新春九州ツアー日記

1月15日(土)晴れ 徳山市《ブギーハウス》
前日から広島入りして大野浦で今年初めての竿出をすもアタリ無し。
移動して徳山港でと行ってみたが途中から雨が降り出し中止。
正月早々坊主。とほほ・・・。
ブギーハウスに入り森永さんに今日はお土産のないことを告げる。
いつもなら沢山の釣果にお客さんも喜んでくれる。2度美味しいライブなのに。
今日はオープニングを森永さんやなんとナショナルの30年代のスチールギターを使った人がやってくれた。
そのギターは元ニッティグリティダートバンドの人が使っていたギターと言うから相当な高価なギターであった。
演奏も楽しそうにやっていてアマチュアの極地を見た気がした。
森永さんもリードギターを入れてアコースティックでやってくれた。
なんかクリスレアを彷彿とさせる声で渋いステージだった。
こちらもツアーの初日そして今年最初のライブなだけに気合いが入る。
良いライブができた。お客も喜んでくれたみたいだ。
打ち上げは徳山名物の駅前屋台に移動して盛り上がる。
2005年がいい年になりそうな気がした。

最初に出てくれた(すいません名前忘れました。)ナショナルスティールギターを弾く人

森永さんのバンド

1月16日(日)曇り 福岡市春吉《なべ家》
徳山から博多までの移動は2号線で関門トンネルをくぐり3号線に入って約5時間。
途中下関であの『ドライブインみちしお』で昼食を食べ、ついでに温泉にも入った。
ツアーも始まったばかりで元気だ。
なべ家は春吉の交差点から50mほど南に下ったところにある。
小さな店だが店主のなべちゃんの人柄で木村君や有山君もライブをやっている。
ここにくるとほんと落ち着くのだ。年に一度必ずやりたい店の一つだ。
ライブはカウンターの中がステージになり、音も良い。
お客も良くて盛り上がる。やはり博多のお客はいい。こちらも乗せられてしまう。
今日は新春飲み放題の企画。綺麗なおじょうさんも目の前にいるこのおじいさんが
まさか唄うとは思ってなかったろうに。
酒もすすんで気が付けば3時をまわっていた。

お客で来てくれた若い女性達。CDも買ってくれた。

なべちゃん。持っているのは僕のギター

1月17日(月)晴れ
この日は休みで例の天神湯の華温泉ホテルに泊まっていたのだが、
朝目覚めて車から降りるとなんか見たことがある車が止まっている。
後ろにまわってみるとドリームボートのステッカー。やはり淳平であった。
ドアをノックすると「なにこんな朝早くからと」言いたげに淳平が起きてきた。
「いそいちさんか」「釣り?」釣り人の会話である。
彼は夕方にリハがあっていけないとのこと。なにかお互いしょっちゅうここに泊まっている仲で
別段珍しいこともなげに僕は釣りに出た。
唐泊に行ってみたがエサも無くならない。最悪の状況だった。
博多に帰るとなべちゃんから電話で鹿児島のT-BONEの本山さんが来ているとのこと。
それは行かなくてはとなべ家に行く。
本山さんとは電話で何度か話したことがあったが会うのは初めてである。
本山さんはご夫婦で来ていた。温厚そうな方で奥さんも優しい方だった。
なにせ日本中で僕が行ったことがないのは鹿児島だけである。
そんな事もあってぜひにとライブのお願いをした。
なべちゃんもそのことが解っていてくれたから電話をくれたのだ。
何とか今年には鹿児島でライブが実現しそうである。

T-BONEの本山さんご夫妻。会えてよかったです。

1月18日(火)晴れ 久留米市《紅い櫨の庵》NEW
朝、湯の華温泉に入り、唐泊に行ってもしょうがないと箱崎に行ってみる。
しかしここもさっぱりで久留米に向かう。
でも今日は何年ぶりかで日暮士歳郎とのジョイント。
ヴィノテークの中瀬さんが企画してくれた。楽しみにしながら向かった。
『紅い櫨の庵』は去年ヴィノテークで初めてやったときに
お客さんとして来てくれた松永さんの奥さんがやっている喫茶店だ。
3号線から210号線に入り大分方面に少し行き、山間に入ったところに店はあった。
途中狭い農道になってほんとにこれで合ってるのだろうかと電話を入れたほどだ。
でもお店兼住居は古材などを使い、庵というだけあっていい雰囲気で良いライブが出来そうだった。
すでにPAなどのセッティングは済んでいて僕からリハを始めた。
リハの途中で日暮士も到着した。彼と一緒にやるのはこれで2度目で4年くらい前の福島郡山以来だ。
今日のコンサートのタイトルはスライドショー。
二人のギターだけで楽器屋みたいになってしまう。
後ろの八畳間が控え室になっていて懐かしい火鉢が置いてあった。
山間でやはり夕方になれば冷え込む。火鉢を抱いて暖を取るのは何十年ぶりだろう。
今日はさらにヴィノテークの中瀬さんのアイデアで
急遽『スマトラ沖大津波チャリティコンサート』という副題まで加わった。
地元のミュージシャンが何組か出て、それから日暮士と僕の順番になった。
僕が出る頃にはみんなええ機嫌でずいぶんとはしゃいでいる人も居た。さすが九州である。
最後は中瀬さんやハープの夕暮れ算大君も加わってセッション大会。
打ち上げはメートルの上がったお客さんに囲まれて大変だった。
気が付けば日も変わり冷え込む事など忘れて久留米の夜は更けてゆくのであった。

