2.プログラム内容
(1)グループ活動について
a.グループ活動T(8月5日〔月〕14:30〜15:45)
@班員探し A班内での自己紹介 B班長・副班長決定 C京都クイズ(京都府立南陽高等学校生徒による)
b.グループ活動U(8月6日〔火〕 9:00〜 9:40)
@日程・課題等説明
このセミナーで学んだこと、考えたことをまとめ、セミナーの最後に英語でプレゼンテーションを行うことを説明する。
Aグループ活動
全体に話はあまり進まない様子である。
課題のイメージがわきにくく、堅苦しく考えすぎているようでもある。
c.グループ活動V(8月6日〔火〕13:00〜14:30)
グループ間で進捗状況が著しく異なる。なかなか進展しないグループもあれば、補助の先生が大きくかかわっているグループもある。
何かと経験の薄い1年生にとっては方向性がよくわからない様子である。
英語でのプレゼンテーションというのも生徒へのプレッシャーとなっているようである。
d.発表準備(8月7日〔水〕 8:30〜 9:30)
部屋の移動に手間取り、実質30分程度しかできなかった。
e.グループ発表(8月7日〔水〕 9:30〜11:00)
各グループの発表は正味5〜10分程度。発表終了後の全体コメントを含めてほぼ時間通りであった。
各グループの発表内容の概要は以下のとおり。
グループ1:
ワークショップA・Bのミニドラマ化
グループ2:
グループメンバー中の留学生の出身国である南アフリカ及びワークショップBで学んだタイについてのクイズ5問
グループ3:
Global Village の長所と短所
グループ4:
南アフリカと日本との違い〔遊び・食べ物・人口について〕
グループ5:
オーストラリアと日本との違い〔生活・食べ物・全体〕
グループ6:
国の貧富の差はなぜ生じるか
グループ7:
ワークショップAでの「ナブ」の生活の改善について
グループ8:
「ナブ」の生活及びタイについてのクイズ9問
(2)ワークショップについて(担当者に執筆していただきました)
a.ワークショップA(8月5日〔月〕 19:30〜21:00)
国際協力シミュレーション「ナブの生活」
香月 龍太郎 氏((社)青年海外協力協会近畿支部長)
新見 康之 氏 ((財)京都府国際センター) |
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今回のワークショップは、シミュレーションを用い青年海外協力隊の活動から国際協力への関わり方、 異文化社会への関わり方を生徒自身に考えてもらうという内容であった。
最初に、青年海外協力隊の理念、活動についての説明を行い国際ボランティア活動に対する考え方、実態などを理解してもらった。青年海外協力隊の名前は全国的にも知られるようになったが、漠然とした国際ボランティアのイメージしか浮かばないのが実情であるからである。特に、日本ではボランティアの概念についてしっかりと整理されていないので、協力隊を通したボランティア概念を少しでも感じてもらい次の作業へ続けるのが目的でもあった。ただし、協力隊の資料は配ったものの言葉、文字を通しての説明であったので、時間があればビデオなどを使って実際の活動の様子などを観てもらうとさらに実感として理解が深まるであろう。
次にグループに分かれて実際のワークショップを実施した。まず始めに今回のシミュレーションに関係する国はアフリカのセネガル共和国であるため、セネガルについての予備知識を口頭で伝えた。実際には、セネガルに派遣された協力隊OBから直接話を聞くのが最良の方法であるが、今回は時間の都合上、簡単な現地の紹介にとどめた。
続いて、生徒各自が将来就きたいと思っている職業あるいは得意な分野、関心のある分野について予め用意しておいた協力隊職種表の中から選んでもらった。生徒たちは職種の選択を楽しんでいるように見て取れたが、特にスポーツ系の職種を選んだ生徒が多かったのが印象的である。これは、どこの学校で実施しても同様の現象が起こるのだが、まさに現代の学生にとっては将来の進路についての明確なヴィジョンが見えにくく、現在のクラブ活動か好きなスポーツくらいしか思い浮かばないという現状を物語っているようにも思えた。
続いて「ナブの生活」という1枚のプリントを配布し、課題を確認してもらった。課題は自分が青年海外協力隊に今回選んだ職種で派遣されたと仮定し、セネガルに住むナブという名の少女が抱えている生活の問題に対してどのような支援協力が考えられるかというものであった。このナブの生活の話しは、実際にセネガルの村で活動した協力隊員の体験に基づくものであり、現実の問題を反映している内容である。作業としては、ナブの抱えている生活問題の原因をグループで話し合い、それぞれの専門職種を活かした具体的な取り組み計画をまとめるということことであった。そして、最後に各グループごとに発表してもらい振り返りを行うという内容であった。
作業の進み具合は、どんどん意見が出て具体的な支援内容が膨らんでいるグループもあれば、なかなか自分の専門職種と問題解決の関係を捉えきれず立ち止まっているグループもあったが、職種の内容をどのように広げて技術協力に結びつけるかのポイントを少しアドバイスすることにより少しずつ作業が進んでいった。まとめ方は、グループごとに配った模造紙に全体計画を書くことであったが、書き方については自由形式としたので、図や絵を使ったいろいろな工夫が見られ、グループ発表もがんばってくれたと思う。
今回のワークショップのねらいは、「世界には日本と違って様々な負担を強いられている子供達の生活環境があることを具体的に知ってもらうこと」、「彼らの生活改善に協力できる方法を考えること」、「自分が得意とする分野で具体的にできることは何かを考えること」という国際協力への関わり方をヴァーチャル体験から感じてもらうというものであったが、生徒たちは集中して参加してくれたと思う。また、国際協力というテーマに対して、生徒たちが少しでも身近なものとして感じてくれたなら有意義であったと思う。
