネーミングセンスって,最近,腐ってませんかね。ソズだジャトだのって。どうなのよ。敵役がクランケンシャフトで,舞台がナイチンゲール市。惑星アンサーツってのは,もっともらしい由来もあってまだ許せるけど。いや,アーブとか,ラフィールとかジント(これ,『星界』のほうですね)とかを許してるわけじゃないけど。


1999年10月25日 月曜日

 学校や図書館に本を送るときに,どうしても腑に落ちないのは,膨大な書類を添付しないと,お金をもらえない,ということだ。
 ま,せいぜい見積書,納品書,請求書くらいなら,しょうがないか,ともおもえるのだが,古書の場合には,価格認定書というものが必要になる場合があり,組合からハンコをもらわなければならないのだが,これは何を隠そう,有料である。まあ,この位のことは形式だけの慣習に過ぎないが,文句を言っても始まらない。ところが,これら4種の書類を,各2通づつよこせ,などということになると,訳が解らなくなってくる。そもそも請求書の二重発行ってのは,オッケーなのか? その書類の使い道を教えてもらいたいものである。ここまで面倒なことをやらせるのは,たいてい国公立大学なのだが,ひどい場合になると,これに契約書がついて,なおかつ手書きの明細書を添付し,捨て印1個所,割り印も欠かさずに,と来る。こうなるとさすがに,キレそうになる。さらに,全集などのセット物について,1冊1冊の書名と単価と刊行年度を明記せよ,などということになると,街で遭ったら絶対殴ってやる,などと思わずにはいられない。こういうところには全102冊の岩波書店「日本古典大系」なんてものは絶対に買って欲しくないものだ。
 そもそも,明細書と請求書と品物さえあれば,お金を払ってくれてもよさそうなものではないか。そうならないのは,一説には,大学図書館等研究機関の書籍データづくりの肩代わりを本屋にやらせているのだ,などとまことしやかにささやかれているのだが,真相は闇の中である。
 先日,ある有名企業の文化事業のために,相当な数の本を送った。ここが要求してきたのは,請求書一通のみであった。
 「え。それだけでいいんですか」
 と店長夫人が目を丸くしたのはいうまでもない。
 だが,逆に考えてみれば,それ以上のものが必要になるというのは,取引先の会計処理の方に問題があるに決まっている。
 だいたい,社判だの印鑑だのが必要になるってのも謎だ。こればっかりは,どうしたって機械化できないから面倒なことこの上ないのだが。
 さて,これからの季節,目録販売が忙しくなるのだが,どれだけの紙資源が無駄にされることやら,全く気が重いことである。

 ここをみると,ヴォネガット原作の映画版『チャンピオンたちの朝食』の日本公開がどうやら決まったらしい,ということがわかるのだが,そのまますーっと下にスクロールさせていくと,『バトルフィールドアース』という文字が見えて,のけ反ってしまった。主演は,ジョン・トラボルタとある。この『バトルフィールドアース』がわたしの知っている『バトルフィールドアース』と同じものだとしたら,いやはやなんともキテレツな世の中になってしまったものだ。これがどのくらいキテレツなことかというと,麻原ショーコー原作の映画に水谷豊(てきとー)が主演するくらい,といえばわかりやすいか。
 わたしが知っている『バトルフィールドアース』という作品は,80年代にL・ロン・ハバードというSF作家が書いたスぺオペで,サンリオSF文庫と,ニューエラという出版社から翻訳が出ている。
 で,このL・ロン・ハバードと云う人が,どういう人かというと,

 アメリカの作家。またサイエントロジーという宗派の教祖。1938年から,金を儲けるのにもっと簡単な方法を見つけた1950年まで,多作なパルプ雑誌作家だった。(デイヴィッド・ウィングローブ編『最新版SFガイドマップ』)

 ついでに,『SF大百科事典』も開いてみたが,こちらには記述が無いようだった。作家としての実績から云って,無視されてしかるべき作家ではない。わたしの見落としでないと仮定して,無視された理由は,いうまでもなく,サイエントロジーである。
 日本では馴染みのない名前だが,昔からのSFファンなら,知らないものはない,といってもいい。今,手元に資料が無いので,詳しいことは書けないが,アメリカのカルトについて書かれた本には必ず名前が出てくる(かどうかは保証の限りではないが少なくともわたしが目を通した何冊かの本には書かれていた),筋金入りのカルト教団である。
 ロン・ハバード自身は1986年に死亡が報じられているが,彼が書いたサイエントロジーの本は(おそろしいことに)ちゃんと翻訳が出ている。しっかり海外に手を伸ばす程度には勢力の大きなカルトなのである。日本人のわれわれにとって,必ずしも他人事ではない。
 1950年代にハバードがサイエントロジーを開いて以来,アメリカのSF界は一時,ずいぶん混乱してしまったようである。ヴァン・ヴォークトらの有力なSF作家をも巻き込んでしまったからだ。
 で,問題の『バトルフィールドアース』だが,聞くところによると,小説としての面白みはかけらもない妄想の産物という評判で(もちろん読んだこと無いです,そんなの)サンリオから出たときも,SFファンからは総スカンを喰ったのだったが,そりゃそうだろう,サンリオ文庫を買うくらいのSFマニアだったら,ロン・ハバードという人物がどういう人か,知らないはずがないもの。
 ちなみに,『最新版SFガイドマップ』における評価は,読みやすさ3,性格描写2,アイデア2,文学性1であった(それぞれ5段階。翻訳担当者による評価)。これに匹敵するもの(合計8以下)となると,もはやB級SFの死屍累々である。ジェリー・ソール『半数染色体』(3,2,2,1),O・A・クレイン『火星の黄金仮面』(3,1,2,1うわぁ),リン・カーター『ゾンガーと魔道師の王』(3,2,1,2)……。読みやすさ3,というのが,まあまあに見えるかもしれないが,このあたりのものは,大衆向けの読み捨て本として書かれてるに決まってるので,ちょっとくらい読みやすくたって評価するには値しない。
 どの程度ひどいものか,これで察しがつくというものであろう。タイトルからしてひでえもんなー。
 こんなのが映画化される,というのは,そもそもおかしい。
 そこで金を動かす人がいるというのがおかしい。
 サイエントロジーが危ないカルトであり,『バトルフィールドアース』の作者がその教祖であり,そもそもクズSFである,ということは,SFマニアが持っている数少ない,現実に役立つ知識である。
 SFマニアであることを隠してきた紳士淑女の皆さまも,隣人にはっきりと教えてあげましょう。あなたが,立つ日が来たのです!


