アルプス物語わたしのアンネット

昭和58年1月9日〜12月25日放送

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 話         題        名          題       名
アンネットとルシエン 25 おもいでの牧場
ソリ競争の日に 26 遠い雲・遠い日々
愛と悲しみと 27 ニコラス先生の教え子たち
おかあさんになったアンネット 28 展覧会にむけて
あたらしい家族 29 こわされた夢
牧場にて 30 後悔の涙
チーズを作ろう 31 峠へつづく道
秋まつりの日に 32 伝えたい真実
村に汽車がやってきた 33 勇気ある告白
10 ふたりの冒険旅行 34 さようならフランツ
11 クリスマスの贈り物 35 こころの扉をひらいて
12 白い森の出来事 36 よみがえった友情
13 すれ違うこころ 37 二人のたからもの
14 おそろしい出来事 38 ルシエンの誓い
15 ダニーを助けて! 39 吹雪の峠をこえて
16 病院 40 立ち上がれルシエン
17 森の老人 41 ダニーを診てくれますか
18 ダニーの松葉杖 42 ペギンじいさんの秘密
19 思いがけない診断 43 希望の町ローザンヌ
20 ノアの方舟 44 ギベット家の人々
21 罪の重さ 45 手術の日
22 ダニーの宝物 46 再会
23 悲しい嘘 47 輝く光の中で
24 アンネットの涙 48 友情よ永遠に

ロシニエール村周辺の位置関係

レマン湖周辺地図

39話でルシエンが越えた峠はロシニエール〜モントルー間の×印の付近と思われる。

地理の授業(第14話)

 第14話でのニコラス先生による地理の授業はレマン湖周辺の地理を知る上で参考になります。
レマン湖の周囲は167キロメートル ヴィルヌーヴ〜ローザンヌからジュネーブの北周りは95キロメートル ヴィルヌーヴ〜エビアン〜ジュネーブの南周りは72キロメートル 湖の最大幅はモルジュ〜エビアン間が14キロメートル 湖の最大水深は310メートル
 ただルシエンはアンネットのことが気になり全く身に入ってない様子。

スイス地図

スイス地図 スイスの位置
ロシニエール この物語の舞台
ローザンヌ ギベット家のあるところ 43話〜46話
ジュネーブ 地名のみ登場
アルベールビル 1992年冬期五輪開催地
シンプロン峠 スイス・イタリア国境
ソノーニョ 「ロミオの青い空」の舞台 イタリア語圏
ミラノ 世界名作劇場ではたびたび舞台となる
ベルン スイスの首都「フローネ」の出身地
チューリッヒ スイス最大の都市
10 クロイツリンゲン ドイツ語圏の町。フランツが前に住んでいた場所

スイスという国     

スイス連邦の基本データ(1996年)  国土の70%が山地で湖も多く自然が豊かな国。主な産業は時計製造業・金融業・観光業などが有名。永世中立国だが徹底した義務兵役制(20〜42歳の男子)である。中立政策のおかげで国際赤十字やかつての国際連盟、国際連合の機関など国際機関の本部が多く置かれている。(但しスイスは国際連合未加盟) 第1次・第2次世界大戦でも中立を守る。
 スイスは多民族国家でそもそもスイス民族もスイス語も存在しないし(左表参照)同じ国内でも言葉が通じないこともある。アンネットたちはフランス系であるが7話から登場したフランツはドイツ系だったため最初は言葉に苦労したようである。
  
面 積 4万1288Km (九州とほぼ同じ)
人 口 707万人(人口密度171人)
首 都 ベルン
民 族 ドイツ系64%・フランス系19%・イタリア系7%・ロマンス系1%・その他(スペイン・トルコなど)9%
言 語 ドイツ語・フランス語・イタリア語・レト・ロマン語
宗 教 カトリック46%・プロテスタント40%・無宗教10%・その他4%
各言語でのスイスの呼び方
 ドイツ語−シュバイツ フランス語−スイス イタリア語−スビッツェーラ 



