2003九州夏の陣ツアー

6月7日(土)曇り
梅雨の入りを暗示させるかのような雲行きの中をいざ、九州へ。
6月8日(日)曇り 福岡県福間町《小さな森の美術館》
いつも僕のコンサートを企画してくれる久野さんご夫妻の招きで今回は新しくログハウスを建てたらしく
なんでも僕のために突貫工事でやったそうだ。「掘っ建て小屋だから」と聞いていたのだが、
着いてみると立派なログハウスではないか。手作りのタレ等いろんな物を売るために建てたらしい。
中でやるか外でライブをやるか僕にチョイスを任されたので中でやることにした。
道のすぐ側で車がよく通るからだ。簡単なPAも用意してくれて、準備OKと言いたいところだがまだ工事が少し残っていた。
このログハウスのお披露目も兼ねてのパーティは結構な人が集まってくれた。
前回来たときに釣り竿を作っている『田辺さん』と言う方がいて「今度来るときは釣り竿を作っておきましょう」と
言ってくれていたのをすっかり忘れていたのだが、いきなり「これ作ってきました」と竿をプレゼントしてくれた。
袋から出すとそれはほんとに立派な竿だった。漆加工がしてあり、僕にはもったいない竿だった。
そしてその竿を使って釣る田辺さんが編み出したという独特のチヌ釣りの仕掛けまでくれた。
ライブの方はまずみんなで料理をいただき和気藹々楽しいものとなった。
少し解りにくいがこれがログハウス。
主催者の久野さん
釣り竿を作ってくれた田辺さんご夫妻
6月9日(月)曇り時々雨
この日は休みでいつもの津屋崎に行くがたいしたものは釣れなかった。
6月10日(火)晴れ 壱岐の島《ボストンクラブ》
NEW
朝早くドリームボートのジュンペイ氏と天神の店の前で待ち合わせをしてフェリーでいざ壱岐へ。
博多港から2時間あまり。結構な船旅である。
車を積むと値段が高いそうなのでジュンペイ氏にギターを一本持ってもらい竿2本を担いでの乗船となった。
ジュンペイ氏もギターを持っていた。なにやら真新しいケースに聞いてみると中はマーチンの40年代復刻モデル。
買ったばかりで弾きたくて仕方ないみたいだ。僕の方はなにせ彼から聞いた情報で頭は大きくふくらんでいた。
1月に博多に来た時に「五十一さん、壱岐に行きましょう。あそこはでかいメバルが釣れますよ」その一言で決まった。
船は対馬まで行く船だったのだが壱岐でほとんどの乗客は降りてしまう。
港に着くと壱岐で『ボストンクラブ』というライブハウスを経営する平田さんが出迎えてくれた。
しかし残念ながら今月で店を閉めてしまうそうだ。と言うことはライブは僕が最後になるわけである。
記念すべきと言うか残念というかまあ、事情はいろいろあるだろうから仕方がない。
とにかく着くなり、釣り道具屋で情報収集。しかしメバルのシーズンは終わっていて今はベラだという。
場所を教えてもらいさっそく出発。車で5分くらいで釣り場に到着。
壱岐の街の中心部からの距離である。12時で閉まるというたった1件のコンビニの前を通り、ホテルの庭に車を止めるともう磯だった。
平田さんはそれにつき合ってくれた。ジュンペイ氏と釣りをするのもはじめてだった。
いつか一緒に行こうと言っていてやっと実現した。
竿を出すとすぐにヒット。良い型のベラだ。ジュンペイ氏は元々ルアーの人。僕が持ってきた仕掛けを工夫して使っていた。
3時間あまりで20匹は釣っただろう。早速平田さんところに向かい、料理の始まり。
男所帯の彼の家はけっして片づいているとは言い難かったが気にしない。
塩焼きに造り、せごしとみんなで作り、結構なアテになった。
でもライブの方はいいの?平田さんは6時過ぎに行けばいいと呑気であった。
すっかり出来上がってから彼の店に行った。
7時頃からリハをはじめてお客が来たのが9時をまわっていた。
どこにもご当地時間がある。壱岐時間は沖縄並みだった。
しかしいい雰囲気のライブだった。こちらもすっかり出来上がっていたせいかもしれない。
