中国、四国巡礼ツアー日記

5月13日(金)晴れ 鳥取市《アフターアワーズ》
姫路の釣具屋でシラサエビを仕入れていざ山陰へ。
姫路はシラサエビが安い。一合升で400円。大阪より安い。
しかし鳥取に着き賀露港で竿を出して見るが魚の気配はなかった。
5寺にアフターにはいる。いつのもメンバーが来てくれたし、
カントリー好きのテンガロンハットのご一行も来てくれたのだがどうも馴染めなかった。
打ち上げの2次会でそのカントリーの店にパンチョさんが連れて行ってくれた。
マスターは素朴な感じの人で「ここでもライブしましょう」と言うことになった。
一度やってみようと思う。ホテルに帰り着いたら2時をまわっていた。
5月14日(土)晴れ 倉吉市《ノーサイド》NEW
朝、賀露港はだめなので泊港というところで竿を出してみる。
小さなメバルが6匹ほど釣れた。これが今回のツアーの初釣果。
まあ釣れただけ由としよう。今回の倉吉は『フォークジャンボリー』と銘打ったイベントだ。
3時頃店に着く。いつもの達司君とみゆきちゃんが迎えてくれる。
彼らが今回のイベントを仕組んでくれた。会うのは1年半ぶりだ。
店にはいるともうリハーサルをしていた。今回は僕はスペシャルゲストという事になっていた。
店の雰囲気も良く、今回特別にマスターの松原さんの協力で実現したそうだ。
松原さんは現役のラガーマン。店の名前もそこからきている。
ステージのセッティングからPAから達司君はかかりっきりで走り回っていた。
でも今回のイベントを成功させようとしているのがひしひしと伝わってくる。
僕の前に4組の地元ミュージシャンがやってくれたのだが倉吉はいいライブハウスが潰れてしまい、
彼らの発表の場が無くなったという。今回のイベントもそういう事情があるようだ。
みんなそこそこ旨く、岡田君や僕の前にやったKoumei Bandなんかはすっかり慣れた感じで良かった。
お客も超満員になり、立ち見の人も出ていた。僕がやる頃にはお酒もまわり、すっかりご機嫌になっているお客もいた。
客層も若者から熟年まで幅広い。後で聞いたが集客にはKoumeiさんがずいぶんと頑張ってくれたようである。
僕のライブもずいぶんと受けていたようで「すごく良かったです」といろんな方から声を掛けられた。
打ち上げは出演者、スタッフ総勢20人くらいになったろうか。
ほんとに達司君にはありがとうと言いたかった。
そしてこんなイベント続けて欲しいなと思わずにはいられなかった。