「神様の思し召し・・・」

 信心深いクロードおばあさんが事あるごとに言っていたセリフ。放映当時、私の親戚がイラクに単身赴任していたが、イラク人は商談に遅れたり契約を守らなかったりとトラブルだらけ。そして事あるごとに「アラー(神)の思し召し・・・」と言ってごまかしていたそうだ。当時(小学5年生)の私は「キリスト教やイスラム教などの(一神教)国は、この一言で問題が解決するのだなぁ・・」といい加減ことを思っていた。

ちょっと謎!(第21話)(なぞなぞはなぞなぞよ〜・・・)

 ギベットさんの髪の毛の色はなぜ変化したのだろう。ペギンじいさんの回想シーン(21話)では茶髪であったが、大人のギベットさんは真っ黒の髪であった。染めちゃったのかな?

「わたしのアンネット」の年代はいつ

 このことについてははっきりとした答えがある。第1話の最初、ナレーションで1900年と言っている。1900年の秋から物語がはじまり4話で翌年1901年になる。9話でいっきに5年が経過1906年になり、最終回は翌年1907年の春になる。

  ◇そのころの世界の出来事 アメリカでハンバーガーが発売される(1900)・第1回ノーベル賞レントゲンら6名受賞(1901)・アインシュタイン特殊相対性理論発表(1905)
  ◇主人公と同年代の有名人 成田きん・蟹江ぎん(きんさん1892〜2000・ぎんさん1892〜2001)・毛沢東(1893〜1976)

「わたしのアンネット」地名辞典

スイス 永世中立国。正式国名はスイス連邦。人口707万人。
ロシニエール この物語の舞台。小さな村らしく普通の地図帳にはまず載ってません。
シャトーデー ロシニエール村の直ぐ隣の町。
ローザンヌ レマン湖畔の町。人口12万人、IOC(国際オリンピック委員会)の本部がある
レマン湖 スイス西部の湖。湖畔にはローザンヌやジュネーブなどの国際都市がある。
クロイツリンゲン ボーデン湖の畔、ドイツ語圏の町。フランツが前に住んでいた場所
ボーデン湖 スイス北東部にある湖。北岸はドイツに接する。
シヨン城 モントルーのレマン湖の畔にある古城。
ヴォー州 ロシニエール村のあるフランス語圏の州。14話の地理の授業を参照。
エビアン レマン湖畔の町。天然水で有名。地名のみ。14話

「わたしのアンネット」の動物たち

いろんな動物が登場する世界名作劇場シリーズ。
一説にはキャラクターグッズの売上をのばすためとも言われる。

クラウス おこじょ。クリスマスの日にスリッパの中に入っていた。本当は人にはなつかないらしい。
ペーペル 牛の番もできる賢い犬。
ロゼッタ バルニエル家の子牛。いたずら好きでアンネットらに乗りかかって動こうともしない。6話
アルプスマーモット アルプスにいるマーモット。それ以上のことは分かりませんでした。
ルドルフ 村外れで飼われているセントバーナード犬。
エルグランティン バルニエル家の牛。パケレッタにかわって新しいリーダーに。
パケレッタ バルニエル家の牛。年寄りでリーダーの座を譲ることに。

わたしのアンネット」のあまり知られていない人物

おおっ!こんな人もいたのか。普通にみていたら見落としてしまいそうなサブキャラクターたち。
主なキャラは他のホームページで紹介していると思うのでそちらの方をご参照ください。

ハイド 秋祭りでしつこくラッパを吹く。8話
アンドレ・デュポン 秋祭りのチーズ品評会で2年連続1位に輝く。8話
サンタクロース 11話でダニーの夢の中で登場。
マルセル ルシエンがマルセルさんの馬を観察しようとするが断られる。
ジルベール ダニーの治療費捻出のため貴重な牛を彼に売却した。
モロー モローさん家の飼い猫にクラウスは授乳させてもらった。