1999年10月24日 日曜日

 日本シリーズ第2戦。
 圧巻は中日7点リードで迎えた6回裏。
 立浪のエラー,秋山,村松の連続単打でノーアウト満塁。完全に開き直った中日先発川上が,代打吉永,4番小久保を連続三振に斬って,さあ5番城島という場面。点差が開いているとはいえ,しびれるような状況だ。
 で,そんなときに新聞の勧誘が来ましたよ。しかも勧誘に来たのがオカマ。
 ぶってやりました。もちろん。グーで。
 いやーん,とか言って,逃げました。オカマ。


1999年10月23日 土曜日

 日本シリーズ初戦。
 工藤完封、秋山先制ホームラン。絵に描いたような展開で、これなら水島新司も大満足ってところですか。ドカベンがたのしみ〜(嘘)
 工藤がいいピッチングをしたら、巨人に打てなかった工藤を、中日が打てるわけないじゃーん、と言うつもりだったので、言ってしまおう。中日には工藤は打てません。金輪際。
 それはそれとして、今日の工藤は誰にも打てまい。13個の三振のうち、変化球で決めたのは、3つか4つ。ほとんどの三振をストレートで決めているのである。とても円熟したベテラン投手の内容とは思えない。怖いもの知らずの若造みたいだ。
 中日先発の野口は、5回から急にばたばたになって、6回に捕まってしまったが、シリーズの経験がないピッチャーは、あんなものかも知れない。
 今年の日本シリーズは、野球そのものよりもチーム名の組み合わせが好きな一般人のみなさまにとっては、地味なカードということになるらしいが、わたしのような単なる野球好きには、妙味たっぷりの好カードである。どっちのファンとかいわずに野球を観るのも気楽でいいし。ああ、第二戦が楽しみだなー。

 秋華賞はヒシピナクル中心でいかがでしょうか。
 と、書いた瞬間に外した音がした。
 買うのやめよかな。

1999年10月22日 金曜日

 ここんとこ,日記に書くようなことはほんとに何にもしてないんだよなあ。
 あ,今日,仕事さぼりました。てへ。だれかわたしを叱ってください。
 《クソ野郎になろうとすればクソ野郎になるんだ》
 痛い,痛い,痛い!
 しかしその,なんだ,フリーターって身分でいると,ついつい「どおせ困るのはオレだけだしぃ」なんてなことを考えてしまって,周囲への責任意識ってのは日々ルーズになっていく気がする……ってのは,オレだけか。
 そろそろ本気で建て直さないとなあ,と思いつつ,ずるずると日々は過ぎていくものなのだなあ(詠嘆)。
 はいはい,だまって反省しましょうね。ふぢー君。

 超薄型マウスパッドってのを買った。東レのトレシー素材がマウスボールをクリーニングしてくれるんだよーん。
 いやあ,薄いマウスパッドがこんなに快適なものだとは。実にいい感じです。初めてキーボード用のパームレストを買ったときと同じくらい感動しましたよ。
 パームレストといえば,わたしが使ってたのは,なにやらミッキーとドナルドがじゃれあってる絵がついてたわけなんだが,その布がついに剥がれてしまって,ただの黒いウレタンの板きれになってしまったのだった。ベタ付いて気持ち悪いので,買い替えようかと思っているのだが,やはりここは3000円くらいの,なんとかゼリー入りパームレストを買うべきではないか。ゼリーの弾力と,ひんやりした感触がたまらなく気持ちいいんだよなあ。あれ。
 ところで,木やプラスチックやアルミのマウスパッドってのも見掛けますが,あれは,直に机の上でマウスを転がすのとどこが違いますか。机の上で転がして不都合を感じない人は,わざわざマウスパッドなんか買わないだろうと思うわけなんだが,はて?

 ジョー・R・ランズデール『ムーチョ・モージョ』は,面白かった。いろいろと考えることもあるんだけど,今日すぐにはまとめられない。でも,明日になったら忘れてそうな気も。うーん。
 ちょっとひとことでは言えないんだけど,わたしが「よい」小説だと思う条件は一通り満たしていて,これはよいです。
 「よい」小説については,まあ,そのうちぼちぼちと。


1999年10月21日 木曜日

 中古でナザレスの"HAIR OF THE DOG"を550円でゲット。で,今これを聴きながら書いている。高校の時にロックマニアだったわたしも,いまではすっかり枯れちまっのだった。新作なんてほとんど買わずに,70年代バンドのベスト版とか,昔友達から借りて聴いたアルバムを買い直して聴いたりしているだけ。これは1975年作のようだ。
 ナザレスは,名前だけしか知らなくて,プログレだとばかり思ってたんだけど,聴いてみたら,横ノリの古きよきヘヴィロックなのだった。FREEをちょっと頭悪くした感じかなあ。食いしばった歯の間から無理やり声を出しているようなヴォーカルがいい味を出してます。首筋がびんびんに張っちゃってるでしょう。
 意味もなく長い9分もの大作が入ってるのは,まあお約束かな。
 悪くはないけど,2度と買わないだろうなあ。

