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今日の向こう側に



毎日が意味不明な予感につきまとわれて生きているような気がして鬱陶しくなる時がある 
回りの人達がただひたすら奴隷のように現実という怪物にこき使われてくたびれていくのを横目で見ながらさりとて自分が一体この人達とどこが違うのかと言われれば困ってしまうのだが、、、
今自分がなさねばならないと強迫的に思っている仕事や義務が果たしてそれほど意味のあることなのかとつい考えてしまうのだ 本当に意味のあることなどいくら追いかけてもたどりつけない逃げ水のような物だとはわかっているのだが もう少し頭を冷やせば薄紙のようなものがはがれて向こうから全く違った新しい現実が現れてきそうな気もするのだ
来年のことを言うと鬼が笑うそうだ 三ヶ月先の仕事をいまからあれこれと段取りしている人も多くはないだろう 今月か今週のかたづけねばならない仕事のことで頭がいっぱいという人がほとんどと思われる まさに今こそが私の現実のほとんどの関心をしめているのだ
未来のことはまだ霧の中のように曖昧模糊としている そして過ぎ去った事も忘却のかなたに消え去ろうとしている それでは今この一日に起こったことを我々人間はそれなりに把握しているのだろうかと言うとそうでもないように思われる とにかく不安と戦いながら予測不能な事柄を乗り切るのに精一杯というのが現実だ 誰もが少しでもよりよく生きたいと思っているのだから余裕を持った対応などはむつかしい 真面目に生きればつい必死になる そんな時は夢中なものだ
それでは私達にとっての生の実感とはどこにあるのだろうか 今日をひたむきに生きれば心は色々と惑ってしまう 今日を味わうことは実際難しいのだ
そう思うと過去を過ぎ去ったものとしてかえりみないのはどうであろうか 現実を味わおうと思うと少し日数がたってからの方がよいように思う
なんとか余裕を見つけて今日を少し前の過去と共に過ごして見るとする、、、
例えば今日一日過ごすのに 現在に六割の意識を使い 残り二割を少し前の過去に 残り一割を子供の頃の記憶にとそんな風に振り分けてまるで映画の中の追憶のシーンのように前後させながら味わって生きて見たい そんな試みを続けると意識は少しずつ変化していく 今日起こった出来事や感情の動きなどけっして偶然に生まれていないのがわかるはずだ 祈りや願いがどれほど自分の毎日の影響しているかもよくわかってくる
美しいものや愛の行為が自分の中に織り込まれていくさまが感じられるのだ