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「地の底から湧き出る」とはこのような状況のことを言うのでしょうか。
ぞくぞくと人が地下鉄の出口から出て来ます。ここは地下鉄「六本木」駅です。
4月下旬に「六本木ヒルズ」がオープンして以来、六本木地区の景色が変わりました。
いえ。まだ森ビルには行っていないのです。近くに仕事場があり、歩いて5分程度ですが、この人波が落着いたら行ってみようと思っているのですが、このおびただしい人が一斉に六本木ヒルズの方向に歩いているのを見ると、すぐに行ってみようという気にならないのです。
300メートルほど離れた仕事場から、空に向かって伸びる森ビルの威容を眺めていれば充分です。
以前は、通勤時間帯はもちろんそこそこに人は乗降していましたが、今は時間帯に関係なく人の列が続きます。ヒルズのオープン前はがらがらだった日本で一番深いところにあると言われる地下鉄「大江戸線・六本木駅」の地下48メートルのホームに、人が溢れ、昇りのエスカレータ前には列ができ、地下1階のスペースでは「日比谷線」から降りてきた人達と合流するため、地上の出口からは心太(トコロテン)のように人が押し出されてきます。
「るるぶ」やら「ガイドマップ」を手に、きょろきょろと周りを見回しながら森ビル方向に流れてゆきます。年齢層は中学生から70代の老夫婦まで、みんな観光の人たちです。
別に田舎の人を見下しているわけではありません。(私自身、岡山の田舎から上京していますから。)
老年の夫婦が帽子を被り、揃いのリュックを背負ってトレッキングにでも行きそうな装備で歩いているのを見ると微笑ましくさえあります。
ただ、こんなに観光客というのはいるのだということに驚いているのです。
確かゴールデンウイークだけで300万人が六本木ヒルズを訪れたとか聞いた覚えがあります。
丸の内の「新丸ビル」、新橋の「シオサイト」、そしてこの「六本木ヒルズ」が最近の東京の新開発地区として注目されているようです。
もちろんテナントにとっては注目され、ニュースで取り上げられるのが一番のプロモーションです。
近くで仕事をしているわれわれにとっても六本木のイメージチェンジができて有難いことです。
今までは「六本木」といえば「夜の街」のイメージが強く、タレントやスポーツ選手が浮名を流す街、時折、銃弾も飛ぶ危険な街と思われていたのが、観光混じりにしても、「ビジネスの街」として定着すれば、誰憚ることなく「仕事場は六本木」と口にすることが出来るのです。
で、私が六本木ヒルズに行けるのは、いつのことでしょう?
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