 古本屋にて,『アドベンチャー・ゲームブック 時の旅人』なるものを発見。147円で購入。
 『時の旅人』は,眉村卓の『とらえられたスクールバス』のアニメ化タイトルだったと記憶するが,わたしは見てない。キャラクターデザインが萩尾望都だったんだよなー。おー。主題歌は竹内まりやですか,って,だからなんなんだ。
 ページをめくってみますと,キャラクターシートや戦闘表にきったねー字で直接数字が書き込んであります。ふぜいですなあ。「所持品 干し魚の包み」だってさ。ははは。
 えーと,こぬまさん,これ,あげます。もう持ってる,とかいわないように。

 SFcoversのページをアップしやした。ほんのちょっとだけ。やっと。
 今日という日の大半をこれのために費やしたのだったが、あーもうなんていうか、いつから準備してたのか、お前は! という突っ込みは却下です。
 どうかご笑覧ください。

1999年10月20日 水曜日

 目録データの作成が終わった。やっと。
 問題は校正だ。データ入稿しているのに,なぜこんなにも校正で時間と労力を食いつぶさなくてはならないのか,毎年うんざりする。
 本来,文字データをそのまま製版すれば,校正なんて物は,ほとんど無くなるはずなのだ。せいぜい最終チェック工程としてゲラに目を通せば十分なのだが,印刷屋の方で受け入れ態勢が出来てないのだから話にならないのだった。
 データの作成で疲れ目と肩凝りに悩まされ,それが終わったら今度は校正で悪態をついて,というのでは,実際参ってしまう。そのうえ,この時期になると,神田古本祭りと重なってしまうから,かったるいことこの上ない。
 いっそ原稿はいい加減な状態で渡して,ゲラを真っ赤に染めていく,という昔ながらの方法をとったほうがいいに決まっているんだけどねえ。


1999年10月19日 火曜日

りるる ふぢーの使い魔のりるるで〜す。
    ふぢーが寝ちゃったので,今日はりるるがかわりに書くね〜☆


 死ね。

 あったか〜い缶コーヒーがおいしい季節になって参りました。今日はだらだら参りませう。ま,いつもだらだらですけど。

 飯の準備もめんどくせえ,ってことで,580円のなべ物セットを購入し,早速喰ってみたわけなんだが,このセットについてた出汁が最悪で,ちっともおいしくない。こんなものは鍋ではない! などとテーブルの上に仁王立ち,コブシを突き上げて鍋イデア論をぶち上げ,再戦を堅く誓ったわたしは,ちょうど仕事から帰ってきたかねだ(種族:ノーム/属性:CHAOS/職業:書店員シーフ)を巻き込み,第2ラウンドに突入したのであった。
 で,缶ビール喰らって即座に爆睡ですよ。で,朝の8時近くなってから日記を書いているわけです。

 ジョー・R・ランズデール『ムーチョ・モージョ』(角川文庫)を読み始めた。あれ,この表紙,寺田克也ですか。ふうん。全然気づかなかった。
 わりとキレたのりのエンターテイメントを得意としている作家のようだが,これはやたら正義感が強い白人とゲイの黒人という組み合わせの不良中年コンビを主人公としたミステリーよりの話の,ようだ。
 いまのところ,絶好の感触。

1999年10月18日 月曜日 ■死ぬのはわたしだ■

 いわゆるひとつの大衆娯楽小説ってのは,どんなもんなのか,ってのが気になってる,というのは10月12日に書いた(そういう趣旨なんですよ,あの日の日記は)。いままでにも,それなりにいろいろ読んでいるはずなんだけど,どうも最近イメージがつかめなくなってきたのだ。
 で,やっぱこういうときは,その道の古典から入っていくもんだろう,ということで,とりあえず手に取ってみたのが,イァン・フレミング『死ぬのは奴らだ』。
 007映画って,どれを見たのかよく覚えてないんだが,半分以上読んでも話を思い出せないので,たぶん『死ぬのは奴らだ』は見たことがないんだろう。
 ポール・マッカートニー&ウィングスの主題歌は何度も聞いたことがあるし,ガンズ&ローゼスのカバーバージョンも好きなので,映画の方もすっかり見たことがあるような気分になっていた。
 で,まあ,その。つまらんです。
 小説で読むようなもんじゃないね。これは。といって,007映画ってあまり面白いと思ったことはないんだけどさ。
 ジャマイカから古代金貨が大量に流失してて,そいつに黒人暗黒街の大ボスミスター・ビッグがからんでるらしい,で,このミスター・ビッグってのがどうもソ連のスパイとパイプがあるらしい,こりゃてえへんだ,ってなことで,ボンドの出番です。
 秘密任務を帯びたボンド氏がニューヨークをうろうろしていると,あっさりミスター・ビッグにつかっまちまいまして(なさけねえ)大ピンチ! ところがどっこい,ミスター・ビッグに囲われていた絶世の美女ソリテールとボンドが視線を交わした瞬間に恋が芽生えて(その間約1ページ),万事めでたく逃げ出すことに成功いたします。
 ソリテールて女ですが,テレパシストだったりするのが,まぢビックリなんですが,この能力があとあとストーリーの鍵を握るかというと,全然そんなことはないってのがなんとも大ざっぱです。
 その後,ソリテールもミスター・ビッグの元から逃げ出して,ボンドと行動を共にするんですが,この女が事件絡みで重要な役割を握っているに違いない! と思ってしまうのが素人読者の浅はかさ,ただひたすらにボンドとラブラブになっていくだけなのでありました。なんでやねん。
 そんなソリテールも,ボンドがちょっと目を離した隙に,またまたミスター・ビッグに捕まっちまいまして(なさけねえ,つーか,ボンドが別行動をとる時点でこうなることが見え見えなんだよなあ),もうこのへんから,そもそもの事件なんてどうでもよくなってしまって,ボンドとミスター・ビッグの私闘以外の何物でもなくなってしまいます。
 あとはお話が終わるのをじっと待つだけでして,実はソリテールは○○だったのか! とか,事件の裏にはとてつもない陰謀が! とかいう展開を多少は期待するんですが,もちろん,無駄です。
 ミスター・ビッグを追ってジャマイカに向かうボンドですが,たいした作戦も立てずに敵のアジトに潜入しようとしたところ,またしてもあっさり捕まっちまいまして(なさけねえ),全裸のソリテールと緊縛プレイよろしくぐるぐる巻にされたうえ,海中引き回しの目に合うんですが,ボンドがたまたまボートに仕掛けておいた爆薬がうまい具合に爆発して,やれやれ助かった,ミスター・ビッグもサメに喰われて,めでたしめでたしです。
 で,それがどうかしましたか? と言いたい気持ちでいっぱいです。
 こんなの読んでると,どんどん頭が悪くなりそう。後のエンターテイメント作家がこれに反発したのも無理はないって気がするなあ。さて,もちっとマシなものを探さねば。



