ロミオの青い空

平成7年1月15日〜12月17日放送

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 話  題        名 題       名
アルプス!小さな村の大事件 18 朝日に届け!団結の歌
運命の始まり・炎の中の家族 19 おばあちゃんは魔法使い
さよなら・ぼくの村 20 テオじいさんの人形劇
似顔絵の少年 21 アンジェレッタの秘密
酒場での一夜 22 おばあさまに会えた!
舟が沈む!!嵐の中の友情 23 さよなら・・・ぼくの天使
天使が住む家 24 ねらわれた兄妹
天使からの贈り物 25 再会!ビアンカとアルフレド
月夜のラブレター 26 誇り高き魂
10 青空のスケッチブック 27 長い一日のはじまり
11 友達になろう! 28 貴公子アルフレド
12 霧の街に消える 29 永遠のアルフレド
13 地下水道での再会 30 最後の誓い
14 逃げるんだ!!早く 31 本当の宝物
15 火をともせ!11人の誓い 32 素敵なクリスマスイブ
16 ライバルはアルフレド 33 空へ!自由の翼にのって
17 聖バビラ教会の決闘

1.主人公ロミオのたどった道

スイス・イタリア国境付近
スイス南部(ティチーノ州)イタリア北部

スイス・イタリア国境付近 スイス、ソノーニョ村(1話〜3話)〜ロカルノ・マッジョーレ湖・ルイーノ(4話〜6話)〜イタリア、ミラノ(7話〜33話)〜ソノーニョ村(33話)
スイス・イタリア

PTOLEMYにて制作

ミラノ(イタリア北部)の気候

 ロミオたちが生活していたイタリア北部ミラノの気候は、温帯に属し西岸海洋性気候(Cfb)になる。気温は日本の温帯気候とあまり変わりない。

ミラノの気温 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 13 18 23 27 29 28 24 17 10
平均最低気温 10 14 17 20 19 16 11

2.ソノーニョ村のある地域

ソノーニョ村(Sonogno)スイス南部アルプス山脈の南側山麓に位置する村。スイス連邦のティチーノ州に属する。この州はスイス国内でもイタリア語圏になり、当然ロミオもイタリア語を話していたに違いない。よってイタリアのミラノにいっても言葉の壁はなかったわけである。ちなみにスイスは全人口の約63%がドイツ語(ハイジ)、約19%がフランス語(アンネット)、約8%がイタリア語を話している。同じスイス人のハイジ、アンネット、ロミオはお互いの言葉を理解することもできないのである。他民族国家スイスならではの状況で、4つの言語が公用語とされている。それぞれの言語によって自国の呼び方もかわってしまう。

3.ミラノ市内

ミラノ市街図

ミラノ市街図

ミラノ中央駅(Stazione Centrale) 図右上方向、アンジェレッタが病気の治療のためにパリへ旅立っていった駅。23話
センピオーネ公園
(Parco Sempione)
黒い兄弟と狼団との決闘があった場所。ロミオとタキオーニの一騎打ち。18話
ミラノ城(Castello) 現 古代美術館 大公様の屋敷と思われる。27〜29話
大聖堂 ドゥオーモ(Duomo) 高さ108メートルの中央尖塔を中心に135の尖塔からなり2000以上の大理石の彫像が壁面を飾る。1386年着工、完成まで約500年かかる。7話
マンツォーニ通り(Manzoni) ロッシ親方のなわばり。「スパルタ カミーノ」  ちなみにボルゴ横丁もこのあたりにある。 8話
サン・バビラ教会(San Babila) サンバビラ教会の裏で黒い兄弟と狼団との決闘があった。ちなみに黒い兄弟11人とジョバンニ抜きの狼団5人でのやや不公平な決闘。 17話

参考資料 EURO ATLAS(欧州道路地図) 1999年版  

 他に、ミラノ市内には運河や水路が多くみられる。「紅の豚」でもピッコロ社の工場裏には運河があった。「ロミオの青い空」でもサンタマリア橋でニキータとダンテが道頓堀の阪神ファンのように飛び込んでいったりした。30話 現在は一部埋め立てられている。
 ロマナの丘ってどこ? いろいろ調べましたがまだ分かりません。誰か教えて下さい。

4.イタリア国王とは

第28話で登場したイタリア国王 ビットリオ・エマヌエレ2世とはどういう人物か

第8代サルデーニャ国王。在位1849〜61年。後に初代イタリア国王となる。在位1861〜78年。
 国王に謁見したアルフレド(29話)との話で国王は父王の話をする。1848〜49年に、イタリア半島各地を支配していたオーストリアに対する戦争を指揮したが、オーストリア軍に敗北(ロミオの青い空ではクストーザの戦いに勝利したとあるが?)をしたあと、王位をしりぞいて亡命し、ビットリオ・エマヌエレ2世が即位した。
 サルデーニャ王国のビットリオ・エマヌエレ2世は対オーストリア戦争の敗北後も、イタリア半島の統一運動で指導的な立場にたっていた。1858年にはフランスのナポレオン3世と密約をむすび、1859年にはサルデーニャとフランス同盟軍はオーストリア軍をやぶり、中部イタリアのいくつかの国をサルデーニャに併合した。のちにナポリ王国・シチリアも併合し(ガリバルディより献上)1860年統一イタリア王国が成立した。1870年には半島中部に広がるローマ教皇領を併合して現在のイタリア共和国の原型をつくった。
 
