電源パターン(後編)

 

 後編では、応用的なこととかの話を。

 

 まず、2コイン電パ(「2クレジット電パ」という表現も使えます)の話。

 

 中編でZERO3では2通りからしか面順が選べないと書きましたが、2コイン電パを使用すれば選択肢を増やす事ができます。

 やり方はWARNING中に2コイン入れておいて中編と同じような要領でスタート連射を押します。

 そして例によって1フレームも狂わさずにプレイをし、ゲームオーバーになります。(レバー・ボタンに全く手を触れずにぼおーっとしておくなど)

 ゲームオーバーになったら、スタート連射を押しっぱなしで2プレイ目を開始。

 手順は以上です。

 ただし、上記1プレイ目の「1フレームも狂わさずにプレイ」というのが曲者で、25キャラ(28だったかな?)からプレイキャラを選ぶことができるので、それだけで25通りの選択肢ができることになります。

 またレバー・ボタンに全く手を触れない以外にも、例えばレバー下に入れっぱなしでも「1フレームも狂わさずにプレイ」していることになります。

 このように「1フレームも狂わさずにプレイ」といってもその方法は∞通りといっても過言ではありません。

 以上のようにして、2コイン電パを使えば1プレイ目のプレイを変化させることによって16通りある面順から好きなものを選ぶことができます。

 

 2コイン電パのメリットは上に書いてあることからも分かるとおり、選択肢の多さです。

 1コインではあまりパターンの選択肢がないものでも、2コイン使えば選択肢はほぼ無限大に広がります。

 ただし、2コイン電パにはデメリットが2つあります。

 1つはプレイ料金。

 「本番」を1回プレイするために、普通にプレイするのに比べ倍のお金が必要になってきます。

 もう1つはプレイ時間。

 「本番」をプレイするまでの待ち時間が長くなります。特に格闘ゲームは待ち時間が長くなりがちです。

 まあ、メリットあればデメリットもありということですね。

 

 

 次は、電パになりやすい・なりにくいという傾向の話。

 

 メーカー、というかメーカーのハード毎に電源を入れた後の起動の仕方などに特徴があります。

 これはそのまんま、電パになりやすい・なりにくいといった特徴になります。

 例えばカプコンのCPS2の場合、ほとんどのゲームに電パが存在します。

 カプコンの対戦格闘の場合、スタートボタンとAボタンに連射を付けて電源OFFというのは一部のハイスコアラーの間では常識でしょう。

 また、逆に電パになりにくいハードもあります。

 セガのハード(ST−VやNAOMIなど)は大概ダメだったような気がします。(ただし、一応新しいゲームが出た時は試してみる価値はあるでしょう)

 このへんは経験を積むことによってある程度の特徴が見えてくるでしょう。

 

 

 最後は、俺の電パに対する考え。

 

 まず、電パは悪なのか、ということについて。

 

 電源を切る、というのは大なり小なり基板やモニターにダメージを与える行為なので、悪といえるでしょう。

 実際、店によっては電消しを禁止しているところもあります。

 ゲーメストの読者投稿欄で電パを否定するような投稿を見たこともあります。

 また、ゲーメストのバトルガレッガ攻略において「電源を切るとランクが落ちる」という記事に対してゲーセンから苦情が来たこともありました。(これは電パとは厳密には関係ありませんが、電消しという部分で共通する部分があります)

 

 でも、電パを利用しているハイスコアラーの多くは「悪」と知りつつも利用しています。

 それは、なぜか?