打ち上げ風景。みんないいノリだった。
本当はこのほかにも写真があったのにカメラが壊れてこの写真しかありません。

お店を貸してくれたマスターの松原さん。現役ラガーマン

5月15日(日)晴れ後雨 兵庫県温泉町《ログハウスカナダ・メイプルセンター》NEW
達司君の家で朝食をいただいて9時半頃に倉吉を出た。
達司君のお母さんが「これ持っていき」とらっきょうのプレゼント。ありがたくいただいた。
11時に鳥取県の東のはずれにある『蒲生山の学校』に着く。
今回のライブを仕込んでくれたのは『をぐら一刻』さん。彼はこの廃校になった山の学校でがらくた工房という
日本や海外のアンティークを集めている工房をやっている。
非営利な工房でいったい何をして暮らしているのか不思議だ。
「出演時間が12時になったから直ぐに出ましょう」とあわただしく温泉町に向かう。
そう今日はダブルヘッダーなのだ。をぐらさんの仕掛けで温泉町にある春来峠の歌を共作した。
詩はをぐらさんが書き、僕が曲をつけてその春来峠のイベント、椿祭りで唄う段取りになっていた。
途中湯村温泉に立ち寄ったりして12時前に春来峠に着いたのだがいきなりすぐにやってくれという。
またまたあわただしくステージへ。網沢君が手伝ってくれて助かった。
雲行きが怪しく今にも雨が降りそうな感じであったがとにかく司会者に紹介されてステージに立つ。
何をやろうか考えるまもなく3曲をやってしまった。お客はじいさんばあさんばかり。
ステージ横のテントに帰ると次の出演者、地元出身の演歌の方が控えていた。ドーランを塗っていかにもと言う感じ。
どうしてあの方達はこんな真っ昼間の野外でもそんな格好をするのか不思議だ。
とにかくあわただしく昼の部は終わり。峠の蕎麦屋に着いた時、雨が待ってましたとばかり降り出した。
わりと美味しい蕎麦定食をいただいてやっと一息ついた感じだ。
次はカナディアンログハウスに移動。途中スキー場を通ったがずいぶんと標高が高いところにあるんだなと思った。
山の斜面にログのコテージが何棟も建ち並びその中心に立派なメイプルセンターがあった。
3連ちゃんでちょっと疲れ気味だったので今日泊まることになっているコテージで休ませてもらった。
そのコテージのお風呂には温泉が引いてあっていい骨休めになった。
さて本番は地元出身のシンガー達に網沢君のさだまさし。
歌の勉強をしているという女の子(ごめん名前忘れました。)の次に僕の出番と相成った。
お客さんは町長を始め町のお偉い方がいっぱい。70人は越えていたろうか。
なんか予感で春来峠の歌を先にやってしまうともったいないので後の方にしたらこれが正解だった。
なんとお偉い方は春来峠の歌が終わると帰っていった。しかしCDもよく売れてずいぶん良いライブだった気がする。
打ち上げは20人も残ってくれて最後は高校の先生方と教育問題の討論。
その先生方も一緒にコテージに泊まり、をぐらさんも交えて朝まで生激論。
といきたい所だったが先生方も朝から授業があるので就寝。
少し冷える山の空気がいい酔い覚ましになった。

ライブ会場になったメイプルセンター

ライブ風景。唄っているのは網沢君

ライブを見る手前主催者のをぐらさん。向こうは温泉町町長

5月16日(月)晴れ
朝目覚めると先生方はもういなかった。コテージには自炊用の機器が揃っていたので自前で朝食。
メイプルセンターに戻り後かたづけをして山の学校に向かった。車で15分くらいの距離だった。
山の学校で珈琲をいただいてすっかり昼までごちそうになった。
今回のイベントには反響がずいぶんあったみたいでをぐらさんもやった甲斐があったみたいだ。
そもそもはをぐらさんが僕の唄を気に入ってくれ、
去年の暮れからいつかこんなイベントをしましょうと言ってくれていたのだ。
お手伝いをしてくれたをぐらさんの良き協力者、三好さんにも感謝であった。
その二人にお礼を言って山の学校を後にする。今日は移動日。

