当社心得!
葬儀屋と言うお仕事

若造でありながらも、実は経営者であるこの私(まったくもってお恥ずかしい)、そんな私が自分の事を振り返りつつ葬儀屋というのが果たして商売としてはどうなのか少し考えてみようと思います。ぐちの様な、告白のようなそんあ文章ですのでフンフンぐらいで軽く流してやってください。

さて、商売(ビジネス)の目的はどんな商売でも「利益」を上げる事、これはどんな商売でも一緒です。葬儀屋だって例外じゃありません、しかし葬儀屋は他の商売と少しだけ違う所があります、人の死と言うようなとてもデリケートでナイーブな物事を扱うので、決して押し付けてはいけません、(と私は思っています)、あくまでお金は出せる範囲で出して頂いて、納得してもらって、その中で最高のサービスを提供する事だと思っています。

そうすると他の商売と葬儀屋が違うのは、売るほうにとって「利益」が沢山出ればいいというのは、「お金」ではなくて「気持ち」で計らなければいけ亡くなってきます。葬儀屋のいいとか悪いというものさしは実はそこのあるんじゃないかと思います。金額は大小さまざまですが、とにかくそのお客さんが私の仕事で「ああよかったな」と思ってくれる事が最大の利益になるからです。

キレイ事に聞こえます?ああやっぱり・・・

でもですね、これは経営と言う意味でも大事なことなんです。短期的に考えると利益は大きい方がいいのですが、日本はとても税金の高い国です、たとえば会社として1年で一億もうかったとしてもそのほとんどは税金で持っていかれてしまいます。でも10年で1千万づつ毎年利益をあげると、1年で一億円利益をだして後が続かないより、よっぽど手元にお金は残ってくれます。だから息の長いお付き合いをしていって頂けることこそ葬儀屋にとって最大の財産なんです。

ちなみにうちは小さな店ですが、地元で70年と少し商いをさせてもらっています。そうすると「ウチはあんたの爺さんに世話になったんだよ」と言う人もいます、40年も前の葬式のおかげで僕はご飯が食べられています、葬儀屋のリピーターは三十年スパンぐらいで平均するとやってくるようです(他の仕事ではちょっと考えられません)。「今日こうやって、ご飯が食べられるのも爺さんのおかげだなあ」と感じたりします。お爺は財産らしい財産は何にも残してくれませんでしたが、地元での信頼と言う目には見えない財産を残してくれました。

そういう風に考えたときとても長いスパンですが、一軒のお葬式で無理をして沢山のお金を頂戴して大事な大事な信頼を失うよりも、お客様が無理なく出せる範囲で出して頂いて、また30年後のお客様になって頂いたほうが葬儀屋としては利益が出るのです。なにしろ信頼には相続税も所得税も掛かってきませんから。

とまあ大きな流れでいくとそういうものの考え方です。

では逆に「信頼」というものがない。心ない葬儀屋さんはどうでしょう?一回一回の仕事は、高単価で、高利益です(きっぱり)。なにせ目的は一人のお客さんに対してどれだけ利益をあげられるかということですから、「こんな祭壇じゃ寂しいですよ」とか「気持ちを表すものですから、もう少し・・」などなど無茶な営業トークで売上を伸ばします(怖いですねえ)。しかし、当然そんな事ばかりやっていると、30年来のリピーターさんなどいるはずもありません。クチコミだってわるいクチコミが回りますから、常にまだ知られていない所で新規顧客を開拓しつづけなければ、売上は減っていきます。

新規顧客を獲得するために「広告」「企画立案」「接待交際費」とどれもこれもお金や手間のかかる事ばかりです。そのためにまた高いお葬式を押し付けて高い利益をあげなければいけません。(とっても疲れそうだし、とっても大変そうなので僕はやりたくありません)。


うちで広告らしいのはこのHPぐらいです。あまりお金は掛かっていません。

葬儀屋と言う仕事を経営しようとおもうなら。目先のお金の大小にかかわらず「ああ、よかったな」と思えるような仕事を続けたほうが実は儲かっているのです(と思っているのですがこれから僕の店がどうなるか好ご期待です)。


手元にはあまりお金は残りませんが、税金の掛からないおおきなおおきな信頼という財産を残していけるので、やっぱりお客さん一人一人に納得して喜んでもらえるような、仕事をしていくのが私の経営戦略です。
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