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連載第15回
  あ お し お  貧酸素水塊のこと   ----寺井先生の講義(2000.5.20.藤前フォーラム)から----         。  したがって今回 も、より学術的になってしまうのである。  なぜかというと、本稿は何と寺井先生の講義がベースになっているからである。  前回、貧酸素水塊(ひんさんそすいかい)の事を描きました。  ちょうどそのころ(5/20の藤前フォーラム)、名古屋大学の寺井先生から、 貧酸素水塊についてお話を伺うことが出来ました。またこの日、実際に藤前干潟の 「深掘れ」の溶存酸素量(DO)を計っていただき、やはり、深い部分の水には、 酸素がほとんど含まれていないことがわかりました。  そこで、今回はその時の講義をもとに、ヴァーチャル藤前フォーラムを描くのである。 無論、寺井先生は先生。私はバカ学生の役である。  壱、ぶつりとかがくのこと 寺井 それではまず、物理的な   ことから始めましょうか。  ぶーぶー。 寺井 何ですか?  物理きらいや。 寺井 まあそう言わずに。   海に、波が起こるのはどうして   ですか?  風が吹くからで〜す。 寺井 そうですね。では、おだやかな   天気の時の波で、水はどのくらい   の深さまでかき混ぜられると思い ますか?   ただし、海の真ん中で。  5mくらいでしょうか? 寺井 だいたい、1mくらいまでしか、混ざりません。    ただし、海岸近くの浅いところや、底の傾斜がゆるやかな池や湖ならば、5mくら   いまでは風で混ざってしまいます。    私が以前に調査していた、長野県の深見池は、昔の地震で断層ができ、そこが池に   なったもので、他の池と比べると、岸からいきなり深くなります。この池では、夏に   なると、底の方は無酸素状態になります。それは、普通の風では水がかき混ぜられな   いうえに、温度成層ができて、対流も起こらなくなるからです。
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