我楽多工房にて主催してくれたをぐらさんと三好さん。おおきにでした。

浜田までの移動。何か名残惜しい日であった。
ところがまたまた車が変な音を立て始める。アクセルに連動して甲高い音。
どうも不吉な予感がしていた。
5月17日(火)晴れ 山口市《カフェ・ダダ》
朝のうち、浜田港で竿を出す。良い型のメバルが何匹か釣れた。
馴染みの岡さんも来ていて東京に出ている息子さんの話をする。
しかし今回は時間が無く午前中に納竿して山口に向かう。
『居酒屋かよ』に立ち寄りゴンベに会う。元気そうだった。
いつもの柳井旅館に入りいつもの部屋に通される。すっかり馴染み客になっていた。
5時前にダダに着く。湯田温泉駅前にあるこの店は以前はラグタイムという名前だった。
建物を建て替える事になり、店の名前も変わった。
今度の店は常設のステージがちゃんとあり、真ん中に長いテーブルがどんと置いてある。
香原さんらしく整理された綺麗な店だ。
いつものメンバーが駆けつけてくれた。若林さんご夫婦もいた。
渡さんが亡くなられてずいぶんと肩を落としているのじゃないかなと思った。
でもたくさん笑ってくれたし帰りには浜田で釣れたメバルを差し上げたら喜んでくれた。
ゴンベの息子も来ていたがはたして伝わったのかどうか。
5月18日(水)雨 広島市《ライブカフェ・ジャイブ》NEW
山口を後にしてとにかく車を見てもらおうと山口市の三菱に駆け込む。
愛想のいいねえちゃんが珈琲を出してくれて車の検査結果を待った。
サービスのあんちゃんが言うには「どうもエアコンのコンプレッサーから音が出てる見たいです。
このまま走ると加熱する恐れがありますのでベルトとっときました」とさ。
ああ、最近ツアーに出るたびにこの車は問題を起こす。
エアコン無しで夏のツアーは乗りきれない。来月は北海道だからエアコンはいらないと思うけど7月はもうだめだと思った。
雨と強い風の日でこの日の釣りは中止。大野浦で昼寝。たまにはいいもんだ。
広島に着き流川でジャイブを探すが見つからない。花屋の隣と聞いていたのだが花屋を間違ったらしい。
迎えに来てくれて無事到着。ジャイブは普段はオープンカフェ風に扉を開け放して営業している。
ここはいろんな有名ミュージシャンがやっている。デビッドリンドレーもやったそうだ。
しかしいつものお客は来てくれるものの1stステージはお客が少なかった。
次のステージで通りがかりの団体が入ってくれた。しかし演奏はそっちのけで話が始まる。
でもだんだんとこちらに向いてくれて最後はちゃんと聞いてくれた。
その中の一人はCDまで買ってくれた。打ち上げは春秋楽団の佐藤さん行きつけの店でお茶漬け。
貧乏と名付けたこの店は名前も面白いがお茶漬けを出してくれるとは。
佐藤さんはもうべろべろ。ディープな広島の夜であった。
5月19日(木)晴れ
朝早く起きて四国を目指す。というよりも今治の対岸にある大島を目指して走る。
今治と大島の間の来島海峡は僕の釣り場の中でもぴかいちの場所である。
この日は休みで一日釣りをしたかった。このツアーに出てまともに釣りをしていないのだ。
橋の麓に道の駅があり、そこから東に海岸沿いを走ると小さな港がある。
その小さな港がすごい港なのだ。早速今治の菅君に電話を入れる。
「着いたでぇ」「ほな2時頃にそちらに行きます」と菅君の返事。
菅君が来るまで釣っていようと道具を持って港に行く。
そしたら見覚えのある人が釣っている。去年来た時も釣っていた人だった。
あのときはすごい日でその人はカワハギを60枚も釣ったのだ。
