1978年10月1日のヤマハ「ポプコン」こと、第16回「ポピュラーソングコンテスト」つま恋本選会のライヴ盤LPである。ボーカルを斉藤久美子(=クミコ)がつとめたホンキートンクの「どしゃぶりずぶぬれしどろもどろ」は優秀曲に入選した。グランプリ曲は円 広志の「夢想花」。このLPには他の優秀曲・入賞曲を含め10曲が収録され、歌詞と楽譜も掲載されている。 収録曲 ★ A−1.夢想花(円 広志) 2.ふりむけば そこに(中川淳子) 3.黒い鷲とカンテレ(季節風) 4.明日への旅立ち(クリスタル・キング) 5.傷心(大友裕子) B−1.どしゃぶり ずぶぬれ しどろもどろ(ホンキートンク) 2.My Dream(ユミ&アケミ) 3.流恋情歌(チャゲ&飛鳥) 4.女性大革命(三木陽子) 5.私の声が聞こえたら(モンローズ)
正式な録音物に残されているものとしては最も若いときのもので、曲はロック調のニューミュージックといったらいいか。その唄声にはまさに「歌手クミコ」の特徴がすでに現れている。華奢な体型の現在と違って、当時はふくよかだったようだ。
日本代表の一人に選ばれ同年11月、第9回「世界歌謡祭」(於/日本武道館、司会/坂本 九、ジュディ・オング)にソロ歌手、斉藤久美子として同曲で出場した。しかし、予選で落選し(フランスのニコラ・ペイラックやギリシャのアンナ・ヴィッシも同様)、3日目の本選に進めなかった。ここでのグランプリ曲も「夢想花」だった。 「とんでとんでとんで...」脚光を浴びて行った円 広志に対し、「落ちて落ちた...」クミコ。レコード会社から予定されていた収録済みのデビュー盤はボツになり、希望と楽観は幻と消えた。クミコの波乱の歌手人生が始まる。この時24歳だったが、2002年の「わが麗しき恋物語」がきっかけとなって広く世に知られるようになるまで、さらに24年の歳月を要することになる。
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