| 内モンゴル訪問記 シリンゴロ蒙医研究所 |
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シリンゴロ蒙医研究所は、内蒙古にあるシリンホトの市内に位置します。北京からシリンホトまで飛行機で1時間ほどです。 モンゴル伝統医学は、遊牧民としての伝統医学とラマ教(チベット仏教)の影響を受けて形成してきました。 寒冷地であるために温熱療法や灸が発展し、黄帝内経・素問「異法方宜論」に北方の灸について紹介されています。馬に乗るために骨折が多く整骨の技術や馬乳酒による食餌療法があります。 ラマ教の導入は、13世紀以降で、それ以前はシャーマン教だったそうです。 ラマ教の「四部医典」と「医経八支」の経典の影響は16世紀から18世紀にかけて寒熱の理論、六病の理論(気、胆、痰、血、黄水、虫)などが入ってきました。 |
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| 調剤 | ||
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モンゴルの森林地帯には薬用植物や動物からとる薬物など広範囲に使用されていた。12〜13世紀にはモンゴル薬と総称され、「飲膳正容」では、味・性質・効用など記されている。 |
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| 針灸按摩科 | ||
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針灸按摩科は、中医師が担当されています。今回訪れたときは腰痛の患者を施術していました。モンゴルのお灸について尋ねたのですが、こちらの研究所では残念ながらお灸はあまり行われていないということでした。 歴史的なモンゴルのお灸は、モンゴルではお灸を茴香と油にフェルトを巻いてお灸としているそうです。この地ではお灸の原料であるヨモギがとれないため、他の原料を用いてお灸をしています。 その他にも様々なお灸があります。火絨草(ほくち)に点火するお灸もあり、トーヌルというお灸の道具を用いる方法は、紅柳、紙、銅、金が使われたようです。 16世紀以降、寒熱の理論が入り、針にも寒熱に合わせた方法で、寒の針は置針をおこない、熱の針は火針を用います。針の材料は、主に銀の針であったようです。 |
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| 整骨 | ||
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モンゴルではよく馬に乗るために、整骨の技術がとても優れているようです。複雑骨折など手術でビスで固定しなくてはいけないケースも名人ならば整骨のみで治癒させるようです。 | |
| 薬浴室 | ||
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甘露浴ともいわれ、13世紀頃には薬物を使った薬浴はおこなわれていたようです。刺柏、麻黄、小白藁、冬青、河柏などが入っているようです。 | |
| 馬乳酒 | ||
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器の中に馬乳を入れ攪拌し発酵させて作ります。患者さんは、自分で空き瓶を持ちその中に馬乳酒を看護婦さんに入れてもらいます。 試飲させてもらいましたが、味の方は酸味の強いさらりとしたヨーグルトドリンクのようでした。 馬乳酒の効能は、結核、壊血病、高血圧など様々な疾患にも有効なようです。ミネラルやビタミン、不飽和脂肪酸も豊富でビタミンCは牛乳の3〜4倍あるようです。 大人は、食前に一日2回から3回2〜300ミリリットルほどとるようです。子供にも少量ですが使われますがアルコール度の3〜5%含まれますので空腹時ではなく食後に飲ませるようです。 |
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| 参考文献 モンゴル医学史 ソロングト・バ・ジグムド著 農文出版 | ||
| 草原の風景 | ||
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