 ◇イタリア王国は1946年の国民投票で国王は退位、共和制となる。ロミオの青い空当時のイタリア国旗は中央に王室を示すとされる印がある。

ちょっと発見!

 「ロミオの青い空」の3人のヒロイン、アニタ・アンジェレッタ・ビアンカ 意外なことにこの3人が物語の中で鉢合わせすることが1度もなかった。もしこの3人が一度に登場していたらロミオの反応はどうなっただろうか。露骨に浮気をしていたかもしれない。ソノーニョ村を離れるときアニタと涙の別れをしたにもかかわらず、ミラノに来てからは一度も思い出すこともなくあっさりアンジェレッタに惹かれる始末。アンジェレッタがパリに行ってしまってからはビアンカに惚れてしまう。そして最終回の最後に結婚までしてしまった。おぉ・・・ロミオおまえってヤツは・・・ ソノーニョ村に帰ってからはどうなったのだろうか、アンジェレッタとは再会したのだろうか、と考えてしまう。

5.「ロミオの青い空」の年代はいつ

 29話でアルフレドが国王と謁見した際にクストーザの戦い(1848)のことを語る。その中で「21年前のクストーザの戦い」と言う。逆算すればロミオの青い空の時代は1869年になる。ロミオの生まれた年はおそらく1857年頃と推測される。 
 日本アニメーションの公式ホームページにはロミオは1864年生まれとなっており、クストーザの戦いの年代と矛盾してしまいます。どっちが正しいのでしょうか?

  ◇そのころの世界の出来事  普仏戦争(1870〜71)・スエズ運河開通(1869)・明治維新(1868)
  ◇主人公と同年代の有名人  セオドア・ルーズベルト(米26代大統領1858〜1919)・ディーゼル(ディーゼルエンジンの発明者1858〜1913)

「ロミオの青い空」地名辞典

ソノーニョ村 スイス南部アルプス山脈の南側山麓に位置する村。物語の初期の舞台。ロミオの出身地。
ロカルノ イタリア南部のマッジョーレ湖畔の町。4話。
ルガーノ 4話でアルフレッドとの会話でのみ登場。
ルイーノ マッジョーレ湖畔の町。死神ルイニにつれて行かれるロミオたちの中継点。
マッジョーレ湖 アルプスの氷河によってつくられた湖。スイスからイタリアにまたがる南北に細長い湖。アルプス山麓にはこのような湖がいくつもある。
ミラノ 現在はイタリア経済の中心地。人口143万。
クストーザ 国王の言うクストーザの戦いがあった場所。ベローナ(ミラノ東方140キロ)近郊。
ベネチア アドリア海に面した海上都市。14話

「ロミオの青い空」の動物たち

いろんな動物が登場する世界名作劇場シリーズ。
一説にはキャラクターグッズの売上をのばすためとも言われる。

ピッコロ ロミオの飼っているオコジョ。煙突掃除夫の身分でよく飼う余裕があると感心する。決して大魔王ではないしクラウスの親戚でもないだろう。
ミケランジェロ ロカルノの町で樽乗りをしていた、いかにもイタリアらしい名前の熊。
パルモ ロッシ家の飼い猫。アンゼルモが世話をしているらしく、なんとなく目つきも似ている。
クレオパトラ ロッシ家の隣のマデーラさん家に居るお偉い名前の犬。光る物が大好き。
モビー・ディック 白い大きなクジラ モビー・ディックという本の中に登場。32話でロミオが読んだ。
茶色のオコジョ 最終回の最後で初登場。ロミオ・ビアンカ夫妻で飼われている。たぶんピッコロの何代目かでしょう。

ロミオの青い空」のあまり知られていない人物

おおっ!こんな人もいたのか。普通にみていたら見落としてしまいそうなサブキャラクターたち。
主なキャラは他のホームページで紹介していると思うのでそちらの方をご参照ください。

