名犬ラッシー

平成8年1月5日〜9月28日放送

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 話     題        名 題       名
ひとりじゃない 14 怪しい大男を追跡しろ!
大さわぎの留守番 15 アイアンの無実をはらせ!
さようならラッシー 16 急げ!ホッパー先生を助けろ
父さんの給料日 17 カリー先生の結婚
ごとそう求めて6マイル 18 大騒動!サーカスの象が逃げた
嵐の中をかけぬけろ 19 コリンの初恋とたからもの
マフラー泥棒を捕まえろ 20 大変だ!母さんが倒れた
ラッシーなんか大嫌い 21 おばあちゃんに会いたい
空から来たおてんばお嬢様 22 ジョンの決意・鉱山を救え!
10 はじめてのケーキ作り 23 頑張れジョン・ラッシーを守れ!
11 プリシラ・最後のわがまま 24 消息不明・ラッシーを探せ!
12 火事をおこしたのは誰だ 25 お帰りラッシー
13 サンディは牛どろぼう? 26 夢に向かって走れ!

ラッシーの辿った路

イギリス地図

スコットランド北部のラドリング公爵の屋敷から始まったラッシーの600マイル(約960キロ)に及ぶ旅。
途中ネス湖を泳いで渡り、グランピアン山脈を越える。スコットランドの工業地帯を抜け、途中肉屋の主人に食事を貰ったり、また捕獲されそうになったりし、裁判所(エディンバラと推測される)での騒ぎがあったのちは、ダーリントン周辺で最後の消息が確認される。(ダーリントンからグリノールブリッジまでは直線で約80キロ)その直後ラッシーは銃で撃たれ老夫婦に助けられ、4日間滞在したのち再びラッシーは走り始める。

◇24話にてプリシラが地図に刺していたピンは赤い○で示しています。地名は一部推測です。

「名犬ラッシー」の年代はいつ

 ジョンたちがいたグリノールブリッジには飛行機やガソリン自動車があり、電灯やラジオが日常的に存在することから考えても20世紀であることは容易に想像つきます。ただ同じ20世紀の作品でも「アンネット」(1906年頃)や「カトリ」(1917年頃)と比較して年代が新しいことは一目瞭然で、国や風土を考慮に入れてもかなり近代的な生活様式である。原作書かれた年代からすれば、1930年代後半頃と推定されます。(感想の欄でも細かく分析していますのでご覧下さい)1938年とすれば9歳のジョン・キャラクローは1929年頃の生まれとなり、現在(2002)でも73歳位と推定されます。

  ◇そのころの世界の出来事 ドイツ、オーストリア併合(1938)・第2次世界大戦勃発(1939)・米GE社が蛍光灯を発明、製作販売へ(1938)
  ◇主人公と同年代の有名人  マーガレット・サッチャー(英国の元首相1925〜)

「名犬ラッシー」地名辞典

グリノールブリッジ ヨークシャー地方にある炭坑の町。地図では確認できませんでした。架空の町かな?
ヨークシャー イングランド北部、ペナイン山脈の東部。冬の寒さはやや厳しい。鉱物資源を利用した鉄工業や羊毛などの繊維業がさかん。
スコットランド グレートブリテン島北部、連合王国を構成する地域。かつては独立王国だったが1707年イギリスに編入される。
ダーリントン ヨークシャー地方北部の町。グリノールブリッジまでの帰路につくラッシーが最後に目撃された場所。老夫婦宅があるのはこの周辺と思われる。
ネス湖 スコットランドにある南北に細長い湖。怪獣伝説で有名、ラッシー泳いで渡るがネッシーに襲われなくてよかった。

「名犬ラッシー」の動物たち

いろんな動物が登場する世界名作劇場シリーズ。
一説にはキャラクターグッズの売上をのばすためとも言われている。

ラッシー ジョンが羊の群の中から拾ったコリー犬。イタズラ好きの可愛い子犬だったが、とても賢い犬に成長した。私はこの作品を見てからコリー犬見るたびに「ラッシー」と呼んでしまうようになった。
ビンゴ サンディの家で飼っている羊の番犬。老犬のようである。
ロザリンロ 18話でのサーカス団の象。いじめられていてかわいそう。
アンモナイト すでに化石。古生代石炭期に生息していた生物。坑内でサンディに発見される。

「名犬ラッシー」の登場人物にちょっと一言

名犬ラッシーの登場人物にちょっと一言。おおっ!こんな人もいたのか。
普通にみていたら見落としてしまいそうな脇役なども紹介。
今度ビデオか再放送で見る機会があれば彼らに注目してみましょう。

ジョン・キャラクロー この物語の主人公でありラッシーの飼い主である。若干9歳であるが行動力は抜群、ラッシーの運命も鉱山の運命も彼の行動力によって切り開かれる。
サム・キャラクロー ジョンの父、鉱山会社の事務員だが自ら坑道に入り調査作業をするなど精力的に仕事をし皆の信頼も厚い。父としても息子ジョンの良き理解者である。
メリッサ・キャラクロー ジョンの母、看護婦としてホッパー先生の診療所に勤務し父同様働き者である。
ホッパー グリノールブリッジのお医者さん。
コリン ジョンの友人。少し気が弱いところがある。しかしアンモナイトの化石から石炭発見へのヒントを掴むなどラドリング鉱山の影の功労者?
サンディ ジョンの友人。しっかりしていてズバズバものを言うお姉さん的存在。この物語の中では好きなキャラ。
プリシラ サンディとは対照的なお嬢さんであるがしっかりしている。祖父のラドリング侯爵にも言うべき事は言い、ラッシーを放したり、捜索活動のために新聞広告を出したりとかなり行動的な面も持つ。
フォレスト グリノールブリッジでの出来事は全て知っていると自負する少しあやしげなばあさん。
アイアン 大男で無口、気は優しく力持ち。少し誤解された場面もあったが皆からの信頼は厚い。
ロバート・カリー ジョンの担任の先生。マジメでやや厳しいがちょっとおとぼけたところもある。
ダンとダリー ラッシーを助けたおじいさんとおばあさん。ラッシーをハーセルフと名付け手当を施す。息子を第1次大戦で亡くしている。旅の部分では一番心温まる話しでした。
教授 ウェリントン炭坑を閉山にすべきだと主張した大学で地質学を専門にしている教授。少し高慢な印象がある。

