社葬のお話・社葬の見積り 佐藤葬祭

手作りのポンプ

まだ若い社長さん

前社長だったお父さんの後を引き継いで数年・・・

病気療養中だった前社長(父)が亡くなって密葬を無事に終えました

このお話は、本葬(社葬)の打合せのときのことでした


社長さん
「ぼくはね・・佐藤さん・・社葬が会社の威信にかかわるとか、時期後継者を知らせるためとか
そんなことの為に社葬を行いたいとは思わないんですよ。

そうじゃなくて、うちの会社が今日までお世話になったひとたち・・
それは親父がお世話になったひとたちだから、親父が社長として付合ってきたひとたちに

会社として葬儀をだして、社長だった親父とお別れにきていただく。
お世話になったひとたちにお礼が言いたい・・親父のかわりにぼくから、社員から、うち会社のみんなが
お付合いしているみなさんに「ありがとうございました」と伝えたいんです
みなさん忙しい中をお別れにきてくださる。
その方たち、、ひとりひとりに・・・

佐藤さんには思ったとおりに、会社として、親父の最後の仕事として葬儀がだせるようにお願いしたいんです。」


佐藤
「わかりました。みなさんの気持ちが、思いが伝わる・・伝えられるお葬式にしましょう。
そうですね・・・たとえば・・なにか社長さんらしいものと言うか、これが社長さんだってわかるようなものってありますか?」



しばらく間があく・・


うつむきながら考えて、自然に手で顎の辺りをさすっている社長


瞬間、ふっと明るい顔になり話し出す


社長さん
「う〜ん・・そうだ!親父が一個一個手作りで売り出した手動ポンプ。
これは、うちの会社の原点と言うか親父の原点なんだ。
もういくつも在庫はないけど、たしか・・倉庫の奥にしまっておいたはずだ。」


佐藤
「それはいいですね。社長さん手作りの最初の作品なんですね。
是非見せてください。」




さっそくふたりで倉庫へと探しに行くと・・・
広い倉庫の中に天窓から日差しがそそがれている

高い棚がいくつもあり、いろんな機械が棚に積まれている

奥へ奥へと探しながらすすんでいくと


社長さん
「あれ・・たしかこの辺にしまって置いたんだけど・・・無くなるはずはないし・・・
あった。あったよ。もう何年もしまったままだったけど、大事にしまってあったよ。」



古ぼけた木製の箱の中に木毛に包まれて


何年も前の忘れていた宝物を見つけただした瞬間でした



社長さん
「いや〜いま見てもいいできだな・・これは・・」



何かを懐かしむように・・思い出があふれだしているように・・・

手動ポンプを何度も手でやさしくさする社長


しばらく考えた後、社長に話しかけてみる


佐藤
「参列者がみんな見える場所・・みんながわかるように・・・
そうだ!受付の前に展示しませんか?目線の高さまでの台の上に乗せて説明書きをつけましょう。」


社長さん
「そうだね。それなら必ずみなさんに見てもらえるね。」


佐藤
「あとはこの手動ポンプのように社長さんはいろんなものを苦労して開発して改良して
よりよいものをたくさん提供されたんでしたよね。
そんな・・社長さんの仕事の姿勢や逸話というかエピソードなんかをプログラムに載せませんか?」


社長
「それいいね。子供の頃から親父の背中をみて育ってきて、親父の苦労は十分にわかっているつもり
だから・・いっしょにやってきた社員も喜ぶし、何よりもお世話になったひとたちに親父の思いが伝わるな。」


佐藤
「みんなで作ってきたもの・・みんなでがんばって仕事して苦労して・・いまの会社があるんですもの。
きっとみなさん喜ぶでしょうね。」



なにか大切なものをとりもだしたように


悲しみの中で、あかるい笑顔の社長さん


社長さん
「佐藤さんありがとう。
思いのこもった会社のお葬式・・できそうだよ。」




 ありがとうとさようならの場所


 みんなの思い出とふれあいと感謝の気持ちをこめたお別れ・・それが、この会社のお葬式

 
 それが、社葬なんですね




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