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 ならば、と、小さめの箱に入れて、使い捨てカイロなどをほおり込み、さあこれで大丈夫で あろう。などと思っていると、やはり翌朝には死んでいたりする。 「はて? なぜだ? ちゃんとカイロを入れといてやった筈だが?」   実は、これの海版が貧酸素水塊や 青潮が発生したときに起こること なのである。 めでたしめでたし。 +  + 「何じゃそれは   さっぱりわからんわ という声が聞こえてきそうで ある。  連載も10回以上ともなると、 読者のリアクションが手に取るようにわかるのである。  そこで、すこしく解説を加えてみよう。  使い捨てカイロの中身は何でしょう? そう。鉄粉が入っています。使い捨てカイロが温かく なるのは、この鉄粉が空気中の酸素と反応して錆びるときに、熱が出るからなのだねえ。  ということは、後の例のヒナ鳥は、実は 凍死ではなくて窒息死ということに...。  じゃあ、その海版というのは?   海の中、特に、海岸から近 い浅い海から、海砂を取るた めに浚渫(しゅんせつ)をし たりすると、いきなり深い穴 ぼこが出来る。  そこには、川から流れてき た色々な物(木の葉であったり ゴミであったり、  時には桃太郎なども流れてくるという) が溜るのである。たまるけれどこれがたまった ものじゃないのだ。カイロの中の鉄粉でも、 川から流れてきた色々な物でも、ほかっておけば 空気中や水中の酸素と結びついてゆくのだ。 ここでイカン事は、「いきなり」深い。ということ。 徐々に深くなっていった深い場所、などと違って こういう場所は、たいてい水の動きが悪い。 そのため、水中の酸素が使われてしまうだけで、 新鮮な水は補給されない、こうして 「酸素の無い水」が、穴ぼこの中にとどまること になる。 + 
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