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 教職員実践報告・経験交流会




第18回 教職員実践報告・経験交流会

2005年12月7日(水) 於:ホテル・アウィーナ


発表者:大阪府立四条畷高等学校    家庭科教諭 佐藤友紀氏
演 題:参加型学習で取り組むグローバル問題      
     〜家庭科での取り組み〜

プロフィール

 開発教育協会大阪事務所運営委員、生徒が主体的に取り組める授業方法とテーマを探る中で参加型学習を中心とした開発教育と出会う。身近な生活と世界の諸問題との繋がりを実感し、地球的視野に立つ学びを目指した教材作りや授業展開にチャレンジしている。

 まず、「家庭科をもっとおもしろく!」するために参加型学習に取り組む中で開発教育に出会った経歴から、「開発」そして「開発教育」とはどういうものかについて話された。その後は、「世界がもし100人の村だったら」のワークショップ、貿易ゲーム、フェアトレード「パーム油から考える環境問題と消費生活」、子どもの権利条約など、数多くの実践例を紹介された。特に、講演会場というやりにくい条件にもかかわらずその場で実践されたミニワーク「ジグソーピクチャー」には、出席者全員が「参加型」授業のおもしろさを堪能していた。


「開発」「開発教育」ってなぁに? 

  以前は、そして今でも「開発=経済発展」と考えられることが多いのですが、だんだん「開発=人間が人間らしく、ともに生きる公正な社会を作ること」という考え方に変わってきています。 つまり、貧困・飢え、戦争、環境破壊、人権侵害などの「開発問題」を解決し、世界中に住む文化・民族・習慣の違うすべての人々が幸せに生きる社会をつくることです。「開発教育」とは「ともに生きることのできる公正な社会づくりのための教育」であり、世界で起きている問題と自分自身とのつながりを考え、問題解決に参加することを目指しています。

佐藤氏の発表資料








第17回 教職員実践報告・経験交流会

2004年12月8日(水) 於:ホテル・アウィーナ


発表者:大阪府立北淀高等学校社会科教諭 甲山和美氏
演 題:ユネスコ協同学校5カ国交流報告    
  『“ASPnet Exchange Program in OSAKA, 2004”に取り組んで』

プロフィール

 2000年からの国際理解教育に関わり、2003年度、ASP(ユネスコ協同学校)加盟準備委員会のメンバーとしてASP加盟を推進。2004年夏のASPNet Exchange Programの企画・実施にも携わった。

  本年度7月に関西地区のUNESCO協同学校(大阪府立北淀高校、大阪教育大学付属高校池田校舎、私立羽衣学園高校)が連携して、韓国・中国・タイ・フィリピンのUNESCO協同学校との5カ国交流を実現しました。北淀高校ではどうやってこの交流を成功させたのか。これまでの国際理解教育の実践経験、生徒会を中心とした準備、当日の交流活動などについて、DVD映像を交えながら、熱く具体的に語ってくださいました。

【講師の言葉より】

 2000年度から始まった本校の国際理解教育は、いろいろな人たちとの交流を軸に、生徒が自ら発見できる学習を行なうところに特徴があります。生徒たちの現状の認識から出発した私たちの実践は、今年度、UNESCO協同学校に加盟したことによって新たな展開の可能性を得ました。これまでの経験を踏まえながら今後どのように発展させていくか、いま、北淀の国際教育は第二段階へ進もうとしています。さまざまな課題を抱えて試行錯誤する日々が続いています。

 今回の発表は、今年7月に関西地区のUNESCO協同学校(大阪府立北淀高等学校、大阪教育大学付属高校池田校舎、私立羽衣学園高校)が連携して実施した、韓国、中国、タイ、フィリピンのUNESCO協同学校との5カ国交流について報告します。とりわけ、本校は“文化交流”と“さよならパーティー”の会場校として、5カ国6校、約60名を受け入れました。発表では、これまでの国際理解教育の実践経験をもとに、本校生徒会を中心とした準備、当日の交流活動、そして終了後の反省を「学びのプロセス」として報告する予定です。










第16回 教職員実践報告・経験交流会

2003年12月5日(金) 於:ホテル・アウィーナ


発表者 大阪府立茨木高等学校 入交  享子 氏

「モンゴルの風に吹かれて」
ー 初めての試みを生徒とともにチャレンジする仕掛け作りへ − 

 日本初のモンゴル宿泊野外行事は合格者説明会から始動し、実施までの1年3ヶ月の事前
学習と事後報告会は学内だけではなく学外へも発信することとなっ た。そして今も継続的な
学習が続く。異文化に心を開き双方向の学びにつなげるために教師集団は何を、どんな風に
仕掛けたかをご報告します。