その人も憶えていて「ああ、去年の人」「今年はあんまりようないな」と四国弁で。
その人はカワハギ釣り。まあそれならとこちらはメバル釣り。入れ食いである。さすが来島海峡。
50匹も釣れば飽きてしまう。他の場所なら10匹釣るのに四苦八苦するのにねえ。
そしたらその人にすごいのが来た。なんとサバ。それもカツオかと見間違うくらいの大サバ。
しかし堤防の真下でその人はばらしてしまった。
メバル釣りに飽きていたのでこちらも慌てて仕掛け作り。
丁度、ハリス3号のサビキを持っていた。下に天秤カゴを着け、ハゲ針を2本つける。
エサはオキアミ。地元の人達は海エビを使っていたがオキアミでもいいだろうと思っていた。
菅君は遅れて4時頃到着。1年ぶりの再会。去年来た時に菅君に釣りを教えて以来すっかり彼は釣りにはまってしまい、
以来はまり続けている。全国でも数少ない僕の弟子と行ってもいい。
むこうはこちらが髭が真っ白になったと感じたらしい。
1年はやはり長い。まあそんなことはともかく菅君に鯖のことを伝えて二人でサバ&カワハギ釣り。
そしてついにその時はやってきました。僕のウキがすっと波間に沈む。
さっと合わせると何かネガカリしたような感じがしたのだが直ぐにすごい引きに変わった。
ところが菅君のウキと近かったせいか菅君のウキも一緒に付いてくる。
ものすごい重い。リールのドラグがじーじーと出てゆく。慌ててドラグを締め直す。
手前まで来た時サバが見えた。上がるだろうかと不安だったが一気に抜き上げた。
堤防の内側にサバをほうりあげたときほんとにやったという喜びと達成感でいっぱいになった。
ところが菅君が絡んだ自分のウキをはずそうとしていたらまだそのウキに重力がかかっている。
「こっちにも食うてますわ」と彼も慌てる。しかし残念ながら彼のサバはばらしてしまった。
なんと2匹同時にかかっていたのだ。重さも2倍あったはずである。
こちらも放心状態。すっすごいな来島海峡はと思いつつそれからすぐまたもやウキが消し込む。
2匹目を釣り上げる。まさか2匹も釣れるとはと菅君もかけるのだが直前でばらしてしまう。
とにかく今まで僕が釣った魚の中では最高の引きである。
後で聞いたら2号のハリスを使っていたらしい。それではよっぽど慎重にやらないと上げられない。
7時半頃までねばったがアタリはそれ以来無かった。
菅君が家に電話を入れてこのサバを造りにして食べようと言うことになった。
サバの造りなんて何年ぶりだろう。フェリーで今治へ向かう。このフェリーは橋の料金の約半額。
地元の人はみんなこのフェリーを使う。たった5分走って1850円もする来島海峡大橋など使うものか。
8時半に今治に着き、ずうずうしく菅君の家に上がり込み自分でサバをさばく。
サバを計ってみたらどちらも43cmもあった。そのうちの一本はまるまると肥えていて白子がぎっしり詰まっていた。
お母さんもびっくりしていた。さあ、サバの造りの出来上がり。アラは煮付けにしてもらう。
まず一口食べる。こりこりした中に甘みがじわーとにじみ出てきて何とも言えないうまさだ。
おかあさんも少し食べたがほぼ菅君と二人でその大サバの造り1本食べてしまった。
数ある造りの中でもサバの造りは最高と言っても良い。釣った直ぐでないと食べられないと言うのもあるが
来島のサバは関サバに勝るとも劣らないサバなのだ。サバの造りの中でも最高のサバの造りなのだから旨いはずである。
とにかく腹一杯になるまでサバを食べ続けた。久しぶりに満足の一日であった。

