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魚の泳ぎはトカゲの歩きか?-2

 では、次に、海に還ったほ乳類達の
泳ぎを見てみよう。
 イルカ、クジラ、シャチなど
水棲のほ乳類では、この、
「背骨をたわめて歩く」形が
基本となった泳ぎであり、
上下の動きで推進力を得るために
尾鰭が水平についている。
 そして後肢は大抵の場合退化している。
いわゆるドルフィンキックをする
には後肢は邪魔なのである。

 さて、適応収斂(てきおう
しゅうれん)の話で大抵引き合い
に出されるイルカとサメ、それに
水棲ハ虫類のイクチオサウルスを
較べてみよう。
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 サメの仲間は今から約2億年
前、古生代に登場した軟骨魚類
である。
当然泳ぎは左右へのくねり型で
ある。
 では、イクチオサウルスは? 
 彼らは、一度陸に上がった
(上がりかかった)生物が再び
海に戻ったという点ではイルカ
達と同じであるが、泳ぎの基本
となるのは、ハ虫類の歩きであ
るから、やはり左右へのくねり
型、したがって左右にくねって
推進力を得るために、これら
2種の生物の尾鰭は垂直に
立ち上がっている。
 形から見た場合は、サメと
イクチオサウルスが、尾鰭が垂直、
陸上生物の後肢に当たる腹鰭がある、
という点で似ている。
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 一度陸に上がって(四本脚を
手に入れて)から海に還った、
という点ではイクチオサウルス
とイルカが似ている。
 生物の形にはその生物の
辿ってきた歴史がかいま見え
たりするのである。
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