マルチェロ マルチェロはマルチェロでもマルチェロ・ロッシではない。ロカルノ郊外で父のリンゴを泥棒。おかげでロミオは泥棒の疑いをかけられる。このときがアルフレドとの出会い。4話
カミラ 14話の強盗団の女。胸の谷間が印象的。
レオン テオじいさんの息子、ナナの父親。父と娘を残して一人医師を志す。七つの海のティコの若き日のスコットにそっくり。20話
ロレット 屋敷の料理長。名前だけの登場。ダンテが事前に名前を確認。27話
ランベルト マオリッツォの用心棒。
エーハブ船長 モビー・ディックという本に登場した人物。モビー・ディックというクジラと闘う。眉毛が剛毛。32話
ジョルジョ 最終回の最後、大人になり教師となったロミオに名前の書き方を教えてもらった少年。

「ロミオの青い空」について

いつの間にか世界名作劇場が終わっていた

 私はビデオで「ロミオの青い空」を初めてみることとなった。実は放送当時、私は結局1話も見なかったわけである。中学生以降世界名作劇場からすっかり離れてしまって、いつの間にかテレビ欄には「中華一番」?なる番組名が書かれていて、とうとう終わってしまったのか軽く思っていました。
 しかし世界名作劇場後期に「ロミオの青い空」のような懐かしい初期の雰囲気(ちょっと悲しく辛い)を思わせるような作品があることに気づかないでいた。視聴率はふるわなかったようであるがもっと評価されてもよい番組ではないか、今後再放送等で見直される日が来るに違いないと思う。(NHK−BS2で再放送中)

「ロミオの青い空」の感想

 「ロミオの青い空」は全33話で話数は少ないのですが、その分物語が凝縮され展開が早くどの話しも目が離せません。ロミオは真っ直ぐな性格。アルフレドは知力・精神力ともに完璧なタイプ。病弱とはいえ天使のようなアンジェレッタ、その後に登場したビアンカ、ちょっとしぶすぎるジョバンニなど古き良き時代の世界名作劇場を思わせるような登場人物で、これだけ役者が揃っていれば面白くないわけがない。平成以降の名劇作品の中では最も面白い作品だと思います。
 しかしロミオの青い空は低視聴率にあえいで残念でならない。私が子供の頃に放送されていれば、かなりの高視聴率が期待できていたと思います。(事実そういった構想があったそうですが)ロミオたち黒い兄弟の友情など、ややマジメなキャラや演出が今の時代に受けなかったとすれば残念です。
 更に全33話は少なすぎます。もう少し放送日数があればソノーニョ村からミラノまでの旅の話しが描けていただろうし、最終回も健康を取り戻したアンジェレッタの再登場やソノーニョ村での家族やアニタとの再会を期待していただけに、悔やまれる部分です。10年前に放送されていれば放送日数も多くまた違った評価をされる作品になっていたかもしれません。 

それでいいのかロミオ!

 前述しましたが、「ロミオの青い空」の3人のヒロイン(アニタ・アンジェレッタ・ビアンカ)は、物語の中で鉢合わせすることが1度もなかった。で、その3人のヒロインで私が一番気に入っているのは大方の評価どおりアンジェレッタです。なにしろこの作品の中で一番気に入った場面が23話のアンジェレッタとの別れの場面ですから。(普通はアルフレドの死の場面だろう)でもそれ以降アンジェレッタは登場しません。最終回で元気になったアンジェレッタと再会する場面を、ビデオを見ながら期待していただけに残念でなりません。ただ、ビアンカに惹かれたロミオをアンジェレッタが見たらショックで倒れてしまうかも・・せっかく病気が治っても、もともこもありません。涙と感動の別れをしておきながらアンジェレッタのことを忘れてしまうとは・・こんな配慮があってこの場面は作られなかったのかもしれません。(そんなアホな・・) で、アニタはどうなったのでしょうか・・・

「ロミオの青い空」の好きな話し

おばあちゃんは魔法使い(19話) 直接物語に関係ない話しだが、こう言うホッとさせてくれる話しが間にあるのもいいものだ。ふだん威張り散らしているエッダやアンゼルモがこのときばかりはおばあさんに振り回されている。
さよなら・・・ぼくの天使(23話) ロミオがミラノ中央駅でアンジェレッタを見送った最後の場面が一番好きです。
貴公子アルフレド(28話)
永遠のアルフレド(29話)
この物語の最大の見せ場というべき話し。アルフレド程度の少年がこんなに格好良く死ねるものなのか、私じゃとても無理だ。

「ロミオの青い空」総合評価

5段階評価です

不幸度 ☆☆☆☆☆ 家族と離れ、親友と死別、別れの連続でした。それでも苦難を乗り越えていきました。
ハラハラ度 ☆☆☆☆ いろんな事件が次々と起こりハラハラしました
浮気度 ☆☆☆☆☆ ロミオよ、マジメな顔してそう次から次へと女を替えて・・結局はビアンカに落ち着いたがその後もあやしいぞ。
地理お勉強度 ☆☆☆ 旅はソノーニョ村からミラノの間だけですから
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ とにかく面白い、感動的。何度も繰り返し見ました。なんで再放送されないんだ?

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