「名犬ラッシー」の感想

 「名犬ラッシー」と言えばおそらく誰でも耳にしたことがある作品であると思います。今まで数多く映画化、ドラマ化、アニメ化された作品ですが、私はこの世界名作劇場版しか見たことがありませんし、原作も読んだことがありません。よってこのページは世界名作劇場版のみを対象に制作しました。いずれ機会が有れば原作や映画版をみてみようと思います。
 前半は前年までのロミオや七ティコにくらべるとほのぼのとした展開でした。終盤になると一転して、ドラマチックで感動的な話しになりました。ジョンのもとへひたむきに走るラッシーの姿、道中でのいろんな出会いや事件、そして同時進行のジョンと父サムそして鉱山の男たちとの炭坑復興へ希望を捨てずひたむきに一つのことに取り組む姿はまるで「プロジェクトX」を思わせるようでした。そしてラッシーとの再会、最後は世界名作劇場らしい心地よい感動を得ました。またテレビ未放送分の最終回もジョンとラッシーたちのその後を少し窺うことが出来てとても良かったと思います。(なおさら放送されなかったことが残念です。) 
 この世界名作劇場版「名犬ラッシー」は世界名作劇場ではかなり新しい時代の部類に入ります。まず特徴的なのは主人公ジョンの父はサラリーマンとして鉱山会社に勤務し、母も看護婦として働くなど現代的な共働きの家庭であることです。従来の世界名作劇場作品では共働きでも生業的な農家などがほとんどで、「名犬ラッシー」のケースはめずらしいです。ジョンたちの生活も電灯やラジオが日常的に有り、手回し式の洗濯機(他の作品では川で洗濯?)などちょっとした部分にも時代を感じさせる物があります。物語の時代は原作が書かれた年代やアニメ版の時代設定からしておそらく1938年頃だと思われますが、1938年と言えば第2次大戦勃発の前年、あの大動乱期の直前(すでに欧州の一部やアジアでは紛争が始まっていた)にこんなにのんびりとした平和な時代があったのかと思い、その後のジョンたちの運命も考えたりします。
 この作品で残念なのはやはりラッシーの旅の部分がわずかに1〜2話程度だったことです。この部分がもう少し長ければ物語により深い感動と地理的にも興味深い考察を付け加えることが出来たことでしょう。視聴率低迷による放送期間途中での打ち切りが(ついに最終回を放送しないという暴挙に出ました。現実とは残酷な物です)物語の展開を歪な物にしてしまいました。前半がよく出来ていただけにとても残念でなりません。
 しかしそれらを差し引いても良質で心地よい感動を与えることが出来た作品だと思います。ほのぼのとした作風や絵柄、更にそれらを意識したBGMが特に気に入っています。この作品が自分が小学校時代に放送されていれば・・と思いました。

犬の帰巣本能について

 ラッシーは400マイル以上も離れた飼い主のところへ帰ってきたが、この話しと少し似た話が実際にわが家でありました。私が子供の頃飼っていた犬が子犬を産んでしまい飼えなくなってしまい、結局子犬を捨ててくることになりましたが、子犬だけを捨てるのはかわいそうなので親犬もいっしょに捨てることになりました。(ずいぶん身勝手な話しですが・・)そして家から15キロ以上離れた山に捨ててしまいました。ところが3日後親犬だけがひょっこり帰ってきました。大変な道のりを帰ってきた犬を再び捨てるのはかわいそうなので結局親犬だけ飼うことになりました。(子犬たちは付近のゴルフ場で飼われていました。) 

「名犬ラッシー」の印象に残った話し

嵐の中をかけぬけろ(6話) 嵐の前の緊張感と嵐の中奮闘するジョンとラッシーの話しがいい。
カリー先生の結婚(17話) カリー先生の別の一面が見られて面白い。あまり全体のストーリーに関係ないのですがいい話でした。
消息不明・ラッシーを探せ!
お帰りラッシー(24・25話)
クライマックスのラッシーの旅。特に老夫婦宅での心温まる話しが良かった。

「名犬ラッシー」総合評価

5段階評価です

不幸度 不幸と言えばラッシーと引き離され再び会えないと思ったとき。
ハラハラ度 ☆☆☆ ヨークシャーへの旅路はハラハラさせる場面もありました。
地理お勉強度 ☆☆☆ もう少し旅の部分に時間をかけてくれれば、ですが・・
ほのぼの度 ☆☆☆☆☆ ほのぼのがこの作品の持ち味。
おすすめ度 ☆☆☆☆ ほっとさせるようなほのぼのとした雰囲気と、心地よい感動が得られます。

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