毎度、とみちゅうさん。

夕暮れ算大バンド。真ん中でベースを弾いているのがヴィノテークの中瀬さん。

日暮士歳郎。横に彼が弾いているギターが見える。今日は5台

紅い櫨の庵

1月19日(水)曇り

別れ際に撮った奥さんとりょうじ君
朝、日暮士とまたの再会を約して久留米を後にした。
途中湯布院のあたりは道ばたに雪が残っていてこの日がいい天気だったことを感謝。
別府に出てすぐに観光案内所で日帰り入浴が出来るところを聞くと
直ぐ側に堀田温泉というのがあったのでそこに入る。
入浴料210円。安い!設備も良くて立派な露天風呂まであった。
赤茶けた湯の色で堀田温泉の周りからはいたるところで蒸気が噴き出している。
さすが日本有数の温泉地帯だ。でもこの入浴料の安さは別府でも屈指の安さだろう。

堀田温泉の綺麗な外観。向こうは別府湾。210円は安い!

1月20日(木)雪のち晴れ
朝早くから釣り開始。今日は亀川漁港にいく。
寒いのと風が強い日で雪まで舞っていた。
しかし釣りをする。うまいこと亀川漁港の海側は風が背になってまだましだったが。
早速メバル釣り。しかしアタリは少ない。隣で釣っていた人が良い型のクロ(関西ではグレ)を上げる。
えっクロが釣れるの?しかしこちらにはいっこうに来ない。
その人は立て続けに何枚か上げる。勉強の為その人の仕掛けを見せてもらった。
飛ばしウキにアタリウキそしてパン粉が撒き餌ののいわゆる九州釣方だった。
こちらもまねてみる。メバル釣り用に持ってきたシラサエビよりもパン粉の方が食いがいいなんて。
やっとメバル君が食いついてきた。今年最初のメバル君だった。
夜は昨日に味を占めてまた堀田温泉に行く。
1月21日(金)晴れ 大分市《カンタループ2》
午前中亀川漁港で釣りをして午後から大分港に行ってみる。
しかしいつも釣りをしていた場所にはフェンスが貼られ入れない。
灯台の方にまわってみると二人ほど釣り人が居た。
防波堤を越えて僕も参加したがなんのアタリもナシ。
亀川で居たら良かったと後悔。

カンタループは引っ越しをして新しい店になっていた。
前の店から200mくらい移動して、前よりも立派なビルの6階に入っていた。
広さは少し前よりも広くなったのかな。
今日のオープニングは久しぶりの雅楽多の面々。
優歌団のコピーをしている4人編成のバンドだが前回よりもしゃべりも演奏もうまくなっていた。
こちらもリラックスしてやった。
お客さんに年輩の人が多くずいぶん受けていたみたいだ。
帰り際におばさんが「今まで生きていて良かったです」なんて言葉もいただいた。
打ち上げは雅楽多の人達と亀川漁港産のメバルの煮付けで乾杯。
旨いなあ。おいしい大分の夜でした。

