| 〜〜〜算遊記〜〜〜 |
| (登場人物) | 算蔵法師(さんぞうほうし)・・・玄奘 |
| (登場サル) | 算悟空(さんごくう)・・・・・斉天大聖 |
| (第3話)「速さの差集め」の巻 【速さの線分図】描き方入門 算蔵「これ、悟空。だいぶ歩きましたが、次の都まで、あと如何程ですか?」 悟空「はい。では、あの旅人に伺いましょう。」 旅人「そうだべなぁ。 時速10kmのA君だと、予定より5分早く着いて、 時速 6kmのB君だと、予定より7分遅れて着く 距離だべな、もし。」 悟空「なるほど。」 算蔵「悟空、わかりますか? 5年生の【速さの問題】ですよ。」 悟空「オイラは、線分図が苦手です!」 算蔵「それは困りましたね。【線分図は速さの基本】です。 では、私がやってみましょう。」 算蔵「先ず、A君・B君の二人が登場するので、 しっかり、二人分の線分図を描きます。」
悟空「なるほど!」 算蔵「次に、5分早い・7分遅いを書き入れますよ。」 悟空「早い(はみ出し)・遅い(届かない)の図ですね!」
算蔵「そして、その5分・7分の距離を計算しましょう。」 悟空「時間の分数計算は、オイラ、嫌いです。」 算蔵 「バカも〜ん! わっはっは!!」 暴悪大笑面!(ぼうあくだいしょうめん) 悟空「ヒェ〜〜〜!」 算蔵「斯様、軟弱な取り組み方にて、受験算数が我が物と なると、思うてか!!」 悟空「す・・・すみましぇ〜ん! どうか・・・ お怒りを、お鎮め下さ〜〜い!」
悟空「お師匠さま、計算致しました〜!」 算蔵「そう。それで良いのです。わかりましたね、悟空。」 悟空「は・・・はい。」 算蔵「すると、次の【○時間】が、同じことがわかりますね。」
悟空「はい。【h】は、【時間】のことですね。」 算蔵「そうです。(U山算数菩薩様) のありがたいお導きですよ。よいですね?」 悟空「すると、あとは、【速さの差集め】ですよね!」
算蔵「時間が求まりました。」 悟空「23分ですね。」 算蔵「そうですね。よって、距離は下のようになります。」
悟空「ちゃ〜んと、2通り計算するんですね!」 算蔵「そうです。確認になりますね。 ケアレス・ミス防止を怠っては、大望はなりませんよ。」 村人「お坊さま、他の解き方はないんですかい?」 算蔵「そうですね。6年生になると、こんな解法を教わりますよ。 悟空の疎(うと)んじている、【分数計算】もありません。」 悟空「えっ〜! 早く教えて下さい!」 算蔵「この解法も、【線分図】の描き方を詳しくやりましょう。」 めんどうな計算をしなくていい・・・・悟空はこのことで、 頭が一杯であった。 (以下、IN塾へ) |
| (第2話)「仕事」はイヤだな〜、「仕事算」の巻 今日も、算蔵法師と、算悟空は、天竺を目指し、 西へ西へと、歩いて行きます。 算蔵 「これ、悟空。あそこの林で村人が何やら、難渋しておるようです。」 悟空 「はい! では行ってみましょう。」 与作 「・・・こういうことですだ、お坊様。」 (問題)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ・ここの林の木は、木こりの与作どんが切ると、36日で終わります。 また、木こりの田吾作どんが切ると、45日で終わります。 では、2人ですると、何日で終わるでしょうか? 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 田吾作「どうでっしゃろか、お坊様?」 算蔵 「わかりました。2人ですれば効率的ですね。どうですか、悟空?」 悟空 「わはは! 簡単、簡単! 36日+45日=81日 じゃないですか、お師匠様」 与作 「2人でやると早く終わると思うんじゃがなあ〜」 算蔵 「そうですよ、悟空。もっと良く考えて。」 悟空 「そうか・・・、では、ええっと、 (36+45)÷2=40.5日ですね、お師匠様!」 田吾作「ん〜、与作どん一人のほうが早いだべ」 算蔵 「・・・・・」 悟空 「それじゃあ、36も45も9で割れるから、 9日ぐらいカナ?」 算蔵 「バカも〜ん! わっはっは!!」」 暴悪大笑面!(ぼうあくだいしょうめん) 算蔵法師は、いつもはやさしいが その憤怒が頂点に達すると、怒りながら笑うのであった! 悟空 「ヒエ〜! みんな、助けて〜!」 さあ、みんさん、悟空を助けてあげてね! (つづく) (つづき) 算蔵 「こうすると良いですよ、悟空。」 少し、算蔵法師の怒りが和らいだ。 算蔵 「(う山算数菩薩様)直伝! 【仕事算・具体例作戦】が、お導き下さいます。」 算蔵 「36日と45日の、『最小公倍数』を全体の木の本数としましょう。」 悟空 「ホイサ! ええ〜と、『180本』です。お師匠さま!」 算蔵 「そうですね。 では次に、与作さんと、田吾作さんの、仕事能力を求めましょう。」 悟空 「ホイホイ! 与作どん能力 =180本÷36日=5本/日(1日5本の木を切る) 田吾作どん能力=180本÷45日=4本/日(1日4本の木を切る) これです!」 算蔵 「では、2人で切ると、1日何本の木を切る事になりますか?」 悟空 「簡単! 5+4=9本/日 」 算蔵 「では、悟空。2人では、何日でこの仕事が終わりますか?」 悟空 「わかった〜!! 180本÷9本/日=20日 となるのだ!!!」 算蔵 「はい、そうですね。」 与作 「さすが、玄奘算蔵様じゃあ〜」 田吾作「では、早速今日から与作どんと、はじめっぺ!」 算蔵 「まとめると、こうですね。」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (仕事全体)36日・45日の最小公倍数⇒『180本』の木を切る (仕事能力)A=180本÷36日=5本/日 B=180本÷45日=4本/日 (2人で何日?)180本÷(5+4)本/日=20日 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 悟空 「お師匠さま! これは、わかりやすい!」 算蔵 「おすでしょう。 (全体)=1 より、身近で分かりやすいですね。 では、悟空。参りましょう。」 いつまでも、いつまでも、与作と田吾作は手を振ってました。 悟空 「・・・でもお師匠さま。」 算蔵 「なんですか?」 悟空 「オイラ達は、天竺に向かってるのに、ナゼ『与作』『田吾作』という名前 の村人がいたんでしょうかね?」 算蔵 「しっ!! 言わなければ、誰も読者は気づかなかったものを・・・」 悟空 「アチャ〜!」 (つづく) |
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(第1話) 「植木算」は無責任!?の巻き |
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