東海北陸雨あられツアー日記

3月5日(土)晴れ 四日市市《表参道商店街ハロースペース》NEW
春らしく爽やかな日だった。いつものように西名阪から行く。
いつものようにドライブイン伊賀で500円の定食を食べ四日市港へ。
釣り竿を出すが釣れる気もしない。程良く今日の主催者の欄光さんが来てくれる。
滋賀の人と一緒だった。蘭光さんとは佐渡山さんの京都でのライブで知り合い、
すっかり気に入ってくれてこれで蘭光さん主催のライブは3回目だ。
表参道商店街は旧東海道のまわりに発展した商店街だそうで歴史があるんだろうなあ。
しかし例に漏れずこの商店街もシャッターの閉まったままの店が増えているそうだ。
今回のこの企画も昔は呉服屋さんだった空き店舗で商店街の活性化にと企画されたらしい。
店内はまだ何にも手がつけられていないのでステージの後ろは畳敷きのままでショーケースが置いてあった。
隣がコスモ楽器という歴史のある楽器屋さんで昔は和楽器屋さんだったという。
今でも扱っていて2階は三味線やら琴が置いてあった。
その何代目かが店主の北川さんで蘭光さんとの話でここに決まったのだ。
音出しの都合で始まったのは5時半過ぎ。何とも早いライブだが
鈴鹿から楠野さんも駆けつけて来てくれていい雰囲気のライブになった。
滋賀から来てくれた方も今度ライブハウスをやる予定だそうだがえらい気に入ってくれたみたいだ。
打ち上げは蘭光邸で。引っ越したばかりの平屋の家は懐かしい臭いがした。
楠野さんの奥さんがわざわざ鈴鹿からすき焼きの具材を持ち込んでくれて豪華な打ち上げとなった。
なにせ楠野さんは肉屋さんなのだから。良い肉を囲んで盛り上がり、
すっかりツアー初日から上機嫌の夜になってしまった。
3月6日(日)曇り 島田市《ブルースバー》
島田まで一気に移動しなくてはいけないので10時過ぎに四日市を後にする。
日曜日だったので23号線や1号線はそんなに混んでなくて高速に乗らなくても済んだ。
浜松から1号線のバイパスが続くのだが3月30日から無料になると電光掲示板に書いてあつた。残念。
島田に入り、駅前のブルースバーには4時過ぎに着いた。
懐かしいトシさんやあずささんが出迎えてくれる。もう島田でやるのは6年連続になる。
僕が来ると春がやってきたと言ってくれる人達。
この町にも僕が来るのを楽しみにしてくれている人達がいる。素直に嬉しい。
お客も馴染みの人達が沢山いてライブもリラックスしたものだ。
しかしいつものメンバーに一人足りない。あの饅頭屋の娘が来ていないのだ。
後で聞いたら花粉症がひどくて家から出られないとのことだった。
しかし事前にちゃんと僕の為に回転焼きと饅頭を焼いて持って来てくれていた。
トシさんのお姉さんの娘が「すごい良かった」と言ってくれたのも嬉しかった。
お姉さんは「やっと五十一の音楽がわかる年頃になったのよ」と嬉しそうに話していた。
馴染みの島田の夜。泡盛が胃袋に染み渡るのであった。
3月7日(月)晴れ
トシさんところで朝ご飯をたっぷりいただいてから店に行く。
後かたづけを翌日に出来るのは楽だ。
珈琲をいただいてあの饅頭屋に行ってみる。
幸恵はほんまにしんどそうにマスクをかけてでてきた。
でも僕がまさか来るとは思ってない。饅頭のお礼を言うとほんとに嬉しそうにしていた。
さあ、後はいつものコース御前崎に向かった。風の強い日で釣りにならず。
仕方なしに御前崎温泉にでも入ろうかと行ってみたら潰れていた。
なんとなく納得した。温泉にはいるだけで1000円は高すぎると前から思っていたのだ。
浜松方面に移動中、151号線を入ったところに温泉を見つけたので入る。名前は忘れた。
ここもほんとは900円らしいのだが3月中は500円だそうで
ラッキーというか東海地方の人達はこんな高い温泉に入って満足しているのだろうかと思ってしまう。
3月8日(火)晴れ
この日も休みだったので渥美半島にまで足をのばす。
宇津江港に行ってみる。昼から竿を出すがアタリ無し。
この日は凪の日で港の中が透き通って見えた。
海底になにやら黒い物が見えるのでよく見るとナマコだった。
何にも土産が無くてはとナマコを採ることにする。
タモですくいあっという間にいっぱいになった。
風もなかったのでこの日は夜釣りもしようと準備。駐車場で同じように釣りに来た少し年輩の人と話をした。
この宇津江港はやっぱり良くメバルが釣れるそうで場所も教えてもらい釣り開始。
その人と話しながら釣りをしていたらなんと彫刻家だった。
僕が旅のブルース系のミュージシャンだと言うと「うちの犬の名前がマディウォーターズて言うんですよ」と
言うのでびっくりした。息子さんがブルースが大好きなそうだ。
別れ際に「いいなあ旅しながら釣りが出来て。彫刻家は動けないものなあ」と羨ましそうにしていた。
釣果はこの日メバル7匹。
3月9日(水)雨後曇り 豊川市《ティンガティンガ》
朝から雨になり、釣りは出来なかった。
久しぶりに昼寝をたっぷりしてティンガティンガに向かう。
今回は若手のミュージシャン達も聞きに来てくれたりアメリカ人もいたりして楽しいライブになった。
あのナマコは料理方を奥さんに教えてみんなで食べる。
黒いのと茶色いのがあったが茶色いのは赤ナマコ。
以外に黒いのも旨かった。メバルはもちろん煮付けにして食べる。
来てくれたお客さんも喜んでくれた。
3月10日(木)雨後曇り
豊川を後にしてまた渥美半島の宇津江港に行く。
この日は良い凪で夕方からやっとメバルが釣れ出す。
良い型も混じり、釣果は13匹。このツアーで一番釣れた。
3月11日(金)強風&雨 三ヶ日《パラディソ》
パラディソは浜名湖湖畔の風光明媚な所にあるのだが交通の便が悪く、いつもお客は期待できない。
久しぶりに会うゆかりさんに釣果のメバルを渡すとたいそう喜んでくれた。
オープニングをマサトさんという僕と同年代の方がやってくれたのだがお客は予想通り少なく
仕方がないと言う感じ。浜松でどこか出来るところを探さなければ。
でも来てくれた人は喜んでくれて次回は少しでもましになるかもしれない。
3月12日(土)強風
また渥美半島に行こうと思ったのだが強風で諦め、蒲郡の方に行ってみたが三河湾の内陸側は全く釣れる気配がしない。
寒い日でこんな日に釣りなどしている人はほとんどいなかった。
3月13日(日)晴れ 名古屋市《アート&ミュージックスペース源》
碧南の釣り公園にも行ってみたがみんな釣っているのは稚鮎ばかりで釣りにならず。
名古屋に入って釣り道具屋で時間つぶしのはずがブクブクが壊れていたので買い換える。
釣り道具屋にはいると必ず何か買ってしまう。