雅楽多のステージ

打ち上げの様子。

1月22日(土)晴れ 宗像市《アンダンテ》
午前中また亀川漁港で釣り。メバルは何匹か釣れたのだがクロが来てくれない。
仕方なしに納竿。宗像に向かう。

湯布院越えは雪が怖かったので北九州周りにする。
今回は久々のぶどうの木改めアンダンテ。
経営が変わったらしい。マスターはジャズの好きな温厚ないい感じの人だった。
すぐに久野さん達も来てくれた。
リハを始めようとこの日久野さんは初めて使うベイリンガーの24チャンネルのPAを広げて
配線を済まし、いざ鳴らそうとしたのだがいっこうに音が出ない。
ああでもないこうでもないとしてみたのだがやはりだめである。
「いそいちさん知ってるんじゃないの?」と言われたが
簡単なのは解るがデジタルの24チャンネルの卓はまったく解らない。
そこへうまいことこの店に隣接するユリックスホールの担当者が来てくれていろいろやってやっと音が出た。
配線のジョイントの器具がきっちり入ってなかったのが最大の原因だった。
やれやれこれでやっとライブが出来る。
でもお客は沢山来てくれてこのツアー最大の入りになった。
やはりお客が多いとこちらも力が入る。
お客の中には「久しぶりに良い歌を聴きました」とCDを買っていってくれるお客もいたり、
神戸の震災でこちらに引っ越してきてバイク屋をやっているご夫婦も
「久しぶりに関西弁を聞きましした。良かったです」とCDを買ってくれたりで
盛況の内に宗像の夜は更けてゆくのであった。
1月23日(日)雨のち曇り
朝、淳平から電話があり、今日が彼の43歳の誕生日でお祝いライブを
『テキーラサーキット』がやってくれるので来ないかと誘われて
そりゃはせ参じなくてはとドリームボートに行った。
テキーラサーキットの全員に会うのは初めてで淳平がメンバーを紹介してくれた。
唯一、奥沢さんだけは春一で会ったことがある。
テキーラサーキットのCDを初めて聞いた時、
「これ誰がやってるの」とアメリカ人がやってることばかりと思ったらなんと日本人で驚いた。
外人がファンになるくらい彼らのハーモニーや何よりも選曲がいい。
僕たちが影響を受けてきたアメリカンロックの名曲を素晴らしいハーモニーで再現してくれたからだ。
カバーはみんなやっているがカバーもここまでくれば芸術である。
そのテキーラの人達に会えてうれしかった。
テキーラの人気はすごい。満員のお客だった。僕も飛び入りで3曲も唄った。
淳平も上機嫌で幻の酒、魔王まで出してくれて盛り上がる。
最後はテキーラの西海さん達とおきよ食堂になだれ込み気が付けば4時をまわっていた。

箕原淳平43歳。

テキーラサーキット。演奏はさすがであった。お客も満員

1月24日(月)雨
いつもの湯の華温泉ホテルに泊まり、温泉に入って昼からどこへ行こうと考えた。
今日から二日間の休み。唐泊はまったく釣れないので思い切って呼子まで行くことにする。
202号線を西に走り、唐津を過ぎて204号に入り博多から2時間ほどで呼子に着いた。
深く入り組んだ湾内。ここから壱岐対馬行きのフェリーが出ている。
しばらくフェリー乗り場の近くで竿を出すがしかしあいにくの天気でおまけに寒い。さすがに納竿。
1月25日(火)曇り
ほんとはこの日ライブがあるはずだった。しかし中州のお店の都合で中止になってしまった。
こんな事ははじめてである。主催してくれるはずだった田中さんは
やっきになって他の店を当たってくれたのだが時間もなくうまくゆかなかった。
なべちゃんに相談したら「うちでやったら」と快く引き受けてくれた。これで一安心。
それなら博多方面に帰ろうと途中唐津港でメバル釣り。小さなのばかりで雨も降るし納竿。
結局呼子まで行ってはみたものの釣果はさっぱりであった。
1月26日(水)晴れ 春吉《なべ家》
呼子も唐津もだめでどこかいいとこないかと釣り場を探す。
外洋に面したところがいいだろうと芥屋という港まで行くことにする。
大門という岬の所まで行ってみると小さな港があった。
ところが釣り人が多い。何だろうと偵察に行くとみんなサビキでアジを釣っている。
ところがそのアジのサイズが半端じゃない。みんな30cm近いサイズなのだ。
こっこれはと慌てて僕も参加することにした。
しかし一番釣れている場所は地元の人達に占領されていて入れない。
遠投の浮き釣りだけに少し間隔を置かないと絡んでしまう。
テトラ方面に行くと少し空いているところがあったので入れてももらい釣り開始。
しかしサビキは6号ぐらいのしか持っていない。これだとあっという間に切られてしまう。
カゴ釣りで一本針にすることにした。一投目からアジがヒット。
それも25cm以上の良い型である。ほぼ入れ食い。結局9時半から3時までの間に50本以上釣った。
クーラーに入りきらないほどの釣果だった。防波堤からこれだけのアジが釣れるのは初めてと言っていい。
すっかり気分を良くしてなべ家に向かう。

6時前になべ家に着いてセッティング。一月に2度もなべ家でやることになるとは思いもよらなかった。
田中さんはちゃんとお客さんを引き連れて来てくれた。
やはり信じて良かったと心から思った。
お客さんも喜んでくれ、幻の焼酎まで差し入れしてくれたお客さんも居た。
ライブ後は今日釣ってきたアジを造りにして打ち上げ。ほんまに旨いアジだった。
田中さんは「次回はちゃんとしましょう。いろんなところがあるので紹介します。」と言ってくれて
7月の再会を約して帰っていった。
今日このライブを快く受けてくれたなべちゃんにはほんまに感謝である。
ありがとうなべちゃん。なべ家ばんざい。