例の港から見た来島海峡の夕日

43cmの大サバ2匹
5月20日(金)晴れ 松山市《シンガー・シェル》
今治に渡ってしまったのでこの日は菊間港で釣り。
メバルが15匹ほど釣れたが昨日のあのサバを釣ってしまったら何かもの足らない。
シェルには4時頃到着。お客の入りに不安があったが仕方がない。
マスターの横山さんも釣りをする。昨日の残りのサバを1本持っていったら驚いていた。
彼は大街道という松山の目抜き通りで地元ミュージシャンの発表の場を商店街の人達に頼まれてやっている。
その時間が5時からなのでリハもさっさと済ましてしまう。
後でその会場を見に行ったら広い商店街の通りの真ん中でやっていた。
若い地元ミュージシャンがストリートで制限無しにやっていたのだが商店街の人達も迷惑していて
それならとこういう企画が生まれたらしい。
さてこちらの本番は思ったよりお客も来てくれた。流水先生のバンド仲間もみんな来てくれてほっとした。
初めてきた流水先生のバンド仲間の林さんという方がいてずいぶんと気に入ってくれて
明日彼が持っているAMの番組でリフレインを流してくれるという。
そして次回来た時には別の町の店も紹介してくれるという。
うれしい夜だった。あのサバは横山さんが忙しくさばく間が無かったので流水先生にプレゼント。
そして他のお客さんにはメバルを70匹持って帰ってもらった。
みんな喜んでいた。まさかライブに来て魚を土産に持って帰るとは。
5月21日(土)曇り 今治市《ぶりきのがちょう》
北条に新しくできた道の駅の直ぐ側に小さな港があるのを昨日松山にはいる時に見ていた。
気になったので覗いてみるとグレが群れている。それならとグレ釣りに変更。
九州で憶えた必殺のグレ釣方でやってみる。直ぐに20cmくらいの木っ端グレが食いついてきた。
その後直ぐに30 cmの良い型のグレが来た。隣で釣っていたおじさんはあまり釣れていない。
菅君から電話が入る。こちらでグレが釣れていることを伝えるとまもなく彼もやってきた。
彼に必殺グレ釣方を伝授する。「えっこんな事するんですかと」半信半疑で彼も従う。
合計僕は8枚であったが30cmサイズが2枚釣れたので由としよう。
お土産も出来たしと今治に向かう。ブリキの店の下で三宅さんと待ち合わせ。
店に上がってみると去年来た時よりも雰囲気が変わっている。
元々あった二つの店を一つにしたのは解っていたが壁を取り払って広々とした空間に変わっていた。
PAの方も充実していてずいぶんといい音になっていた。
まあリハはそこそこにさんちゃん行きつけのお店にグレを持ってゆく。
釣りたてのグレを1匹はお造りに、もう一つは塩焼きが旨いという大将の勧めでやってもらう。
この釣りたてグレもめちゃ旨かった。グレは臭いと言うが一切そんな臭さもなく、鯛より旨いと思った。
さんちゃんも地元の旨い魚を食べているがこのグレは旨いと言ってくれた。
そして塩焼きの旨いこと。グレの塩焼きがこんなに旨いとは知らなかった。
大満足で店に帰り、本番。若い女の子のミュージシャンやらいろんな客層が来るのもこの店の面白いところ。
さんちゃんのキャラクターもあるなあ。
初めて聞く人が多かったがこちらも良い釣果にずいぶんリラックスしてのライブだった。
久しぶりにお酒もまわり、ライブの後も遅れてきた人の為にスライドを弾いてあげた。
もちろんCDも買ってくれた。ああ、四国はいいなあとつくづく思う夜であった。

30cmのグレ2匹

そのグレのお造り。これも旨かった。

ついでに塩焼き

5月22日(日)雨
朝からこのツアー初めての本格的な雨だった。
でも釣りにゆく。昨日の北条のグレが待っていてくれる。
でも今年は5月だというのに寒い。この日は特に寒かった。
合羽を着て釣りをするのだがそれでも寒い。
午後から菅君も来て一緒に釣り。彼は仕事があるので早々に帰っていった。
あまりの寒さにこちらもどうしようかと考える。
北条の道の駅で温かい食事をしてしばらく時間つぶしをした後、やはり、来島海峡を渡ろうと思い今治に向かう。
フェリーは9時頃まではあるだろうと思っていた。
今治の桟橋に着いたのが8時4分だった。ところが乗り場は閉まっていて時刻表を見ると8時で最終であった。
ああ、道の駅で時間つぶしするんではなかったと反省。
今から北条まで戻るわけにもいかず仕方なしに橋を渡ることにする。
わずかの道のり。涙の1850円。
5月23日(月)曇り
早朝、顔を洗ってトイレから出来ると一台の車が止まっていた。
聞くと鹿児島からの旅だそうでやはり熟年のご夫婦二人旅だった。
四国をまわっての帰りだそうであんまり旅慣れているようではなかった。
僕が旅のミュージシャンだと言うことを告げると奥さんが記念写真をと大島の地図の前でパチリ。
もう帰り道らしくそれならと下関の大好きなドライブインみちしおを教えてあげた。
後日僕の掲示板に書き込みがあり、貝汁が美味しかったとのこと。よかった。
鹿児島にも7月14日に行くことを言って別れたがはたして来てくれるだろうか。
そのご夫婦と別れまた例の港へいくとこの間のおじさん達もやってきた。
しかしこの日はまったくアタリが無く、ベテランのそのおじさんもチヌを一匹釣っただけだった。
5月24日(火)晴れ 岡山市《オードヴィー》NEW
今日は岡山への移動なのだが夢夜もう一度と早朝から例の港に行く。
そしてまたまた一本来た。この間のより小振りだったがそれでも38cmあった。
最高の土産が出来たといさんで岡山市に向かう。