源にはいるともう今日一緒にやってくれる山下さん達はリハをやっていた。
彼の集客力には定評があるのだがこの日は山側は雪でかなり積もっているらしく
この雪の影響で何人かのお客さんは来ることが出来なかったみたいだ。残念。
でもまあいつも来てくれる高木さんご夫婦をはじめそこそこの入りとなった。
打ち上げは山下さんの行きつけのスナック。お寿司まで用意してくれていて
久しぶりにハンドマイクを握りしめて唄った。

山下さんのバンドに乱入した源の山下さん。ややこしい。

スナックでの打ち上げ

3月14日(月)晴れ
名古屋を後にしてさあ今度は日本海だ。22号線を北に走り、一宮辺りで昼飯でもと思っていたらなんと半田屋の看板。
ラッキーと駐車場に急ハンドル。一宮にも半田屋はあったのだ。
半田屋は前にも書いたことがあるのだが仙台が本店で、その安さとボリュームは僕の日本食堂ランキングではNo.1の食堂だ。
久しぶりに腹一杯食べようと心に決めてでかいサンマの塩焼きに魚フライ(なんという取り合わせ)サラダにみそ汁ご飯で
500円を切っていた。僕の前に並んでいたおじさんが「中飯」とおばさんに言ったのだがその量を見て「ああっ小でいいです」
と言ったほどご飯の量も多い。小で普通の飯屋の大飯くらいの量がある。確か63円のはず。
この半田屋が名古屋を中心にチェーン展開しようとしているらしい。
貧乏な旅のミュージシャンにとってはまことにありがたいことだ。
21号線に入って岐阜を過ぎ関ヶ原の辺りになると昨日降り積もった雪で一面の銀世界になった。
少し不安になったがこの日は天気も良く国道は綺麗に除雪されていて無事敦賀に着いた。
さあ、釣りだ。敦賀では何度も釣りをしているので釣具屋さんの場所も良く知っている。
新港の方に行ってみる。しかし釣り出すと雪が舞い始め寒さもこたえてきて中止。
夜は凍結が怖いので移動もやめる。
3月15日(火)晴れ
朝、コンビニの駐車場を出ようとしたら凍結で車が前に進まない。
僕の車はノーマルタイアで、ずる滑り状態。久しぶりに4駆に入れる。
敦賀新港ではアタリも無く、移動。福井市の釣具屋で情報を聞き、東尋坊の先の安東と言う港に行ってみる。
途中三国で海沿いにある温泉を見つけ入る。入浴料500円。日本海が一望できていい風呂だった。
安東という港はこぢんまりとした港だった。またしても釣り人は見えず。
竿を出してみるが強風で港内にしか竿が出せない。テトラの間に垂らしておいた置き竿にヒット。
28cmのアイナメ。良い型だが釣果はこれ一匹。
3月16日(水)晴れ 小松市《Live Spot TARO》NEW
この日は朝から天気も良く、久しぶりの釣り日より。
安東はだめなので加賀の方に移動するがアタリ無し。仕方なしに小松に向かう。
後で気が付いたが穴釣り用の竿2本置き忘れてしまった。
敦賀では折り畳み椅子を忘れてしまい、今回はほんと忘れ物が多い。