最後はジュンペイ氏とのセッションでトムウェイツまでやってしまった。
とにかくCDも沢山売れたし壱岐にも音楽の好きな連中はちゃんといるのだと実感した。
打ち上げは近所の飲み屋。ジュンペイ氏がいつも行っている店らしい。
夕方から飲み続けでこちらはもう飽和状態。
爽やかで濃い壱岐の夜は深夜まで続いた。ああ残念。カメラを車の中に置いてきてしまった。
6月11日(水)晴れ 福岡市《ドリームボート》
朝、二日酔いの少し痛い頭で目覚めた。フェリーの出発時間は11時20分。
それに乗り遅れると4時過ぎまでない。時間はそんなには無い。
でも壱岐まで来ておいしい魚料理を食べない訳にはいかない。
と言うことで町の料理屋に無理を言って作ってもらった。
グレ(九州ではクロという)の煮付けに地魚のお造り。うまかった。ほんまにうまかった。
時間が気になったが芦辺港から出る船にぎりぎりで間に合った。
駆け足の壱岐ツアーだったが僕の頭に十分にインプットされていた。
平田さんもライブハウスは辞めるがライブはやりたいと言ってくれた。
遠くなる壱岐を眺めながらまたこようと思うのだった。

博多に着いてから二人で温泉に行った。最近出来たらしいこの温泉はあの鮮魚市場の側にあった。
併設してある駐車場に止めると3時間まで無料。そして一日最大料金が1000円。
これだとホテルに泊まる必要は無い。僕の場合、風呂とトイレさえあればいいのだ。
おまけにローソンは直ぐ側にあるし、『おきよ』という有名な食堂も向かいにある。
これからは福岡に来たらこの方式で行こうと思うのだった。
ゆっくりしてから駐車場までジュンペイ氏に迎えに来てもらい、ドリームボートに向かった。
ここからドリームボートまでは車で5分くらい。歩いてでも行ける距離だ。
オープニングアクトは若いのにこんな唄よく知ってるなと驚いた、あ〜あ名前が出てこない、ごめんなさい。
ウイリーネルソンとか唄う若者で受けた。
お客も僕を目当てに来てくれる人もぼちぼち増えて、回数を重ねる事しかないなと実感した。
ライブもいい感じで出来て最後は昨日と同じジュンペイ氏とのセッション。
5曲も彼とやってしまった。
6月12日(木)曇り後雨
今日は移動日。ゆっくりと天草に向かう。
途中、天草温泉に入り道の駅リップルランド有明で泊。
道の駅に温泉が付いているのは最近では増えてきたが、この道の駅に温泉が付いているとは知らなかった。
おまけに入浴料が400円と安い。失敗したと思った。ちなみに天草温泉の入浴料は500円。
6月13日(金)晴れ
同じ駐車場に立派なキャンピングカーが泊まっていたので声を掛けてみると長崎の人で高野さんと言った。
東京で40年も働いてきて退職金をはたいてこのオーダーメイドのキャンピングカーを作ったと言う。
中はテレビ、トイレにバス、冷蔵庫に電子レンジにもちろんキッチン。
さらに奥さんとは別々のベッド。セミダブルサイズはあるという。
奥さんなんかは家にいるよりこの車の方が落ち着くとおっしゃっていた。
もう日本一周は果たしているので、もう一度北海道に行きたいということだった。
道の駅で知り合った高野さんご夫妻。
天草に住む『池田マッコイ』というシンガーソングライターと10時に本渡市で待ち合わせをしていたので失礼した。
ホームセンターの駐車場で待っているとマッコイがやってきた。
早速釣具屋に向かい、エサを仕入れてマッコイの案内で牛深に近い漁港に行った。
水が綺麗で漁港の底まで見えた。この日は天気も最高で絶好の釣り日和り。
なんかこの日のために九州まで来たような気までした。
波止の先端には二人の釣り人がいるだけ。
海面を見ると魚が群れているのが解る。マッコイに仕掛けを作ってやり(彼はサビキ釣りしかしたことがない)
早速第1投。クロが直ぐに釣れた。小さいが引きが良い。
天草という九州の西の端で綺麗な海を見ながら釣りをする。こんな贅沢があるだろうか。
結局釣果はクロが30匹ほどにメバルが5匹。大漁だ。