しかし、今後、国際協力や国際交流に関する理解教育の推進は、「知ること」、「関わること」と平行して「知る意味」、「関わる意味」をもっと掘り下げないと浅い取り組みで留まってしまう懸念があるので、そのためのワークショップの開発や体験教育の方法を探っていくことが大切であるともあらためて感じさせられた。また、個人や民族、地域など多様な生活交流が全世界的に広がっているグローバル社会化の中では、国際理解、国際交流、国際協力という国家間をベースにした従来の基本概念では捉えきれない現状が生み出されているので、これまでの国際教育の概念そのものの再吟味を含めた教育への取り組みと手法が期待されるところであると思われる。 |
b.ワークショップB(8月6日〔火〕10:00〜11:30)
「知りタイ・行きタイ・遊びタイ」
プラー・ポンキワラシン 氏 ((株)ビーコス登録スタッフ) |
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現在、世界規模のグローバル化社会、日本では少子化による労働力の低下を受け、在日外国人の数が増加している。これに伴い、様々な取り組みが行われている。行政では外国人を受け入れる条件の規制緩和を実施したり、外国人に対してこれまでにないほどの様々な法律の改正を行っていたりする。民間活動では、市民レベルが外国との交流会を行っているなどの活動がある。
しかし、日本は外国人に対し、軽蔑と排除の傾向がある。これでは本当の交流である“心の交流”がいつまでも実現できない。特に、日本は欧米の諸外国に対しては非常にあこがれをもっているが、一方、それ以外のアジアやアフリカなどの国に対して軽蔑・差別をする。
これを改善するためには、もう一度、お互いを見つめなおし、理解することが最も重要な課題である。外国について知ることによって、違いから共通のものを発見できたり、違いを認め合うことも実現できたりすることにつながる。
選抜された高校生がこの問題を真剣に考え、自分の問題として捉えられること、またその成果を各自の高校に持ち帰り、更に多くの高校生に伝えることがこのワークショップの大きな目標であった。 |
タイムテーブルは以下のようになっている。
10:00〜10:20 タイの紹介
10:20〜10:40 日本とタイの関係
10:40〜11:10 グループディスカッション
11:10〜11:25 Q & A
11:25〜11:30 まとめ |
| ワークショップを始める前に、タイという国がどのようなところかを皆に知ってもらおうと最初はクイズという形で入った。クイズの内容は以下のようになっている。 |
1) タイ語で「タイ」の意味は
@魚の鯛 A自由 B天使 C市民 (答)A
2) タイで最も尊敬される人は
@お坊さん A王様 B父親 C母親 (答)A
3) タイに一年間に訪れる日本人の数は
@10,600人 A106,000人 B1,060,000人 C10,600,000人 (答)B
4) タイの首都では、ゴミの分別を何種類に分けているのか
@1種類 A2種類 B3種類 C4種類 (答)@ |
次に、タイの紹介では、タイの文化、季節、伝統スポーツ、タイの環境問題について話した。なかでもきっと学生たちの中で残っているものの一つはタイの首都であるバンコクの正式名称の長さだと思う。世界で一番長い都市名である。また、タイで有名な象の役割の歴史的変化やタイの伝統的なスポーツであるタイボクシングとタクロー(木から作ったボール蹴り)などについて、最後に皆と同じ年頃であるタイ高校生の1日の生活について紹介した。
日本とタイの関係については、目に見えるものと見えないものがあることを説明した。身近なものでも外国の製品であることを知らずに使用していることを気付いてもらうためだった。その媒体として、次のディスカッションでは食べ物を通じて、理解してもらうことにした。
駅構内の立ち食いそば屋の天ぷらそば、マクドナルドのハンバーガーなどは日本に住んでいるなら誰でも一度は口にしたことがあるのだろう。しかし、これらは日本以外の国に関係があるということを知っている人はあまり多くない。ここで、身近な食べ物について考えることによって、日本と外国との関係について考える。
このように、食べ物をはじめ、今後、日本は海外との付き合いを続けていくことが明確であるが、このようなセミナーでは時間的な制限がある。そのため今回のセミナーでは、今後の日本は国際社会の中でうまく付き合うことを模索っていく必要があると“気づいて”もらえたらいいと思う。 |
(3)講演について(8月6日〔火〕15:30〜17:00)
「ジェフ流異文化コミュニケーション」
ジェフ・バーグランド 氏 (帝塚山学院大学人間文化学部教授)
異文化交流・異文化理解について、アメリカでの経験や日本に来たときの経験などをふまえて、具体的でイメージ豊かに話された。
異文化理解とは何か、と大上段に構えて講義をするのではなく、身近なレベルから話されたことで、参加者の集中もとぎれることなく、一方で笑いに包まれながら、異文化コミュニケーションとはどんなものかを自分なりに考えるよい機会となった。
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(4)その他
@バーベキュー(8月5日〔月〕17:00〜19:00)
グループごとにテーブルに分かれ、自分たちで調理し、後片づけまで行った。
開始直後はやや堅い雰囲気であったが、しだいに打ち解け、グループ内での懇親がうまくはかれた。
ただ、量がかなり多く、残飯が多かったのが残念であった。
Aキャンプファイアー(8月6日〔火〕19:00〜20:30)
| ファイアーの点火から始めて、ゲームとフォークダンスを楽しんだ。山中であり、明かりも少ないため、美しい星空を楽しむことができた。 |