オードヴィーは岡山市の繁華街の立派なマンション2階にあった。
店内に入ると椅子はすべてゆったりとした革張りの椅子。大きなカウンターがあり、
その向こうにグランドピアノが置いてあった。
ここで飲んだら高いだろうな。実際ずいぶんとお高いようなのだ。
店にいたのはご主人の玉川さん。ご主人は一軒隣でバーをやっている。そこも案内してもらった。
やがて修平君という若いスタッフがやってきてセッティング。
カラオケセットかなと思ったらちゃんとしたシステムがあった。
別に問題なくリハを終える。この日はママさんが小料理屋で夕食のセッティングをしてくれていた。
店を出かける時ママさんに会った。やはり高級な店のママさんらしかった。
用意してくれた店に例のサバを持ち込もうとしたのだがあっさりと断られてしまう。
その店ではコース料理が決まっていて時間との戦いでとても間に挟めないということだった。
後で食べてみて解ったが手の込んだ料理が次々と出てきた。アナゴの団子のあんかけは旨かったなあ。
さて本番は9時過ぎから始まったがお客はどこかの社長さんや重役さんばかり。
1stステージは結構聞いてくれたが2ndステージではBGMのようになってしまう。これも覚悟の上だった。
しかし終わってみるとマスターが「いいですねえ。好きな人達だけで聞きたいねえ。」と
以外にCDも売れて良かったのか悪かったのか複雑な気持ちだった。
そうそうあの鯖はママさん行きつけの近所の店で造りにしてもらい店に持ってきてくれた。
みんなうまいうまいとあっという間に売り切れ。最後はすっきりとした夜だった。
5月25日(水)晴れ
やっと休み。いつもの鞆の浦の先の港で釣り。何にも釣れない。
いかに四国が素晴らしいかつくづく思う。
5月26日(木)晴れ 福山市《ハイダウェイ》
朝から常石の桟橋で竿を出すがメバルが2匹釣れただけ。
温泉にでも入ろうと神辺近くの温泉に行く。
夢の湯と言うこの温泉は入浴料も500円とまあまあで設備も良かった。
良い休憩になった。
ハイダウェイにいくと徳さんにいつもの元気がない。
聞いてみると突然声が出なくなったそうだ。もう2ヶ月も前のことで、
2週間くらい前から声は出るようになったらしいのだが唄うことは出来ないと言う。
難病でストレスが関係しているという。
こんな話を聞くともし自分にこんな事が起こったらやりきれないだろうなと思うのであった。
いつものメンバーが来てくれて和やかなライブになった。
いつもは出てくるはずの魚達はみんな岡山に置いてきましたと言い訳。
徳さんはやはり長時間はしんどいらしく早めに帰っていった。
5月27日(金)晴れ
またまた沼隈に戻り釣りの日々。しかし疲れが貯まっていてついに昼寝。
気が付けば夕方まで寝ていた。
5月28日(土)晴れ
いつもはメバルがいるはずの港にまったくの魚影無し。
常石の桟橋でカワハギが一匹釣れたのみ。ああ、四国の釣りの日々が懐かしい。
夕方弥勒の里というテーマパークの神勝寺温泉と言うところに行ってみる。
山道をくねくねまわり、途中で合ってるのかなと思うほどだったがたどり着いた。
こんな山の中にも関わらず駐車場は満杯であった。
中も込んでいて入浴料は600円。少し高いと思いつつも入る。
まあまあのお湯だった。帰り道どこで間違えたのか全然違うところに出てしまう。
気が付けば反対側の松永の方に出ていた。思いっきり遠回りしてまた沼隈に帰る。
腹も減っていたので中華料理屋に駆け込んだが看板はすでに閉店となっていた。
ドアを開けておばさんに「もうだめですか}と訊ねると快く入れてくれた。