小松市に入るのに何気なくバイパスに入ってしまう。途中で気が付いて慌てて小松市にハンドルを切る。
テリー君と小松の駅前で待ち合わせ。彼の案内で無事『TARO』到着。
TAROは小松市の中心部から少し離れたところにあった。
このブッキングをしてくれた坂本さんが迎えてくれる。秋以来の再会であった。
小じゃれたレストラン&バーの奥に扉があり、その扉を開けると50人は楽に入れるライブスペースがあった。
へーと思ってしまう。こんなところにライブスペースがあるんや。
広いステージに音響設備も整っていた。坂本さんがPA係をしてくれた。
今日は昔高岡で一緒にやったことのあるペダルスチールの弾き語りというすごいことをやっている千田さんと
地元のミュージシャンで宗玄さんという若手の人が一緒にやってくれた。
千田さんと久しぶりの再会を喜び合う。リハを聞いたが彼のスチール弾き語りは更にすごみを帯びていた。
リハの後、マスターが料理してくれたたった1匹の釣果のアイナメの造りをみんなで食べる。
本番はお客は少し少なかったが宗玄さんも気に入ってくれたみたいで次回に期待しよう。
3月17日(木)雨
ホテルで目を覚ますと外は雨。
どうしようかと考えたが金沢から富山湾は近いのでここまで来たら行ってみようと8号線をひたすら走る。
昔高岡の伏木港で釣りをしたことがあって、その時はグレがずいぶん釣れた記憶がある。
いっそのこと氷見まで行ってみようと決める。氷見には僕のホテル、道の駅もあった。
8号線から160号線にはいると30分もかからずに氷見に着いた。
どこで釣ろうかと探してみたら長い防波堤が突き出ているところがあってそこを覗くと大きめのテトラが敷き詰めてある。
車も止めやすくここにしようと決める。しかしここも釣り人の影は見えず。
釣り出してまもなく強風になりさすがに辞めざるをえなかった。
3月18日(金)雨あられ
やはり朝から雨。しばらく止むのを待つ。あられまで降り出した。
せっかくここまで来たのだからと辛抱強く待つ。昼過ぎに少し小降りになったので釣り強行。
旨いことにテトラ側は風の反対になるので少しはましであった。
いきなりメバルがヒット。やっぱりいるんやと釣り出したがまたもやあられの雨。
釣り人は負けない。3時過ぎまで釣って釣果は12匹。3時間の釣果としてはまあまあである。
テリー君と金沢で待ち合わせをしていたので渋々納竿。
金沢では有名なアパホテルにチェックインして夜の金沢の街にくりだす。
彼が連れて行ってくれたのは田村という小料理屋。「ここの魚は旨いんです」というテリー君のお薦めの場所である。
やはりブリを食わなくてはと能登のブリをお造りにしてもらう。久しぶりにちゃんとしたブリを食べた気がした。
次に連れていってもらったのはジェラスガイというスナック。
ところがこのスナック木村君や有山君がライブをやっている店だったのだ。
そして明日オープニングをやってくれるEATのEIKOさんもここで働いていた。
またもやハンドマイクを握ってしまう。
3月19日(土)晴れ 金沢市《クイーンズコート》
この日は朝から天気も良く、テリー君と金沢港に釣りに出かける。
彼も釣りを憶えたいみたいでまずはシンプルな探り釣りを教える。テリー君、小さなアイナメ2匹ゲット。
こちらは釣果なし。