1999年10月17日 日曜日

 infoseekでは、自分のページにリンクしているページを検索することが出来る。それで見つけたのが、めもあある美術館
や、どうもどうも。

 東中野駅前のサンクスのトイレに、ウォシュレットが導入されていた。ああ、気持ちいいです、ウォシュレット。

 それだけです。

1999年10月16日 土曜日

 風邪が本当にひどくなってしまって,仕事を休むことにする。体調が悪いのは,昨日遅くまでネットをうろうろしていたせいだ,なんてことはもちろん秘密だ。
 そうはいっても,早く寝ていれば風邪が治ったかというと,絶対にそんなことはないだろうなあ,というくらいにはしっかり病気なのではあるが。
 日中はとにかく咳がひどくて,部屋でひとりでのたうち回っていた。夕方になることから,なんとか収まってきて,煙草を吸える程度には回復してきた。
 まあ,体調が悪いからといって煙草をやめられるような甲斐性はもとから持ち合わせていないので,咳がいちばんひどいときも少し吸ってはすぐに揉み消す,というようなことをいじましく続けていたわけなんだが,体調が悪いときの煙草ってのも,ふだんとはまた一味違った味わいがあって,これはこれでオツなものである。
 などとアホなことを言っているが,身体に悪いから,といって煙草をやめるというようなのは,実は甲斐性とは言わない。むしろ,ことの始めからスモーカーとしての資格を欠いていたにすぎないといえよう。煙草が身体に悪いのは誰に教えられるまでもなく,物心つくころまでにはたいてい知ってなくてはならないことで,それでもあえて煙草を吸い始めた,という時点でリスクを覚悟していたはずであろう。もちろん,物心つく前に喫煙常習者になっていたというのであれば話は別だが。
 スモーカーたるもの,何はともあれ,紫煙を吸い込み続けるべく努力すべきであろう。肺ガンで亡くなった哲学者の廣末渉は「ガンになったからといって急に煙草をやめると,タールのコーティングが薄くなって,かえってよくないのだ」とかなんとかもっともらしいことを言って平気で煙草を吸い続けていたと聞く。見上げたスモーカー魂である。一時退院かなにかの記者会見で「煙草はやめたよ,うん,やめた,あんなものは」とうそぶきながら美味そうに紫煙を吐き出していた勝新太郎も,実に正しい。ギャグとしてはやや寒かったが。
 死を目の前にしても泰然としてスモーカーのあるべき姿を示し続けた彼らには,一愛煙家として心から拍手を送りたい。
 "DEATH"という名前の輸入煙草は,真っ黒いパッケージに大きな髑髏マークがあしらってあり,力いっぱい「煙草は死ぬ気で吸え」というメッセージを発していたのだったが,数年前に"DEATH Light"なんてのが出て,「おいおいそいつはいったいどういうことだい?」な気分にさせてくれたものだった。そんなもんですよ,世の中ってのはね。

 原田知世のCDシングル『七色の楽園』を買う。あいかわらず素晴らしい,のだが,Tore Johansonがらみのスウェディッシュ路線にはそろそろ飽きが来てるのもたしかなんで,正直なところ,そろそろ別の路線を,と思わずにはいられない今日この頃です。
 で,久しぶりに『GARDEN』を引っ張り出してみる。あ,あァァァァァァァ(昇天)

1999年10月15日 金曜日 ■もうひとつの銀河大戦■

 昨日に引き続きダルい身体をひきずって,出勤する。いつもなら休んじゃうような体調なんだけど,目録の更新がこれ以上おくれると,たぶんまずいのだ。掲載データの選別はもちろん正社員の担当者の仕事なんだが,それをパソコン上で処理するのはわたしの役目なのだ。ああ,休みたいよう。
 つーか,この店,わたしかこぬまさんがやめちゃったらどーするつもりなんだろ。目録出なくなっちゃうのでは……。
 IE3が使い物にならないことが判明したということで一昨日の日記参照,わたしの定休日の昨日のうちにNN4が導入されていた。で,これはもう掛値なしにびっくりしてしまったのだが,IE3にくらべて,NN4の快適なこと! 回線の早さが同じなのに,なぜここまで差が出るものか。IE3とくらべるのもアレなんだろうけど,しかし,はっきり体感速度に差があるってのは,ちょっとすごいと思う。わたしの定休日の昨日のうちに,日本の古本屋に実験的に目録をアップしておいたとのこと。早速注文が一件。おー,早い早い。
 昼休みの間に薬をあおって,店に戻ると,どこから運び込まれたものやら,大量の段ボール箱が積みあげられている。
「ああ,ふぢちゃん,仕入れの段ボール開けて,整理しといて」
 げげげ,そんな殺生な。
 埃吸って風邪が悪化するのは目に見えてるじゃないですカー。
 見るからに,埃まみれの段ボール箱である。いかにも,たったいま蔵の奥から発掘しました,ってな風情である。
 おかげさまで。薬の効き目もほとんどなく,体調悪化である。ついてねェや,マッタク。
 明日,仕事にいけるのかなー?