中はお客でいっぱいだったが僕が食べ終わる頃には引けていた。
最後のお客が僕で神勝寺温泉で帰りに道に迷ってやっとの事でここにたどり着いた事を言い、
無性にラーメンが食べたかったことも言った。
何かのはずみで僕の職業を聞かれ旅のミュージシャンだと応えると
奥さんは「CDとかあるんだったら買わせてください」と「とんでもない」と僕が言うと「いいから買いますよ」と
「昨日もお昼食べに来てくれたでしょう」とまで憶えていてくたのには驚いた。
お言葉に甘えてCDを買っていただいた。それでは気が済まないのでギターを持ってきて中華料理屋で一曲。
ご主人は「なにかマイクでもしてるかと思うほど声が出るねえ。」
「いつかうちの店でもライブしましょう。お客集めるから」とまで言ってくれた。
何か温かいものを感じる沼隈の『紅竜』というお店だった。
道の駅に帰ると遠くからネコが駆け寄ってきた。なぜか僕にまとわりつく。
よく見るとお腹が大きいようだ。咽が渇いて自動販売機に行く途中もずっとついてくる。
お腹が減ってるのかなとお菓子をあげてみたが食べない。
みゃあみゃあと僕が車に入ろうとするとまるで一緒に飛びのらんばかりなのだ。
「お前は誰かの化身」と訊ねられずにはおれなかった。
しかしこちらも疲れ切っている。気になりつつも眠ってしまった。
5月29日(日)晴れ 倉敷市玉島《円通寺白雲閣》NEW
朝起きると直ぐにネコが居ないか見たがどこにもいない。
なにか悪いことをしたなと後ろめたい。もっと相手をしてやれば良かったと思う。
でも出かけなければ。今日は最終日。玉島まで後わずか。
11時に玉島のコンビニできよっさんたちと待ち合わせ。
円通寺に案内してもらう。円通寺は良寛和尚の修行寺として有名で
玉島市街が見渡せる山の上にあった。本堂は茅葺き屋根で歴史を感じさせてくれた。
きよっさんの知り合いにこの寺の檀家で有力な人が居て口を聞いてくれたらしい。
その人も来てくれていた。5月の薫風が心地よく見晴らしのいいところでみんなで弁当を食べる。
今日のライブ場所はなんと座禅堂。背の高い椅子の上に座布団が敷かれて丸いクッションのようなものが置いてある。
座禅の時、お尻に敷くものだった。
住職に挨拶すると座禅堂でコンサートをするのは初めてだという。
歴史ある円通寺での記念すべき初ライブが僕になってしまった。
今年2月に邑久町のYOUで会ってCDまで買ってくれた女性も来てくれた。
通りががかりの女性も入ってきてくれた。
コンサートはお昼の2時からスタート。こんばんわと言ってしまいそうになる。
しかし開けはなった窓からは心地よい風が吹き込み、すがすがしいライブであった。
住職はCDまで買ってくれた。来年もやらせてください、ありがとうございました。とお礼を言ってお寺を後にする。
打ち上げはみんなでラーメン。きよっさん達に別れを告げて大阪に向かう。
夜10時過ぎに大阪に着く。疲れがドット吹き出す。でも心地よい疲れであった。

円通寺の本堂。見事な茅葺き屋根であった。

本堂裏の庭。円通寺は巨大な一枚岩の上に建てられている。

座禅堂のライブの様子。

あとがき
いつもながら出会いとは不思議なものです。縁という僕の唄があるけれどほんとに縁は大切なものだと実感する旅でありました。
蒲生山の学校のをぐらさん、温泉町にをぐらさんのおかげで足跡を残せました。
倉吉の達司君に美由紀さん。YOUであった女性、紅竜のご夫婦。大島の道の駅で会った鹿児島のご夫婦。
長いご縁でありますように。