3時過ぎまで釣りをしてクイーンズコートに向かう。金沢港から15分くらいで到着。
マスターの金子さんも久しぶりの再会である。リハを済ませた頃EATの面々も到着。
EATはフルートの男の子とキーボードにEIKOさんのボーカルという珍しい3人編成で歌もうまかった。
本番は最初はお客が少なく少し心配したが後半はまずまずの入りになった。
ジェラスガイのママさんやら坂本さんも来てくれた。
前に陣取った5人ほどの年輩の人達。僕が歌い出すとえらい受けている様子。
その中の一人がチップだと5000円。するともう一人の人が今度は1万円。なにやらちょっと違う感じになってきた。
チップをもらうなんて30年ぶりだ。こうなれば何でもこいだ。最近作った演歌までやってしまう。
その5人組は満足した様子で帰っていった。後で聞いたがやはり、金子君のお母さんの店のお客だった。
終了後、お母さんも来てくれて再会を喜び合う。次回はお母さんのお客を沢山呼びたいと思った。
金子君が昨日釣った氷見のメバルを煮付けにしてくれてみんなで食べる。
初めて聞いてくれたお客さんもえらい喜んでくれて金沢の夜は上機嫌で更けてゆくのであった。
3月20日(日)曇り強風 金沢市《メロメロポッチ》NEW
またもやテリー君と金沢港に釣りに行くが強風で釣りにならず。
釣り道具屋でテリー君に釣りのレクチャー。

3時過ぎに近江市場の中にあるメロメロポッチ到着。
市場の入り口にほど近いところの地下にメロメロポッチはあった。
懐かしい臭いのする喫茶店である。マスターの熊野さんは40歳くらいだろうか。
店のそこかしこにライブのポスターが貼ってあり、歴史を感じさせてくれた。
すでに坂本さん達のバンド『大人の相談室』はリハをやっていた。
僕もリハをやったのだがやはり初めての場所でみんなリハなのに聞き入ってくれている。
思わず普通は音だけを確かめるだけなのにまるまる一曲やってしまう。
最後にトップでやってくれる東いさおさん。懐かしいフォークの臭いがした。
リハの後、出演者みんなで市場の中にある市場食堂に行く。
なにやらいい雰囲気で中にはいるとお客でいっぱい。全国を食べ歩いてきた触手が知らせる。
メニューには咽グロとか海鮮丼とかほんまによだれのでるようなメニューがいっぱい。
本番前なのでしっかり食べることが出来ない。涙を飲んできつねうどん。
大人の相談室のメンバーの中に常連のお客さんがいてサービスでお造りの盛り合わせを出してくれた。
うれしい。ウニやら鯛やら少しだけいただく。ここは僕の全国食堂マップに確実に入りそうだ。
さて、本番。帰ると店内はお客でいっぱいであった。
東さんがかなりがんばってくれたらしい。その東さんからライブははじまる。
さすがにファンの人も多いみたいで盛り上がる。
そして大人の相談室。いきなりテイクイットイージーから。こちらも乗せられてしまう。
坂本さんのオリジナルも良くてライブは最高潮に。僕の紹介もちょっとこそばゆくなる感じだった。
僕もツアーの最終日。力を出し切って唄った。好評だったみたいでCDの売れ行きも良かった。
マスターの熊野さんに「また来年来ます」言って店を後にする。
打ち上げは東さんの店で。大人の相談室のメンバーと懐かしのロック、それもサザンロックの話で盛り上がる。
みんな同年代で考えていることは一緒だった。「今度来た時はぜひ一緒にやりましょう」とみんな言ってくれた。
こうしてほんまにいい気分で東海北陸ツアーは無事終えることが出来た。

メロメロポッチでの五十一(写真提供メロメロポッチさん)

あとがき
毎年この時期に東海ツアーをしているのだが今回は北陸が加わり良い盛り上がりで終わることが出来た。
特に北陸はテリー君や坂本さんが頑張ってくれてありがたかった。
これからも金沢方面は長いつきあいになるだろう。
大阪に帰る時、坂本さんも大阪にライブに行くので一緒に帰る。
久しぶりに高速道路に乗ったら僕の車はびっくりして大阪に着いたらなにやらおかしくなっていた。
またもや修理代7万円。いったいこの車はどれだけすねたら気が済むのだろう。
もうすぐ東北ツアー。何も起こりませんようにと祈るだけです。
今回も僕が撮った写真はありません。申し訳ないです。