 昨日(13日)の掲示板で,話題になった,伊上勝『銀河大戦』の表紙カバーは,こんな感じである。ロジャー・ディーンのパクりってのは,ちょっと嘘だったな,こうしてみると。
 各章のトビラは,おどろおどろげなエンブレムで縁取ってあったりしてむやみに凝ったデザインの本である。一瞬,「オッ」と思わせるものがあるのだが,それも登場人物紹介を読むまでのほんの数ページのあいだだけである。
 すでにこぬまさんから掲示板のほうに,フォースのかわりに忍術を使う『スターウォーズ』とのコメントがあったのだが,敵役の兄弟の名前が,ニン・イーガーとニン・コーガー,魔道衆の女忍者がクノーイでは,どうにも,素晴らしすぎる。
 こぬまさん曰く「面白かったのは表紙だけだよ」。
 ななな,何を言ってるんですか,そんなことはあらかじめわかっていたことではありませぬか!


1999年10月14日 木曜日

 ついに風邪を引いてしまった。
 こりゃ,正真正銘の風邪だ。薬のCMで言ってる風邪の諸症状だ。
 何もしないで,ひたすら寝る。

 夕方,突然空が真っ暗になり,強い雨が降る。
 もちろん,寝る。

 実家から宅配便で届いた段ボール箱の中に,米と一緒に果物が入っていたので,ありがたくいただく。
 で,寝る。

 寝汗で全身べちょべちょ。気持ちわりい。
 構わず、寝る。

1999年10月13日 水曜日

 ここんとこ,とんでもない時間に更新してますが,ウェブを巡回してから日記を書く習慣がよくない。日記を書いてから巡回せよ。ふつーの時間に来てくれてる方にはどーもすんません。

 8日の日記に書いた,日本の古本屋の,目録メンテナンスページだが,IE3には対応していないことが判明してションボリである。
 店内の端末は,97年春の導入以来,一切手を加えていないのだ。したがって,ブラウザもいまだにIE3のまま。さすがにそろそろ潮時か。めんどくせえなあ。IE4以降って,行儀が悪いってのがもっぱらのうわさだが,実際にはどんなものなのかしら。ここんとこ,端末自体どうも調子がさえないってこともあって,新たなトラブルの予感によだれが出そうなうんざり気味の今日この頃である。

 ホソキンズルゥムの掲示板にはあいかわらず自意識過剰のお子ちゃまがむらがってて,楽しくも暗澹とした気分にさせられるが,細田さんという人は,お子ちゃま回しをネット芸と心得ている方のようなので,今後ともこの傾向は続くわけなのでありましょう。
 まあ,なんともうしましょうか,細田さんとこの掲示板で,「紹介する前にちゃんと隅々まで読んでください」とか言い出す人のサイトを見て真っ先に抱く感想は,たいてい,そんなもっともらしいたわ言を抜かしやがったのは,どの口だ,この口か,この口なんだな!ってなところですかねえ。もちろん,そうでない場合もあるんだが。
 掲示板に一言だけ文句をたれて,しっかり自分のサイトのURLだけは書き残していく人ってのもどうかと思いますがねえ。で,メールアドレスは書いてない,って,変だろ,それは,やっぱし。

 調査報告。『殺戮投法』ってのは,なかなかに身も蓋もないのではないでしょうか。なんでも,作者は元大リーガーだそうですが,さすがに買う気はしなかったなあ。したがって,作者の名前まではよく解りません。
 『殺意のフェイドアウト』ってのはどうでしょう。これは買いました。薄くてすぐ読めそうなので。アカデミー賞女優ヘレン・ヘイズ(ミス・マープルの人か)とトマス・チャステイン(あ,聞いたことある名前)の共作の映画ネタミステリーのようです。ちなみに原題は"Where the Truth Lies"。
 インパクトとしてはいまいちだが,『売国奴の持参金』てのも,そこはかとなく。かめばかむほど,味わいが増すといったところか。フレデリック・フォーサイス。おお,SF以外はからっきしのわたしでも,さすがにフォーサイスぐらいなら知ってるぞ。原題は,"The Price of Bride"。な,なるほど……。
 お,おお,これはどうだ。『反転したテスト・ミサイル』デイヴィッド・ワイズ。なんでこんなものがカバンの中に入ってるかなあ。買うなよ,自分。『反転したテクスト・ミサイル』だったらよかったのに。ポスト構造主義ミサイル! 標的は脱構築しました! って感じで。
 原題ですか。"The Samarkand Dimension"。わからねえ。


1999年10月12日 火曜日

 ありゃ,10日の日記が消えてる。まずいまずい,なおしておかねば。

 わりと身も蓋もないタイトルの,翻訳ミステリーやら冒険小説やらってのは,あれはどういうあんばいになっているものなんだろーか,というのが,最近気になるところ。『一弾で倒せ!』とか,『標的,STB-1ステルス!』とか。ちょっと即物的すぎて引いてしまうよなあ。つーか,誰が買ってますか。
 シリーズ物にこういう感じのタイトルが付いてるのは,SFでもよくある。つーか,早川の白背ってのは身も蓋もないタイトルのオンパレードである。野田昌宏訳のスペオペのシリーズとか。『透明惑星危機一髪!』『挑戦! 嵐の海底都市』『連絡宇宙艇発進せよ!』……ああ。
 あの重厚なシーフォートシリーズでさえ『激闘ホープ・ネイション!』『決戦! 太陽系戦域』だもんなあ。『苦悩! 美少年士官』『悶絶! 偏屈艦長』とかならわかるんだけど(わからねえ)。そもそも,シーフォートの場合,「銀河の荒鷲」ってのがすでに嘘臭いわけなのだが。
 古本屋で,この手のエンターテイメントを漁ってみよう。明日あたり。