マッコイの家に帰り早速料理の開始。4人の子供達には唐揚げに煮付け。大人達はお造りと奥さんも釣果に驚いていた。
6月14日(土)雨 天草本渡市《商店街特設ステージ》new
九州に来て直ぐに梅雨入りしたらしくこの日もまたもや朝から雨だった。
でもそんなことで釣り師はめげない。ライブのことも考えてこの日は有明海側の町の近くで釣り。
でもここは豆アジがいっぱいいてあんまり良い釣果ではなかった。
3時過ぎに納竿して本渡市に向かった。
降り続く雨のため本来予定していた野外ステージは辞めて商店街のアーケードの中にステージが作ってあった。
ステージが無ければそのままストリートライブだ。
6月の毎週土曜日に商店街の振興策としてなんらかのイベントが開かれてているようだ。
そのイベントにマッコイに頼み、そして去年会った杉本さんがその仕掛けを取り仕切っているので実現の運びとなった。
どうゆうわけか桂三支がプロデュースをしたというチャンポン屋の店先であった。
目の前を子供達が走り回る。「何、このおっちゃん」と言わんばかりだ。
でも45分やってみると意外な反応。なんとアンコールがあったのだ。
遠巻きに見ていた大人達が聞いていてくれたのだ。そんなことでどうなるかと思っていたステージが楽しいものとなった。
打ち上げは近所の居酒屋で。さすがにここの魚はうまい。お世話になる杉本さんの家に帰ってからも続く。
寝たのは4時をまわっていただろうか。
6月15日(日)曇り時々雨 人吉市《ベアーズカフェ》new
杉本さんところで朝ご飯をいただき午前中に本渡市を後にした。
3号線に入り八代を抜けて国道219号線に入り球磨川沿いに人吉市に向かう。
球磨川はおりからの雨でずいぶん増水しているように見えた。
途中有名な鍾乳洞などあり、山深さを感じた。
何よりも僕が読んだ司馬遼太郎の『翔ぶがごとく』の舞台になった地名がいくつか出てきて想いを巡らせるのだった。
その人吉もその舞台になっている。西郷軍が一時駐屯していたことがあるところだ。
人吉には3時頃着いた。どこかいい温泉はないかと探して大きな旅館に行って入浴料を聞いたら500円。九州は入浴料が安い。
早速展望風呂に入る。球磨川を眺めての露天風呂はなかなかよかった。

『ベアーズカフェ』の吉村さんに電話を入れる。
219号線から少し入ったところに吉村さんの家はあった。髭をはやした優しそうな人だった。
彼は東京の大学に入り、東京で店をやっていたのだがご両親の死去により人吉に帰ってきたという。
なんと奥さんは青森の人だった。
そんな話を聞かせてもらいながら店に向かう。ベアーズカフェは市の中心部の病院の前にあった。
こぢんまりしたシンプルな店だったが壁にはびっしりと彼のレコードが置いてあり、
ここを訪れたミュージシャンのポスターが貼ってある。日暮士やモーガンズバーも来ていた。
リハの後、近所のラーメン屋に行く。九州はラーメンの宝庫。ここもうまかった。
お客が心配だったが宗像から追っかけの女性も友達を連れて来てくれたし、思ったより入ってくれた。
わざわざ宮崎から来てくれたお客もいた。でもやはりはじめての店は緊張する。
しかし152号線物語も受けたし終わってみると来ていたお客さんのほとんどがCDを買ってくれて、良いライブだった。
釣りの話にも花が咲いたし楽しい人吉での夜だった。僕の若い頃のテープを聴いてもらったりして
吉村さんは当初思っていた僕のイメージとずいぶん違うと言っていた。
終わった後近くの飲み屋で二人っきりの打ち上げとなったがまた来たくなる町の一つになった。
ベアーズカフェの外観
マスターの吉村さん
6月16日(月)雨 秘境椎葉村に行く。
朝ご飯をいただいて吉村さんと近くの温泉に行く。
山辺温泉だったと思うが入浴料が300円と安い。露天風呂サウナみんなそろっていた。
店に帰り、夕べの片づけをしてから吉村さんに「また必ず来ます」とお別れを言って人吉を後にした。時刻は2時過ぎだったろうか。