 答えは簡単で、「アルカディア(旧ゲーメスト)が電パの使用を禁止していないから」

 アルカディアがなぜ電パを禁止していないかは、俺の憶測ですが主に次の理由によるでしょう。

 ○電源は切ろうと思えば誰でも切ることができる(どんな筐体に入っているゲームでもコンセントから引っこ抜けばOK)。

 ○1部のハイスコアラーの間で電パを利用した争いが主流になっている。

 他にもいくつか理由が考えられますが、正確な理由はわかりません。

 

 ただし、俺(俺達ハイスコアラー)から見れば電パが「悪」なのかそうでないのか、というのははっきり言ってどうでもいいです。

 アルカディアの集計ルールで電パの使用が禁止されていないから電パを使う、それだけです。

 他のライバル達が電パを利用してスコアを稼いでいるのに、自分は電パを使っていないというのは不利になります。

 場合によっては予選落ちです。

 「電パをつかえばこの位のスコアは出て当然」だとか、「電パ未使用部門なら俺が全一」だとかいうのは、所詮負け犬の遠吠えでしかありません。

 逆に誰も電パの存在を知らないゲームで電パを利用して稼ぐと、大きなアドバンテージが得られることになります。

 要は、電パというものが悪なのかどうかはどうでもよくて、電パを見つけたもの勝ち、使ったもの勝ちというだけの話だと俺は思っています。

 

 

 最後の最後に、なぜ今回電パの話をしようと思ったか。

 

 電パというものは1部のハイスコアラーにとっては当たり前の手段に過ぎないです。

 しかし、ハイスコアを始めて間もない人とか、これまでに電パを使って全一を狙ったことのない人にとっては鬼門になっているように感じました。

 電パのことを全く知らない人や、効果的に電パを使えていない人が多いように思います。

 電パを見つける努力や効果的に使う努力をしなかった人が、電パを見つけ効果的な使い方を研究した人に差をつけられるのは当然の結果でしょう。

 けれど、電パがどうやればみつかるのか分からない人や、効果的に使いたくても使い方が分からない人が不利になるのはやるせないです。

 

 電パをうまく使える人とそうでない人がいるのは不公平だ、という考えは俺にはありません。

 電パがうまく使えないのであれば、うまく使えるようになる努力すればよいのです。

 人からうまい使い方を教えてもらう、いろいろ試行錯誤で試してみる、様々なゲームで経験を積んでいく、など・・・。

 しかし周りに電パがうまくつかえる人がいなくて教えてもらえないとか、試行錯誤しているつもりでもどうしても要領がつかめないとかいう人も多いでしょう。

 

 電パがうまく使えない、さらにどういう風に努力しても電パの使い方がうまくならない、という人が多いと思ったので今回電パの話をすることにしました。

 電パの見つけ方、使い方に関する攻略(というか記事)を本格的に書いている人が他にいなかった、という理由もあります。

 

 なかには、電パが効果的に使えるというのは才能の1つだ、という考えを持っている人もいるでしょう。

 俺もその考えは否定はしません。

 でも、その才能はゲームの腕前そのものとはかなり異質ですし、なかなか伸びるものでもありません。

 このような才能でつく差は小さいほうがスコア争いも面白くなるのではないか、と思います。

 まあ、こう思うこと自体が独善的なのかもしれませんが。

 

 

 ここに書いた話が電パの全てではありません。

 電パを使うのであれば知っておいてたほうがいいのではないか、という基本的なことです。

 とはいっても、押さえるべき所は押さえているつもりです。

 電パに関しては必要かつ、かなり十分なレベルの内容だと自負できます。

 しかし、いくつかのゲームでは思いもよらない電パの使い方ができるかもしれません。

 ちょっとした思いつきで、誰もが驚愕するような電パ使用の攻略が生まれる可能性があります。

 この「説教」を読み、ある程度の経験を積み、電パに対する理解が深まればそのような使い方もできるようになるかもしれません。

 

注意

 電源をリセットするというのはゲーム基板にとって負荷のかかる行為です。

 なるべくお店の許可を得てから実行してください。

 また、電源を切った後再び電源を入れる時はなるべく間隔をあけてください。(目安として10秒以上)

 各自の責任において電パを利用してください。

 電源ON・OFFによって基板や筐体などが故障した場合は自分で補償する、というくらいの覚悟を持ちましょう。

 俺(げえむのごんちゃん)は、ここに書いてあることを実際に行った時に起こりうる不具合に対して一切の責任を負わないこととします。

 

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