 DDIから26円の請求書が来ていたのをすっかり忘れていて,しかも支払い期限が過ぎちゃってる。
 いやはや,これは実際申し訳ない。請求書を出す時点で赤字ではないですか。しかし,いつDDIを使ったのか,まったく記憶にないのだよなあ。
 

1999年10月11日 月曜日

 犬の散歩。

 トップページの改装。

 巨人最終戦,松井にホームラン無し。

 以上。

1999年10月10日 日曜日

 めったに新聞など読まないわたしだが,たまたま開いた日経新聞の読書欄に,文化部の神谷浩司なる人物による「SF界復調の兆し」などという記事を見つけてしまうこともある。
 日経新聞とSFというと,クズSF論争の引き金を引いた97年2月の「国内SF,『氷河期』の様相」が思いだされる。
 この論争からから派生した(ただしくいえば,論争の尻馬に乗って全然無関係の自説をむやみに振りかざしただけなんだけど)梅原克文のアレは,どうやらいまだに尾を引いており,で,なおかつその梅原の酔っ払いの愚痴にもにた議論から派生したサイファイ云々の議論は,ここいらへんでもつづけられていたりして,《SFマガジン》誌上での緊急フォーラムからリアルタイムで眺めてきていた1SFファンとしては,それなりに感慨がある。
 とはいうものの,この記事自体はぜんぜん褒められたものじゃなくて,というか,まあなんともお寒い限りなのであった。たいした取材をした記事とも思えないが(せいぜい電話を2,3本かけて,FAXを待ってただけ,ってところかにゃー),とにかく質の低い記事だ。
 ようするに,新しく新人賞が創設されて,復刊ブームもあって,最近はけっこう景気が良くなってきているみたいですね,ってな話でしかないわけで,これといって新しい話題が取り上げられているわけではない。ハルキ文庫で復刊したSFは,2年も前からずっとコンスタントに売れ続けているしねー。なにをいまさら,ってなところです。
 ま,なんせ寒いのは,単に景気の話をしたいのか,SFの質の話をしたいのか,書いた本人もわかってないらしいってこと。つーか,景気の話と,質の話をきっちりわけて考えられない困った人らしい。
 最近売れてる,って話と,大原まり子の「SFもエンターテイメント色が出ればもっと面白くなる」という話がなぜ同じ文脈の中で並べられてるのかね。
 ところで,大原まり子のコメント,これどうも嘘臭いなー,記者の手による捏造か故意のパラフレーズじゃないのかなー。このコメントを読むかぎり,大原が,「いままではつまらなかったけど/そこそこおもしろかったけど,これからはもっと面白くなる(質が)」と言っているように読めてしまうじゃないの。でも,クズSF論争からこっちの大原の発言を知っていれば,そんなことは,まず言わないはずだとわかる。なんせ,一貫して最近のSFは面白いのだ,と言い続けてきたひとだもんなー。
 で,なんすか? 「新人賞の復活,旧作の再評価などで,日本のSF界が新しい世紀にどのような展望を見いだそうとしているのか,今後の動向が注目される」ってシメの一文は?
 ようするにこういうもっともらしい見解をくっつけとけば底の浅さを隠せるとでも思ったわけなんですね。どういたしまして。単にわけがわかんないだって。
 ちょっとムッとしたけど,まあどうでもいいか,この記事に関しては。ネット上でも少しは話題になるかな?
 それはそれとして,21世紀は2001年からはじまるんだけど? そこらへん,どうなんでしょ。

 クズSF論争に関しては,野阿梓ホームページの「論争系」のページがお勧め。野阿梓の評論系の文章をまとめて読めるのは,うれしい。なんと,『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』論がアップされているではないですか。

 実家に帰る電車の中で,鼻炎に苦しむふぢーに,ポケットティッシュを差し出してくれた女性の方。ぼかぁ,感激しました。いまどきそんな親切な方がいらっしゃるとわ。ありがとう。
 つーか,ポケットティッシュぐらい,常備しとけよなー>自分。

1999年10月9日 土曜日 ■おはよー、フェルパス君(っていうんだっけ)

 大学部室にてしばしクソゲーを堪能し,さーて帰るか,と表に出ると,渡辺電機(株)氏とばったり。すっかりやつれ果てた姿に愕然とするも,親の仇とあれば生かして返すは末代までの恥と心得,丁重にご挨拶申し上げた次第。だだだ,大丈夫ですか? キャラメルはいかが?
 神保町駅までの道すがら,あれやこれやお話しする。えーっと,お世話になった先輩には,年賀状ぐらいはきちんと出しましょう,と言うお話でしたっけ。
 実際に顔を合わせたのは数年ぶりなので,緊張して,ついつい速足になってしまいましたが,逃げていたわけではございません。

 『ミッション・インポッシブル』,テレビでやってたのを観た。初めて観たけど,けっこう面白かった。トム・クルーズの顔って,よく見ると怖いネ。わー,みんな死んじゃったよ。続編が作れないじゃないかー!