今日のルートを検討して219号線から388号線を経て高千穂の方に行くつもりだった。
388号線に入ってみると当初はいい道だった。九州の山の奥深くループ橋を過ぎ、ダムを過ぎてしばらく行くと突然道が狭くなった。
そこからはこの間の152号線を思わせる道になってきた。山には霧がかかり視界も良くない。
ぐるぐると上ってゆくと突然鹿が2頭飛び出してきた。あやうく轢きそうになった。
しばらく行くと看板があり、「ようこそ秘境椎葉村へ」と書いてあった。
ああ、ここが九州でも秘境中の秘境、椎葉村かとおもった。えらいとこへきてしもた。と後悔しつつも行くしかない。
時刻は4時前くらい。雨は止まず、暗くなるばかり。
こんな道誰も通らないだろうと思い走るので対向車が突然現れたりすると衝突しそうになる。
2回もそんなことがあった。相手も同じ事を思っているのが解る。下り坂に入るとさらに怖い。
途中でその高千穂の方に行く分かれ道があったが飯干峠という峠越えがあり、とても行く気にならなかった。
とにかく海側に出ようと決めた。暗くなってこんな山道はごめんだと思った。
388号線をひた走り、やっと人里に出ることが出来た。その時点で5時は回っていたと思う。
446号線に入り日向市に出たときは6時半頃だったと思う。久々の酷道であった。
日向市で腹ごしらえをと10号線沿いの回転寿司に入った。ところがこの回転寿司がうまい。
店の名前は忘れたが入り口に全皿100円と確か書いてあったような気がする。
しかし金のお皿に載ってカワハギが出てきたとき「もしかして高いのでは」と余計な勘ぐりをしてしまうほどうまかった。
イサキやアジもうまかった。お勘定をしてもらうとき少しどきどきしたが、なんのことはない全皿100円だった。
10号線を走り今夜は道の駅やよいで泊。この道の駅も温泉付だった。
国道388号線の途中で見つけた滝
6月17日(火)雨
道の駅を早く出て佐伯という町で釣ろうかと思ったが大分まで行くことにした。
雨は降り続く。
6月18日(水)雨 大分市《カンタループ2》
この日も朝から雨。ほんとに今年の梅雨は雨が多い。
それでも竿を出す。木の葉クロがわんさか釣れた。しかし大きいのはこない。
仕方なしに昼寝。

カンタループ2はこれで今年2回目。
今回はこの間一緒に釣りに行った阿部さんとマスターの渕野さんがオープニングアクトをやってくれた。
阿部さんはクラプトン大好き人間でナンバーもクラプトンのばかり。
渕野さんのギターはうまい。さすがである。
お客さんは少なかったが、こちらの疲れが出てミストーンだらけ。
でも最後までやり遂げた。スタッフに高永さんという女性がいてその子が魚をさばいてくれた。
さすが大分娘。見事なもんだ。煮付け、唐揚げいっぱい出てきた。
そこへあの俳優『渡辺ひろゆき』さんの登場。リハの前から聞いていたのだがほんまに来るとは。
そして準備ももどかしくジャムのスタート。地元のメンバーがサポートしてええかんじや。
渕野さんも参加。そして僕も参加。休憩中渡辺さんと話をする。なんと48歳だそうだが見事に引き締まった体をしていた。
そのことを言うと「お宅はテキサスっぽくて良いじゃないですか。」と僕の腹を見て言ってくれた。
ジャムは延々と続きそうだったが僕は体調のこともあり途中で抜けさせてもらった。
渡辺ひろゆきさんを迎えて果てしなく続くセッション
僕と渡辺ひろゆきさんとの奇妙な関係
マスターの渕野さんのギターがほえる。
この方が渡辺ひろゆきさん。ファイト一発だ。
6月19日(木)雨強風後晴れ
朝、ホテルで目覚めてみると台風が来ているらしく外は雨と風が吹き荒れていた。
ゆっくりと温泉の朝風呂に入り、10時前にチェックアウト。しかし外は台風の通過中でどうにもならない。
港の駐車場に車を止めて寝ようとしたが車が揺れて寝るどころではなかった。
思い切って佐賀関まで行こうと思い車を走らせる。すごい雨の中を。
昨日阿部さんが言っていた町はずれの港に行ってみる。そのころには晴れ間がのぞき始めていた。