第15回 教職員実践報告・経験交流会

2002年12月6日(金) 於:ホテル・アウィーナ


発表者 大阪府立福井高等学校 桜本 哲也 氏

「教科書の枠を超えた国際理解教育の授業について」

   総合選択制に改変された大阪府立福井高校の「っくさいコミュニケーションエリア」
  指定科目である「ワールドスタディーズ」(学校設定科目)の授業の取り組 みについて
  報告します。3名の担当者(社会科・数学科・英語科)が、それぞれ各自の関心に基づい
  て「国際紛争と平和」「国際ボランティア」「南北問題」を テーマにローテーション方
  式で授業を行っています。

【プロフィール】
 
 
大学卒業後、民間企業勤務を経て、87年より大阪府立高津高校に勤務。94年に福井高校に転勤、95年より民間ユネスコ運動に関わり、発展途上国の問題に関心を持つようになる。
  97年と99年には、タイへのスタディーツアーを企画し、府下の高校生や大学生を連れて、バンコクのクロントイ・スラムやカンチャナブリ県にある「子ども 村」を訪問。また、一昨年からは、韓国との交流に取り組み、ソウルの廣南高校と姉妹校提携し、相互交流を実現した。

桜本氏の発表資料




2001年10月26日(金) 於:ホテル・アウィーナ


発表者 千里国際学園高等部 井嶋 悠 氏

「中等教育における国際(理解)教育を考える」

  千里国際学園には、社会のグローバル化を反映して帰国・渡日・外国籍生徒をはじめとして多様な生徒が在籍しています。この中で井嶋氏は日本語教育・国語教 育を通して改めて国際理解教育というものを考えられ、一方では国際社会における学力とは何か、ということについて模索されています。

【プロフィール】

  神戸女学院中高等部教諭を皮切りに、学校法人睦学園の国際教育センター創設に関わる。その後、インドシナ難民定住促進センター日本語教師、上記国際教育セ ンター勤務・95年、千里国際学園専任教諭。97年同校教頭を経て、2000年同校入学センター長。この間、韓国との交流などにも活躍。学園では、「基礎国語」をも含め、国語科の一部分を担当しつつ「日本文化総合入門」を開講されています。

井嶋氏の発表資料





2000年10月27日(金) 於:ホテル・アウィーナ


発表者(1) 大阪府立住吉高等学校 河合 良樹 氏

「高校生の短期海外留学における意識調査について」

 近年、ますます多くの高等学校が短期海外研修を実施しているが、オーストラリアへの研修に参加した高校生を対象にしたアンケートから、どのように生徒の意識が変化したか名度を分析した上で、効果的な事前始動のあり方を考える。

河合氏の発表資料

発表者(2) 千里国際学園高等部 Shammi Datta(シャミ・ダッタ) 氏

(略歴)

   13歳で来日後、インターナリョナルスクール・ICU(国際基督教大学・歴史学専攻)を
  卒業後、アジア研究・日本研究で有名なブリティッシュ・コロンビア 大学院で日本歴史
  を専攻。歴史的事実が現代の日本文化や習慣などにどのように影響しているかなどを研究。
  1992年より千里国際学園に勤務。大阪インターナショナルスクールでは英語で日本史の
  授業、千里国際学園高等部では日本史・現代社会の授業などを担当。


「国際学校における国際バカロレアカリキュラムの実践」

 シャミ先生の授業は、歴史的な事実が現在にどのような影響を与え、どのように関わっているのかということに生徒が気づいていく授業を実践されています。 授業形態はゼミ形式で調査・考察・ディスカッションなどを通して行われ、一つのテーマに時間をかけて「わかる過程」を大切にした授業です。この学習過程で 大切にされるのが「Why?」という疑問です。生徒はこれをもとに歴史事象の長期的・短期的背景や理由を探求しシャミ先生はそれを支援してまとめていきます。ところで、こうして得られた歴史的知識は現代における問題理解にも容易に用いることができるばかりでなく、今を理解し、自分や他人を理解することにとても役立つとの生徒の評判があります。このように、シャミ先生の授業は歴史の授業実践としてだけでなく、国際理解教育における「共生」の重要な視点、あるいは自文化や自己理解につながる実践であることに気づかされます。さらに、英語科と社会科とのクロスカリキュラム授業、並びに「総合的学習」の大きな目標 の一つでもある「知の総合化」にも大きな示唆を与えてくれる実践ではないかと思います。なお、このような授業実践はIB(国際バカロカリキュラム)にも対応しており、当日はこの制度についても説明いただけます。どうぞ国際理解教育を実践されている先生、社会科の先生、あるいは総合的学習のカリキュラム開発をされている先生にもご参考になるものと思います。

(取材 府立北淀高等学校 伊井 直比呂)