1999年10月8日 金曜日 ■古本屋の明日はジョー。■

 組合で運営しているサイト‘日本の古本屋’が,ずいぶんきっぱりと模様替えをした。それにともなって,組合に加入している各古書店が,IDとパスワードで,じかに目録や店舗情報のメンテナンスができるような仕様が導入されることになった。
 ブックタウン神田のほうは,業者を通していたため,更新が面倒だった。こっちに載せているうちの店の目録は去年の更新まで,2年以上も放置されたままだった,というのはもちろん秘密だ。
 まあ,やっと,出来て当然のことが出来るようになったわけで,これですこしは商売になるかなーといったところだが,実のところ,社長親子と店長以外はさほど乗り気ではない。新しいことが出来るようになれば,それだけ面倒な仕事が増えるわけだし,いまのところ,ネットを通しての客にはあまりいいお客さんがいない,ということもある。仕方のないところではあるのだが。
 だが,分厚いDMで目録を無料配付して注文を待つ,というやり方は,今後どんどん苦しくなっていくはずだ。とくに文系学術書を扱っている古本屋にとっては,3〜5年ぐらいのスパンで見ると,実際かなり深刻である。
 ここ数年,大学や図書館の予算は削減される一方で,注文は目に見えて減っている。文学部が減りつつある(と聞いたんですが,具体的にはよく知りません)ってのも,うちの店的には厳しい要素である。
 だが,DMの送付を希望するお客さんは,増えることはあっても減ることはない。目録は年々少しづつだが厚くなっていくし,送料だけでも,大変な額になる。目録の製作費まで計算に入れれば,お客さん一人につき最低でも1000円ぐらいは買ってもらわねば,はっきりマイナスになる。が,それだけでは社員の給料は出ないし,目録作成のために在庫を整える,仕入れにかかる経費は計算に入っていないので,実質的には,これではマイナスである。
 実のところ,バイトの耳に出来る範囲での話を総合すると,通信販売の収支はトントン,あるいはちょい儲けてなところらしい。
 お客さんの信用とか,意地とか,組合内での立場とかがからんでくるのが老舗のつらいところで,こういったことは続けていかざるを得ないのだろうけど,年に数冊しか買わないような個人客にまで分厚い目録を送るのは,ナンセンスである。
 で,インターネットがあるじゃないか。という話になるのわけで‘日本の古本屋’のようなシステムをどういうふうに活用していくか,というのは,なかなかシビアな問題になっていくだろう。
 と,いうようなことを考えたりすることもあるんだけど,店の中では,意見を聞かれないうちはなにも言わないことにしている時給労働者のオレ。別にギャラが上がるわけじゃないもんなー。同じギャラで仕事が増えるだけってんじゃ,つまんねーしー。
 え? 店で独自にサイトを持つって? やめましょーよう。どーせまた経費をけちってつまんない業者を通そうってんでしょお? データペースで&POSで懲りたんじゃなかったんですかあ。つーか,現場は懲りてます。
 ところで,日本の古本屋のURLは,http://www.kosho.or.jp/なんだけど,http://www.kosho.co.jp/というのもあってびっくり。http://www.kosho.com/ってのもあったりして〜って,なんだ,これ

1999年10月7日 木曜日

 駅で階段を後ろ向きに降りるおばさんを見た。
 手すりにしがみついて,慎重に一歩一歩降りていくのである。
 どこか体に悪いところでもあるのかと思ったが,ホームまで降りきってしまうと,普通に歩き始めたところをみると,そういうわけでもないらしい。
 階段が怖いのか?

 2000円札がどうこうと騒がしい昨今であるが,そんなことよりも,500円玉が使えない自動販売機はどうにかならないものなのか。

 マンションの正面のマクドナルドで読書をするのが,最近のオフ日の生活パターン。ファーストフード店の薄いコーラが好きなのだった。飲み終える寸前の,かすかにコーラの面影の残った氷水を啜る,これがよい。
 ハミルトン『星間パトロール 太陽強奪』を読み始める。このシリーズ,今読むと,むしろ新しい様な気がする。うーむ。

1999年10月6日 水曜日

 上原が泣いちゃった話は,仕事に行く前に見たニュースで知ったんですが,わたしの心の琴線をぐいぐい引っ張ってしまうではないか。
 ああ,上原。

 今のフヂーは,酔っ払いです。手が震えてキーbー土は打てないのでもう自分でも何岡居ているのか解らないような状態なので今日はもう勘弁してください。
 びーストウォーズメタルスは新しすぎてどうにもついていけないです。あ,わたしコンボイなんだけど。

 麗奈ですか麗奈ですか麗奈ですか。
 ゲロ食って寝ます。

1999年10月5日 火曜日

 上原が二〇勝目をあげた。よかった。
 しかし,こんな大事な試合なのに,なぜTV中継しませんか。球史に残るピッチャーですよ? いまや。
 見たかったなー,上原。
 巨人戦の中継は,野球そのものではなく,「巨人が優勝する様」を中継するものである,ということ。優勝できなかったら,それで終わり。ま,それでも,中継しないよりは,ましではある。

 さて,あとは来期に向けて巨人がどれだけ無駄な金を使うかが楽しみです。小宮山ですか。取りなさい取りなさい。最近,やや衰えが見えてるけどね。江藤ですか。いただきましょう。で,おいくらですか? 前田は手放しませんかそうですか。いや,いりません。4番じゃないから。

 そろそろ2000年のカレンダーを売りはじめる時期です。店長夫人がうれしげに松坂のカレンダーを2本も買ってきて店中の人間に見せびらかしています。ボ,ボクの上原のカレンダーはありませんかッ? と今にも三省堂に駆け込みたい気持ちをぐっとこらえます。ウソです。
 来年のカレンダーは,田中麗奈にするか,内田有紀にするか。麗奈か? 麗奈なのか?