風は相変わらず強かった。竿を出してみたがなんのあたりも無く、やはり佐賀関まで移動することにした。
道の駅佐賀関につく。いろいろ寄り道をしたので夕方になっていた。
そのころには風も止み、夕焼けまで見えた。あしたはきっと晴天だろうと思った。
6月20日(金)晴れ 素晴らしきかな佐賀関。ついに30cmのクロを上げるの巻
思った通り翌日は晴天だった。コンビニで弁当を仕入れ以前に阿部さんに釣れてきてもらったことのある埠頭に行った。
埠頭の上には10人くらいの釣り人。こちらも早速竿を出す。
透明度がいいので海底が見えるくらいだ。早速、ウキが沈む。良い型のメバルだ。
しかし釣れるのはメバルと木の葉グレばかり。もう小物は釣り飽きた。
そこへ僕の隣に中年のおじさん(こちらもそのものだが)。
みんなが釣れていないのにそのおじさんだけが良い型のグレをあげている。
仕掛けはどんなのか聞いてみた。それは想像も出来ない仕掛けだった。
針を6本だばねて一つの仕掛けにしている。さらに2段にその仕掛けをしているのだ。
エサはアミエビを少しだけ混ぜたパン粉。それを団子にして6本バリにつける。
そのおじさんは親切にも僕に仕掛けを貸してくれた。おまけにウキまで貸してくれた。
僕もまねしてやってみる。ところがそのパン粉の団子が投げると同時に針からはずれてしまうのだ。
これは難しいと思った。そのおじさんは30年もこの仕掛けで釣っているという。
何度も失敗を繰り返しながらなんとかはずれずに飛ぶようになってきた。
そのとき僕のウキがすーと沈んだ。良いあたりだ慌てないようにゆっくりと引き寄せる。
それは狙っていた30cm近いグレだった。やっときた。夕方までねばって25cm級が2枚。
これで熊本への土産が出来たと思った。
6月21日(土)曇り後雨 熊本市《かみひこうき》
11時過ぎに大分を出発して10号線を走り、57号線に入り熊本に向かう。
阿蘇のカルデラを通り抜けるとひたすら長い下り坂になる。
道の駅で休憩しながらゆっくりと向かった。
今回はあまり迷わずにかみひこうきにたどり着いた。
なにせかみひこうきは畑の真ん中にあり、まわりはどれもよく似た風景なのだ。
ふうさんが迎えてくれる。なにか懐かしい気分だ。
やがてアキさんも戻ってきて、佐賀関の釣果を渡す。30cmのクロが自慢だった。アキさんも釣りをする。
でかい鯛を釣った写真を見せてもらった。80cmくらいある巨大な鯛だった。
今回は前回よりもお客がたくさん入ってくれた。みやちゃん、あきちゃん、ギターの達人よねちゃんも来てくれた。
またまた152号線物語が受ける。
ライブが終わるとアキさんが料理してくれた僕の釣果が並ぶ。ほんまにいつもすみませんと言いたくなる。
でもその料理を目当てに来てくれる人もいるくらいなのだ。
後は恒例のセッション大会。泊まりで来ている人も何人かいて酒宴が終わったのは4時半だった。
6月22日(日)雨 福岡市《居酒屋みのる》
二日酔いの頭をかかえて「また来ます」とかみひこうきを午前中に後にした。
3号線をひたすら走り、博多に着いたのは3時頃。例の温泉に入り二日酔いを癒す。
この日も雨。5時前に『居酒屋みのる』に着く。もうPAの準備も出来ていた。
みのるは大名という場所にあり、ドリームボートも近くにある。
まさに居酒屋でステージはお座敷だ。ここのお客は濃い。
昨日の疲れもなんのその一杯入れば元気になった。
炸裂する152号線物語。受けた。
打ち上げはみのるさんの造ってくれた博多の新鮮な魚。ヒラメにカンパチ、たこ等々。
しかし前日の疲れがさすがに出てくる。しかし博多の夜も濃い。
2時頃にみのるを後にした。
6月23日(月)雨 福岡市《月(GESTU》NEW
今日も朝から雨。さすがに昨日一昨日の疲れもあり、寝ることにした。
午後から温泉に入りゆったりと過ごす。おかげで疲れも少しとれて元気が出てきた。
5時頃みのるに行く。今日のライブはみのるさんの紹介で実現した。