「わたしのアンネット」について

「わたしのアンネット」の感想

 子供のころは一アニメとして見たわけだが、今こうして再び見ると物語に引き込まれ、特にルシエンに感情移入してしまった。ビデオを借りては直ぐに見終えてまた続きを借りに行く。この勢いでかなり早いペースで全48話見終えてしまった。
 番組タイトルは「わたしのアンネット」であるがもう一人の主人公はルシエンと言えるのではないでしょうか。アンネットはダニーに大けがを負わしたルシエンを憎み仲直りを頑なに拒み、木彫りを壊したりしました。あの場面のおかげでアンネットはすっかり悪者になってしまい、放送当時(小学校5年生)学級内でもルシエンに同情的な意見が多かったことを記憶しています。ある日、図工の授業で彫刻刀版画を制作していましたが「ルシエンのように上手にできたらなあ・・」とぼやいていた友人もいました。アンネットとルシエンの苦悩の中からの精神的な成長は、周囲の人たち特にクロードおばあさんやピエールさんの寛大で思いやりのある理解と支援があったからこそ実現できたのではないでしょうか。そういった意味ではアンネットやルシエンは恵まれた立場にいたのかもしれません。現在は少年問題に限らず大人も含めて心の病んだ人が多い時代であるが、周囲の理解と支援が得られる環境こそ必要なのではないだろうかと思いました。  

神様とは・・・

 「わたしのアンネット」はもともとキリスト教をテーマにした作品だそうで、随所に神様や聖書と言った話が出てくる。私たち世界名作劇場を見た者にとっては、キリスト教は意外になじみ深く、やや漠然とした印象とはいえある程度はキリスト教文化を理解しているつもりである。(少なくとも欧米人の日本文化に対する理解よりも)世界名作劇場はどの作品もキリスト教文明圏を舞台としている点で共通している。世界名作劇場がキリスト教文明への理解を促している側面もあり、結婚式などをキリスト教式で行うケースなどはそれを象徴しているのかもしれない。
 ただ、キリスト教などの一神教の神と日本のような多神教の神とは全く違う概念である。キリスト教などの場合は神は世界の創造者、万物の根源であり完全かつ絶対的な存在とされるに対し、日本は森羅万象あらゆるもの(自然・動物など)に神が宿り、仏教や神道では人も神(仏)となり、決して絶対的な存在ではない。(森元首相が「日本は神の国」と言ったが、そう言った意味ではこの発言は間違っていない)このように考えれば日本人の方がより神を身近なものと考えているのかもしれない。(但し前述したとおり一神教とは神の概念が違う)
 ちなみに私はこれと言ってある宗教を信じている立場ではない。でも神社にお参りしたり、仏壇で拝んだりと、信心深くないくせに都合のいいときだけ宗教を利用する典型的な日本人です。

「わたしのアンネット」の印象に残った話し

チーズを作ろう(7話) チーズの作り方の説明は結構楽しい。
おそろしい出来事(14話) あまりに衝撃的な場面。ルシエンの苦悩がここから始まった。
こころの扉をひらいて
よみがえった友情
(35・36話)
この場面に至まで、ずっとアンネット・ルシエンの間の重苦しい展開が続いていました。私まで肩の荷が下りたような気分になりました。
友情よ永遠に(48話) ハッピーエンドは世界名作劇場ではおきまりであるが、アンネットは特によかった。

「わたしのアンネット」総合評価

5段階評価です

不幸度 ☆☆☆☆ 物語の中盤はつらい場面多かったと思います。
ハラハラ度 ☆☆☆ ハラハラした場面と言えばアンネットが木彫りを投げ捨てる場面か・・
地理お勉強度 ☆☆☆ 滞在型にしては多くの地名が出てきました。
木彫り破壊度 ☆☆☆☆☆ 鹿の木彫りにノアの方舟、馬の木彫りと次々と投げ捨てられました。ああもったいない。
おすすめ度 ☆☆☆☆ 中盤以降は物語に引き込まれること間違いなし。

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