バーニング整備工場

第8話 Jeep J57のシリンダヘッド外し

画像:カムカバーを外したところ  最近私k-donの愛車J57のエンジンの調子が思わしくなく、マフラーから白煙を噴くようになってしまった。クーラントがあっという間に減り、2番シリンダのプラグも湿ったようなすすけた状態。ガスケット抜け?それともどこかにクラックでもはいったのか?ヘッドを開けて確認しないと・・・・。しかしながらk-don、多少の知識はあるものの4ストをバラした経験はなく不安がよぎるが、やらなければしょうがないのでおっかなびっくりやってみることにした。
 最初にクーラントを抜きエキマニ(タコ足)とエアクリーナーケースを外す。スロットルワイヤーとチョークワイヤーも外す。基本だがバッテリーの−端子も忘れずに外しておく。
 あらかたクーラントが抜けたのを見計らってラジエターアッパーホースを外し、それからヒーターホースがややこしいがインマニの上と下で一箇所ずつ外せばシリンダブロック及び車体側と縁が切れる。

画像:カムスプロケット  そしていよいよカムカバーを開ける。
 ここで基本事項として1番シリンダの圧縮上死点にクランクを合わせなければならない。
 クランクプーリーの刻印で上死点に合わせて正面から見て1番シリンダのカムの凸部が外側にバンザイ(吸排気とも閉じた状態)していればOK。そうでない場合クランクをもう1回転させて合わせる。このとき心配ならカムスプロケットとチェーンの合いマークを合わせておくと更に安心かも。ただ数十回転に一度しか合わないのでよっぽど運が良くないとなかなか合わない。k-donは今一度バッテリー端子を繋ぎ点火プラグを外した状態でちょっとずつクランキングして一応合わせておいた。
 画像で見える斜めの歯が付いたギヤはデスビ駆動用である。デスビもこの時点で外してしまう。デスビローターの角度はわからなくなりやすいので先にデジカメで撮っておいた。

画像:シリンダブロック すでにヘッドが剥がれた状態 画像:シリンダブロック すでにヘッドが剥がれた状態。やはり2番シリンダのピストンの頭が湿った様な状態である。

 この状態でカムスプロケットのボルトを緩めて外すのだが、カムチェーンテンショナーが飛び出さないようにバカ棒(厚さ1センチ幅2センチ長さ20センチぐらい)をチェーンの間につっこんでおいた。後で整備書を三菱で見せてもらったらこれはやらなくても大丈夫なようであったが。スプロケはボルトを抜きデスビ駆動用ギヤを外してカムから外したらそのままチェーンに絡めたままにしておく。スプロケが落ちないようにシリンダブロック側に受けステーが付いているので大丈夫である。
 さていよいよヘッドボルトを外すがこれがかなりのトルク(規定9〜10kg・m)で締め付けてある。レンチの柄をパイプで延長しないと非力なk-donでは回らなかった。なお緩める順番であるが、外側から内側に向かって(1番4番側から)数回に分けて緩める。そうでないとヘッドが歪む恐れがある。またヘッドボルトと別にカムスプロケット側に小さめのボルトが2本あるので、先に外しておかなくてはならない。

画像:シリンダヘッド燃焼室側 画像:シリンダヘッド燃焼室側

 ヘッドボルト10本と小さ目のボルト2本を外すとついにヘッドが剥がれる。張り付いているとなかなか取れないが、インマニを持って様子を見ながら上下にゆするとフッと剥がれた。結構重いので出来れば二人で持ったほうがいいかも。バルブでもぶつけたりしたらやばいことになる。タペット調整ボルトをいっぱいに緩めてバルブを全部閉じた状態にしておけば安心かな。ちなみに画像左側がフロント方向で小さい方のバルブが排気バルブ。
 始めた時間が遅かったこともあり、1日目はここまでで日が暮れてしまったので青空ガレージは店じまい。細かい確認は後日となった。

画像:2番シリンダ燃焼室アップ 画像:2番シリンダ燃焼室アップ

 数日後作業再開。まずヘッドのガスケットかすをきれいにしてからさしがね(建築職人が使う定規みたいな物)をあててあわせ面の歪みを見てみるがそれほど問題なさそうである。しかし更に燃焼室のカーボンをシコシコと掃除していたときであった、まちがいなくこれが原因と思われるものを発見してしまったのである。2番シリンダの吸気と排気バルブの間と点火プラグの所にクラックが出来てしまっていた。
 1日目のときはまだ掃除していなかったのでカーボンに隠れて気が付かなかったのだ。ガスケット抜けどころではなくかなり深刻な事態である。アルゴン溶接で補修が可能な場合もあるらしいが現時点では不明である。業者の人も現物を見てみないとなんとも言えないとのこと。可能なら補修するか、新品(あるのか?)もしくは中古のヘッドorエンジンが手に入らなければ直すことが出来ないことになってしまった。話がこれ以上進展するのかどうかはなんとも言えないが、追加報告は随時リポートしたいと思う。

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