ライブを企画してくれるはずだった田中さん夫婦と友人。

1月27日(木)晴れ 福岡市赤坂《ドリームボート》
昨日のアジが忘れられなくて夕べ3時まで飲んでいたにもかかわらずまた芥屋に行った。
昨日2つもカゴをアジに捕られたので釣具屋によって準備は万端。
この日の釣果は47本。昨日の残りもあるのでとうとうクーラーには入りきらなかった。
何かの時の為にと積んであった、発泡スチロールが役にたった。
あまりの釣果に博多に帰ってから居酒屋みのるにお裾分け。
良いサイズのアジにみのるも喜んでくれたみたいだ。

今日の釣果を持ってドリームボートに行く。みんなびっくりしていた。
最初こちらに来て淳平と会った時、確か彼は芥屋がいいよと言ったらしいのだ。
しかし僕は芥屋のことは知らずに聞き流してしまったらしい。
それを聞いておけば更にすごい釣果になっていただろう。
しかし今日のお客さんはラッキーだ。料理は淳平が全部やってくれた。
さすが釣り師。釣り師は料理も出来なければほんとの釣り師とはいえない。
今日のメニューはアジの煮付けにもちろんお造り、そしてなんとアジフライまでやってくれた。
ライブも盛り上がり、打ち上げも盛り上がる。しかしテキーラの入りのことを思えばまだまだ。
久しぶりの大漁にそして博多最後の夜にしこたま酔いはまわり、
いい気分で天神湯の華温泉ホテルに帰るのだった。

尺アジ。これが47匹

1月28日(金)晴れ
朝、温泉に浸かり、旅の垢を落としてから博多を後にした。
帰りも下関のみちしおに寄り、一路姫路まで。
福山で力つき道の駅泊。
1月29日(土)晴れ 姫路市《亭主》
朝、ツアー最後の釣りと鞆の浦の近所で竿を出すが潮が引きすぎてだめだった。
途中12月にライブをやった瀬戸内市の喫茶YOUに寄ってパンを買う。
ここのパンを食べてあまりのうまさにまた食べたくなったのだ。
奥さんも喜んでくれた。

さあ、ツアーの最終日。姫路には4時過ぎに着いた。博多から500km、しんどい旅だった。
場所は姫路城の中にあると言ってもいいくらいで、亭主という焼鳥屋。
ここでやるのは1年半ぶりだ。主催してくれたのは『いおきべ』さん。
昔から僕を応援してくれている人で奥さんはなんとユニチカバレー部のアタッカー。
タレントの三津屋さんらと同期だったそうだ。
亭主のマスター三平さんも東洋大姫路の野球部出身。みんな半端じゃない。
そんな中今日のオープニングを飾ってくれた人達もすごい。
二人組でボーカルの人は(すんません名前忘れました。)ギターのコレクターで
僕がセッティングしている時にギブソンもマーチンもタイプから年代まで正確に当てたのにはびっくりした。
この日使っているギターはギブソンL-0やったかな、家にはなんと30年代のマーチンヘリンボーン28があるという。
300万円もしたそうだ。
リードギターの人は伊丹から駆けつけて来た。この人のギターもすごくてなんとマーチン000-OM45である。
年代は新しいがやはりマーチンの45。これも120万円もしたそうだ。
最近のアマチュアの人は困る。プロよりも良いギターをもっているのだ。
彼らのオープニングで幕を開ける。彼らも優歌団がレパートリー。
楽しいライブだった。僕もプロの存在感を示さなくてはとがんばった。
お客さんの中にライブがあることを知らずにそれも亭主に初めて来た若いご夫婦が居て
僕が唄っている時奥さんは涙を流していた。
そんなことで後で盛り上がり、五十一の姫路での貴重なファンになってくれたのだった。
またここの焼き鳥が旨い。
打ち上げは鳥なべをつつきながら姫路のそして新春初ツアーの疲れが快く
体にまわってゆくのであった。

亭主の店主三平さん

主催してくれたいおきべさん。

打ち上げ風景左が今日やってくれた人達

あとがき
新春九州ツアーも波乱の幕開けとなりました。
予定していたライブが急にキャンセルになったりとどうなることかと思いましたが
主催してくれた田中さんご夫婦はきっちりと約束を果たしてくれてさすが博多モンやとうれしかったです。
日暮士歳郎さんとのジョイントも楽しかったなあ。こんな企画をしてくれたヴィノテークの中瀬さんに感謝です。
宗像も次回は80人は集めますからねとうれしい話でした。
次回の九州ツアーは7月の予定です。今度は鹿児島まで行きたいねえ。