――― 前口上 ―――
小さな時から不思議な事が好きだった おそらく可愛がってくれた祖母に繰り
返し聞かされた昔語りや怪談が耳から離れなかったのだろう 今、自分自身子供に似たような
口調で不思議を語っている
死者の帰ってきた話 日本一の易者の話 動物が人を騙すこと 動物のふりを
して人間に近づく不思議なモノ 色々と話をすすめていくと自分が古代より続く昔語りの精霊のひそやかな訪れ
の気配を味わっていることがある
話は続く、、、途方もない大昔、、、一日と一晩で消えた大きな島の話、、、
。
一体 我々人間はどこに行こうとしているのか多くの人は太古のむかしに今よ
りもずっと優れた能力の持つ人間がいたことを感じるようである
年代も特定できないような古いものの写真を見るとありありと太古の人々の優
秀さを感じてしまうのだ
「つまり、、、。」
私は話す、、、天井の暗闇をにらみながら子供の寝息を、、、はかりながら、
、、
我々人間は昔に比べて進歩しているのか 偉くなっているのか、、、それとも
今ある知恵はとうの昔に存在していて我々は我々の祖先が持っていたそれを必死に思い出そうともがいているのか、、、
長く生きる程に人は昔の人の偉大さを感じ取るようになるらしい。よく話にあるように先端の物理学者の理論が古代の教典にかかれてあった世界感にあまりにも似ているというような話だ
私自身の考えはわからないと言うしかない、、、ただ 古代の人々と我々はど
こかでつながっているのではないか 思いの他彼らはそばにいるのではないか、
、、
時間が過ぎゆくことが過去から遠ざかるということと同じとは必ずしも言えて
はないと思うことがあるのだ
現に日常の時間の経過によってささいな事は忘れて行くが反対に強くなってい
く思いもある
美しい物や子供の頃の楽しかった思い出 人に愛された記憶などは時を過ぎて
なお強く美しくなっていくようだ
個人は個人で自分の人生の時間をさかのぼり、人間として太古の人たちの英知
に近づく、、、
しづかにひとときのやすらぎの時間を持って心を遊ばせればその事がよく実感
できる
それは本で読んだ単なる知識では決してない
それは我々の心と体の中に豊かなぬくもりを持って我々を幸せな世界に導いて
くれるからだ
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