みのるで飲んでいると若者二人が迎えに来てくれた。みのるから歩いて5分もかからない。
『月』は古い2階建ての木造家屋の2階にあった。兄弟でやっている。
その古さをいい感じに利用してエスニックな感じになっている。
少し狭いがなんとか4台のギターをセッティングした。リハでライクーダーをやったらえらい受けて
弟さんの方が「ぜひ本番でやってください」と感激した顔で言ってくれた。
沖縄ミュージックも好きらしく、僕の音楽と近いものがある。
スタートは9時から。一度みのるに戻って腹ごしらえをして8時半頃月に行ってみると若者でいっぱいだった。
それも女の子の方が多いくらいで、やる気がどんどん出てきた。
ライブはドブロギターなど聴いたことがない人達が多くみんな興味津々だったみたいだ。
あんまりこちらも張り切りすぎて2時間近くやってしまった。
最後はそのライクーダーのダークエンドオブザストリートでしめた。
受けてはいたようだがCDは1枚も売れない。こんなことってある。
若者には3000円のCDは高かったのかもしれない。
機材をパーキングホテルに運んでもらいみのるに行く。
「またぜひやってください」とこちらも若者に聞いてほしいから「ぜひやらせてください」と言って別れた。
みのるさんと二人の博多の夜。雨はまだ降っていた。
6月24日(火)曇り 北九州市《フォークビレッジ》
長い九州ツアーも最終日。朝、おきよでボリューム満点の定食を食べて北九州に向かった。
途中、福間の久野さんところに寄ってみた。
「お疲れのようだから、寝ていったら」と言ってくれてお言葉に甘えることにした。
何度も寝ているあのキャンピングカーで寝て気が付けば2時を回っていた。
3時間も寝ていたことになる。おかげで疲れがとれた。
3時過ぎに再会を約して久野さん宅を後にする。名残惜しいものだ。

いつもはトップにやる『フォークビレッジ』。思えば最初に九州ツアーをセッティングしてくれたのは小野さんだった。
それから5年になる。当時は5件ほどのツアーだったが今ではやる場所も増えて知り合いも増えた。
まさに小野さんのおかげである。着くと中川イサト御大の伝言があり、ツアーももう歳なんやから気いつけやというものだった。
ご一行はこの月の初めにここでやっていた。
今日のオープニングアクトは瀬川君。前回もやってくれて僕の音楽のシンパになってくれた。
ウクレレ愛好会のメンバーで正統派ハワイアンをやっている。
リハの後、あの北九州名物焼きうどんが食べたくなり瀬川君と商店街のい『いしん』という店に行った。
ここは有名らしくテレビでもよく登場するそうだ。
しかしその焼きうどんは乾麺からゆでるため時間がかかる。やっとこさで本番に間に合った。結構うまかった。
瀬川君は前回見たときよりも更にうまくなっていた。ステージングも考えているのがよく解る。
僕の方は最終日と言うこともあり、リラックスしたステージが出来た。
終わってみると来たお客のほとんどがCDを買ってくれた。ファーストなどはきっちり売り切れた。
打ち上げで瀬川君が来年1月に結婚することを知り、そのフィアンセも来ていた。
1月はいつも九州ツアーなのでタイミングが合えば、披露パーティーに間に合うかも知れないと思った。
再会を約してフォークビレッジを後にする。

翌日、九州を離れるとき、胸にくるものがあった。壱岐に行ったこと、天草での商店街のライブ。
スリル満点の388号線のこと、がらんとした人吉の町。渡辺ひろゆきさんとライブをやったことなど頭をよぎる。
沢山の思い出を心に大阪に帰り着いたのであった。
今回カメラを忘れたり、酔ってしまって撮るのを忘れたりで写真の無い場所が多々あります。ごめんなさい。
それと今回特に忘れ物が多かった。まず、ペイジのカポ(これは熊本から宅急便で帰ってきた)釣り用のバケツ。
帽子、痛かったのはナイフ。ほんまによく忘れた。みなさん、五十一の過ぎ去った後に何か忘れてないか見てくださいね。