 SPEEDが3月に解散。
 好きにしたまえ。

 牧野修『リアルヘブンへようこそ』は,結局もうひとつ。一見ショッキングにみえるスプラッタシーンが,ある種の紋切り型になってしまっているのは,見ていて辛い。言葉が乏しいんだ。キャラクターの内面を,改行で区切らずに延々と書き連ねるのはちょっとおもしろかったが,それが呪文的効果を上げるところまでは到達していない。笙野頼子みたいなことをやれ,とは言わないが,もっと言葉と意味とのつながりをあやふやにしていかなくては。なんで笙野頼子がでてくるかというと,最近たまたま読んだから。フツーの言葉と,壊れた言葉の対比が甘いから,狂ってるはずの言葉が,酔っ払いの愚痴ほどの迫力も持ちえない。それと,気になるのは,場面が夜なのか昼なのかもよく解らない,というか,これも,対比が甘い。
 牧野修,もうちょっとやってくれるかと思ってたんだけど。
 さーて,次いこ,次。

1999年10月4日 月曜日

 実は今日(4日)が目録原稿の最終締め切りだったはずなのだが。まだ半分も出来ていないのだった。もっとも,こんなのは例年のことなので,誰も気にしちゃいません。ただ一人,印刷屋の営業M氏を除いて。
 M氏はこの時期になると原稿をとりに来るのだが,去年,入稿がおくれに遅れつつあった某日,突然頭を丸めて現れたことがあった。まさかそこまで深刻に気に病んでいるとは夢にも思わなかった我々は真っ青になってしまった。いかにも線が細くてプレッシャーに弱そうな人なのだ。
 が。
 よく話を聞いてみると,「高田がグレイシーに負けたのが悔しくて……」などと抜かしやがってくださるではないか。
 わたしは,思った。
 「この人,営業に向いてないかも」
 そのまま秘密にしておいてくれれば,わたしたちも必死で働いたに違いないのだが……。


1999年10月3日 日曜日

 先月読んだ新刊は、たったの一冊しかなかったことに気づくふぢー。これじゃあ世間の流れについていけないわけだよなー。ということで、ばりばりの新刊を読もうの日。牧野修『リアルヘブンへようこそ』(廣済堂文庫)を読みはじめた。とりあえず半分ぐらい。
 おもしろいんじゃないでしょうか。たぶん。
 わたしはホラーが苦手だ。日常の中に隠し持っている暗い情念がバランスを失って超常現象に巻き込まれたり引き起こしたり、という図式になじめないのかもしれない。なんか、因縁話みたいに読めてしまう。いまいちばんこわいのは、自分にはなんの理由もないのに、勝手に日常が崩壊してしまうこと、の、様な気がするんだが。
 いかにも腹に一物かかえてそうなクセのあるキャラクターが、予想通り壊れてしまうってのは、お話としては見え透いてるわけで。もちろん、どう壊れるか、って楽しみももちろんあるにはあるのだろうけれども。

 インターネットをやってる、って言い方、なんか変ですよね。やってる。なにかほかに適当な言い方はないものでしょうか。テレビをやってる、とか、本をやってる、とか、普通は言わないからなあ。

1999年10月2日 土曜日 ■自分でやろうね。■

 さいきん,話題になっているらしい,和歌山のイジメ事件のページ「校長先生おねがいです」。ネットをうろうろしているうちにたどり着いた。
 これはどうもおかしいなあ。
 少なくとも,わたしがいじめられている子どもだったとして,親がこんなことやってくれたってちっともうれしくない。
 この山田さんというひとは,親としての義務を取り違えてるみたいだ。なにがいちばん大事なことなのか。自分の息子を体を張ってでも守ることじゃないのか。
 実際のところ,自分の身内が殺されるかもしれないようなメにあっているのだとしたら,ちんたらHPなんかつくってたりしてる暇はないだろう。校長先生に「お願い」してる場合ではないのじゃないか。世間がどう思ってるか,なんてことも,もちろん考える必要はない。
 自分の子どもをいじめているのが誰なのかまで解っているのだったら,そいつのうちにでも乗り込んでいって,本人でも親でもいいから直にやり合えばすむことじゃないか?
 教育制度がどうこう,という以前の問題ではないか。担任や校長がどういう対応をするか,じゃなくて,自分自身がいかなる行動をとるか。それだけだ。
 このページの「事実経過の時系列一覧表」をざっとながめればわかるように,ここで公表されているお父さんの行動は,すべて学校への働きかけという形のものだけだ。要するに,自分の息子がひどい目に遭っている(かもしれない)のに,解決を人任せにしているってことだ。少なくとも,そういう部分しかここでは公表されてない。
 本当に,心の底から,事態の解決を望んでいるのか,と疑いたくなる。学校側の関係者の立場を追い詰めて楽しんでいるのじゃないかとさえ思える(ふぢー,ちょっとヤな奴モード)
 ところで,このページの「アトピ−体験的治療法」ですけどね。ほんとにこんなことして大丈夫なんですかあ? いや,まあ,直ったそうでおめでとうございます。
 あたしゃやだねえ,アトピーが悪化しているときに海水を塗るなんてのは……。

 掲示板,移動します。上のリンクも直しておきましたが,以後,
 http://www4.freeweb.ne.jp/novel/fuzii/bbs2/cgi-bin/hiho.cgi
 になります。今後ともよろしくお願いします。


1999年10月1日 金曜日

 臨界事故。
 テレビや新聞からはろくな情報を得られない。
 実家,茨城県取手市なんですよね。東海村って,どこにあるのよ。たしか福島に近いほうだと思ったけど。だとすると,実家からはずいぶん遠いのだけど。手元に地図がない。
 風向きが気になる。なんで気象情報を詳しく報道しないんだろう?
 3人の作業員が被曝したという。すぐに吐き気を催すようならほぼ間違いなく致死量だとか。
 しばらくの間は,雨が降ったら家の中にいろ,と実家に電話でもしておこうか。犬も家に入れるように。心配しすぎかなあ。

 川口和久『投球論』(講談社現代新書)
 「論」というようなものじゃないな,これは。ほとんどがプロ時代の思い出話じゃん。期待したようなのと違うんだよう。



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